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やる夫が天下布武を目指すようです 第十五話 「長篠の戦い」

第十五話 「長篠の戦い」
410 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 20:58:51 ID:M0gh.UlA

第十五話 「長篠の戦い」

1574年(天正2年)7月、やる夫は昨年家来になった荒木村重に摂津の一職支配権を与える。

         ____
      /        \
      /           \
    /ミ              ヽ
  _ .|ミ   _\ハ.!ハ/_    |
 iミ ヽ〈 ( -=ニ・ニ≧≦ニ・ニ=- ) 〉/ ̄i
 |ミ\/ミ "´´ |ミl   l |` ` ゙゙ ヽイミ  |
 |ミ | |ミ    ,/|ミ{    } |ヽ、   |ミ |ミ |
  |ミヽ|ミ、 ,  ハc  cハ  、  |ノ  / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ヽ ヽ { =ニ二ニ=ニ二ニ= } /  ノ <  ありがたき幸せ!!!
    `-| ゙ ヽ ⊥⊥⊥⊥ // "|- ´   \_______
      || _ `、-- , 、--´,/ _ ||
     |ミヽ    ̄ _ _ ̄   / |
  ―|ミ  `ヽ(_ ,、_)/    |―
    荒木村重(摂津の国人)

これは、やる夫の能力主義の人事の中でも特に異例の抜擢人事で、
それだけ、やる夫が荒木村重という男に期待していた事がうかがえる人事でもあった。

411 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 20:59:42 ID:M0gh.UlA


      _  ∩ 
    (  ゚∀゚)彡  秋の大阪攻めか……
    (  ⊂彡
     |   |     果たして予定通りにいくかどうか……
     し ⌒J
   長岡藤孝(旧姓:細川藤孝)

1575年(天正3年)3月22日、やる夫は秋の大阪攻めに備えて、丹波2郡の国衆を藤孝に下に配属した。

412 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:00:03 ID:M0gh.UlA


殺 伐 と し た 大 和 に 救 世 主 が ! !
      li     li__|_||
          /|::::::::::::::::::::|
   ||     |/  |::::::::::::::::::::| li
      ll/  ●|::::::::::::::::::::|
  |l   /     |:::::::, '⌒ヽ| ||
     |    .|  |:::::::l  :::::`ヽ __ l|
     |●',./i  |:::::::ヽ    :::::::..⌒)
li   |  .|  `、 |  |:::::::::::` ー- --- '
(⌒ヽ__ノ.|      |::::::::::::::::::::|  ll
 ヽ,   .|      |::::::::::::::::::::| |l
   ` -.|     / ̄ ̄ ̄/
     |   /:::::::l⌒l::/ ||
  li   |  /:::::::::::::| .|'
     |/:::::::l⌒l__.| .| li  ズズ‐ン
       ̄ ̄.|  | (⌒ ,'" `ヾ
   ||  (⌒ヽ |  |( `v  , '"`ヽ
    , '"`v (⌒ ,'" `ヾ"    ',
    塙直政(やる夫の馬廻)

さらに、大和の守護職に、今まで奉行職で活躍していたやる夫の馬廻の塙直政を就任させた。
これもまた異例とも言える大出世であると同時に、対本願寺対策の一環の人事でもあった。
この後、直政はやる夫の期待に応え、筒井や松永といった曲者揃いの大和の国衆を見事に取りまとめたのであった。

413 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:00:29 ID:M0gh.UlA


        ___(⌒ヽ
       /\  /⊂_ ヽ
(⌒ヽ∩/( ●)  (●) |(⌒ヽ   少しでも本願寺の戦力をを削っておくお!
 ヽ  ノ| :::⌒(__人__)⌒ ::| ⊂ `、
  \ \    )┬-|   / /> ) ))
(( (⌒ )、 ヽ_ `ー‐' ,/ / /  
  \ \ /          /
    ヽ_ ノ       │
    織田信長(通称:やる夫)

4月6日、やる夫は南方に向かって出陣した。
本格的に本願寺と決戦を挑む前に、高屋城と本願寺の支城だけでも片付けてしまおうとしたのである。
この作戦で、やる夫自身が率いた軍勢は10000余りであったが、
この作戦に動員された兵士は、畿内・若狭・近江・美濃・尾張・伊勢・丹後・播磨・紀伊にわたっており、総勢は100000名にも及んだという。

8日、やる夫は高屋城に襲い掛かる。
そうして、高屋城攻めは部将たちに任せ、自身は本願寺の支城攻めに専念した。
17日には新堀城に攻めかかり、19日には立て篭もっていた香西越後守・十河因幡守などを討ち取り新堀城を陥落させた。

414 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:00:54 ID:M0gh.UlA


この段に及び、高屋城の三好康長もやる夫の側近である松井有閑を通じて降伏。
やる夫は彼を赦免し、河内半国の支配権も与えた。
この処置は三好家の大物であり、本願寺とも親しい康長にまだ利用価値を認めたためである。

           ____
         /       \
        /   ─   ― ヽ   本願寺攻めの下準備はこれでよしとするお。
      /    ( ●)  ( ●)'
      |        (__人__)   |  ……次は武田だお。
      \       ` ⌒´  ,/
      /      ー‐   ヽ


やる夫は今回の成果に満足し、塙直政に高屋城をはじめとする河内の城の破却を命じると岐阜に帰還した。

415 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:01:16 ID:M0gh.UlA

_________________________________________________
                                             ::
                                            ::
                                           ::
         ●岡崎                      長篠●  ::
                                       ::::::::::
                                   ::::::::::::::
、       / ~‐,__/~`´\                 ::   
,、__(´ ̄ ̄~ノ         ノ     「三河」      ::         「遠江」
                   |              ::                      
                   ~‐ノ|        ::   /ゝ   ∧
                    /        ::   /   \/ ヽ
                 ノ\_¦        ::   |        / /ゝ   ×三方原
              ノ´             ::   \        ̄  \
           ノ´ ̄              ::     ヽ          /
  /ヽ___ノ´ ̄                  ::     \       /     ●浜松          
 ノ                  __________/ ̄ ̄~   < ̄ ̄   __________
           _____ノ~~~~                     ̄ ̄ ̄ ̄               ̄ ̄ ̄
________ノ~~~~
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

同時期、武田勝頼は再度三河へと侵攻、4月21日に長篠城を囲んだ。
その軍は15000ほどで、僅か500名余りの長篠城を包囲しながら、さらに南の二連木城と牛久保城も攻撃、
この遠征で一気に三河の中央まで食い込む勢いであった。

416 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:01:44 ID:M0gh.UlA


      γ⌒) ))
      / ⊃__
   〃/ / \  /\
  γ⌒) ( ●)  (●) \ ∩⌒)  昨日は西に、今日は東にで落ち着く暇がねぇお……
 / _ノ :::⌒(__人__)⌒ 〃/ ノ
(  <|  | u |r┬(    / / ))   ま、それでも出陣はするんだけど……
( \ ヽ \ _`ー‐'  /( ⌒)
               / /

5月13日、長篠城救援の為に出陣し、14日に岡崎に到着した。

417 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:02:10 ID:M0gh.UlA


~岡崎城~

       ____
     /⌒  ⌒\  家康殿!待たせたお!
    /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\  今回こそは武田の主力を補足して叩き潰してやるんだお!!
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /


       /;;;;;;;;;;;;;\
      /\;;::::::::::::::::::ヘ
      /,,;;;;;;\.;;;;;;;;;;;;::./;ヽ
      L::;;,__ ヽ、::..ノ;. ..:::ゝ__
     //;;;;::::::.. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄..::::;;;|l  
     |l l;;;;;;;;;;;;;:::::::::...   ...:::::::;;;;;;|l
    〔l lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll〕    やる夫どの!よく来てくれたね!!
    /j/               ヾ、
     l::||::::              |l    一緒に武田に一泡吹かせよう!!
     |::||:::::::..  (⌒)     (⌒)  || 
    |::||:::::::::::::   \___/     ||
    ヽ\:::::::::::::::.  \/    ,ノ 
     /\ ̄`ー―---oo-――'"ヽ  
    徳川家康(三河の大名・やる夫の同盟者)

418 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:02:32 ID:M0gh.UlA


       ,/~:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
       :l::::::::::::ノ)ヾ:::::::::::::::::l  
~" ̄ ̄"-─-っ    ``ー:::::::{
   ヽ- ゝニニニつ      {::::}    ……
""" ̄ヾ、 ゝニニニフ ,,_____ {:::j
ヽ、_ 〃⌒)イ'',ニ。=ヽ ,=。ニ、 Y   (……この15年で織田家と徳川家は、国力に雲泥の差が出来てしまった……
   `""~~)`| ´ ̄ ´: :i:` ̄`:|!,}      ……しかし、それは我等が東の敵を受け持ったから成し得た成果ではないのか……?
.       {│. ´ ,:::  l   |,.j     
       `|    `- '    |        なのに、現実はやる夫殿の顔色を伺いながら援軍を貰い、それを喜ばねばならない有様。
         l 、  ー三=-  :!          ……はたして、何時まで「同盟者」としての立場も堅持できるだろうか……)
        i ヽ  ""   / l
        l   ヽ、___,. /  |            
      石川数正(松平家の重臣)



やる夫と家康は入念に作戦の打ち合わせをして、16日に牛久保、17日に野田原を経て、
18日に長篠城西4kmほどにある設楽郷の極楽寺山に約30000もの大軍で鶴翼の陣で着陣した。
家康は6000の軍でその南方の高松山に陣を張った。

419 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:03:04 ID:M0gh.UlA

         ____
       /      \  
      / ─    ─ \   まずは陣の前に塁壁を作り、陣の前方を全てカバーできるぐらいの馬防柵も作るんだお。
    /   (●)  (●)  \  
    |      (__人__)     |   それから、武田軍からなるべく見えにくい位置に兵士を配置して、
     \    ` ⌒´    ,/      出来るだけこちらが寡兵であると思わせるんだお。
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ     
    /      ,⊆ニ_ヽ、  | 
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |  

やる夫は、丸二日を普請に費やし、敵の様子を伺ったのだった。

420 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:03:27 ID:M0gh.UlA


   ミミシ,r二`` -、   /-‐''"二 、ヾシ
   ヾミ゙:|'´_ニ=ミ、`ヽ  }´ .ィ-==、、`ヾ彡
   ミ{.:::::::!、__○`i :ゝ ノ: (_○ _ノ::::::彡   とうとう、やる夫の主力が出てきたな。
   r、{::.    ̄  ::i }::.    ̄   .::|'ヽ
  {r:i.l::.     ,.:::.} .{:::、     .:::|l)}    見たところ、兵の数もこちらと大差はない様だし、
   ゝ、.i::.     ゝ.(__)-'     :::::lノノ      主力決戦で叩きのめしてやろうじゃないか!!
   入,|::  、___、.ィ,...,__,,..- .::::/ィ      
   |;;;;;ゝ::.  ``ヽ ___,,ノ´  .::::/`.:{
   |:::::..゙\、..         .::/´:::::;|
  /{:::::::::.. ヾヽ       /´  :::::::ト,
  ∧ヘ:::::::::  `i:\___,//;´  .:::::ノ.::!,
イr メ .ヽ:::::::   i::. :::::::::::: /;  ..::::::/.:::''ヽ`
   武田勝頼(甲斐の大名)

20日、それを確認した武田軍は本隊による長篠城攻撃を一時中断、
有海原を横切って織田・徳川連合軍と向かい合う陣形をとった。
両軍の距離は500Mもなく、まさに一触即発であった。

421 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:04:07 ID:M0gh.UlA


~その日の夜・やる夫の本陣~

  /\___/\
/        ::\  さてさて……奴さん方、まんまとコチラに向かって来てくれましたな。
|  ─   ─   |
| (●), 、 (●)、 |   ……して、作戦はいかが致します?
|  ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
\   r‐=‐、  .:::/  
/`ー `ニニ´一''´ \
明智光秀(やる夫の重臣)


     ____
   /      \
  /  ─    ─\  ん、今回はこの極楽寺山を簡易砦とみなしてココに立て篭もるお。
/    (●)  (●) \    
|       (__人__)    |  そうして、相手を迎撃し敵の消耗を待って、
./     ∩ノ ⊃  /    攻勢の限界点がきて崩れだしたら、すかさず追撃に入る……という流れでいくお。
(  \ / _ノ |  |     
.\ “  /__|  |      だから、我が軍は戦闘中に馬防柵から前に出る事は固く禁ずるお。
  \ /___ /

422 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:04:36 ID:M0gh.UlA


             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
             / /" `ヽ ヽ  \  
         //, '/ 米   ヽハ  、 ヽ  確かに、野戦と違って、ココに立て篭もって戦えれば物凄く有利になるにょろ。
         〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|
         レ!小l●    ● 从 |、i|    でも、相手だって攻城戦の不利は心得てるだろうから、手出ししてきますかにょろ?
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│ 
        /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i ! 
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│  
.        /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |  
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |   
      丹羽長秀(やる夫の重臣)


           ____
         /      \  その点も、家康殿と打ち合わせて作戦を立ててあるお。
        /  ─    ─\
      /    (●)  (●) \  今頃、徳川軍の酒井忠次の別働隊2000名がやる夫の鉄砲500と馬廻2000名とともに
      |     (__人__)   |   長篠城の付け城である鳶ノ巣山砦を攻撃してる筈だお。
       \     ` ⌒´   ,/   
      ノ      ー‐   \

423 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:05:03 ID:M0gh.UlA


           ____
         /      \  鳶ヶ巣山砦を落とせれば、武田勢の背後を取った事になるお。
        / ─    ─ \
      /   (●)  (●)  \  そうなれば武田は、やる夫たちに打撃を加えてその隙に撤退するか、
      |      (__人__)     |   もしくは最初から追撃されるのを覚悟して撤退するかのどちらかしかなくなるお。
      \     ` ⌒´   ,/  
      /     ー‐    \


  /\___/\
/ ⌒   ⌒ ::\   なるほど!
| (●), 、 (●)、 ::|
|  ,,ノ(、_, )ヽ、,   :::|   そうなれば、どちらに転んでもこちらの利になるという事ですな。
|   ト‐=‐ァ'   .:::|
\  `ニニ´  .::/    殿!今回は冴えてますな!
/`ー‐--‐‐一''´\

424 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:05:26 ID:M0gh.UlA


       ____
     /⌒  ⌒\ はっはっはっ!
   /( >)  (<)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  ま、光秀のキンカ頭ほどは冴えてねぇお!
  |    /| | | | |     |
  \  (、`ー―'´,    /   ……ちゅう訳で、明日辺りが勝負だから、各隊はそれに備えておくように!


    /\___/ヽ                             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 
   /ノ( ヾ  /:::::::::\                            / /" `ヽ ヽ  \ 
  .|  ,,-‐‐'') (`‐‐-、 .:::|  ……ははっ!             //, '/  米  ヽハ  、 ヽ
  |」L'"⌒` ,: '"⌒` :::|                        〃 {_{\    /リ| l │ i|   ははっ!だにょろ。
  |ヽ「   ` '  ヽ( :::|                       レ!小l●    ● 从 |、i|
  .|   `-=ニ=- '⌒:::::|                         ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│ 
   \彳 `ニニ´  ::::/                       /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !
   /`ー‐--‐‐―´\                     \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│
                            .        /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
                                   `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |

425 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:06:17 ID:M0gh.UlA


        _,,,,,,,,
     , - ' ゙    `` ‐ 、_,,,,,
   ,r'          /=ミ
  /           彡ll',''´    
. /             彡lll
 f''"゙  、  . '   ゙゙゙"`   'i;;;f ヽ 急ぐのだ!
 l ;-。= .}     =。-、    |:;l .;:!  
 }  ̄ ;       ̄     1{ bl    夜明けには攻め落とさなければならん!
 !、  .,〟.,,,,、      ノ  、ソ    
 'i   ' `゛  `        i;;;    
 ヽ _,.=ニニニ=__,、     ' l;;'
  i   `¬―'´     ノ  |
''''''''7i,         ,/  /`〉`゙T''''''''''
  l  `ー---― '"    / /.|  |
酒井忠次(徳川家の重臣)

夜、酒井忠次率いる別働隊は主戦場の南側を大きく迂回し、21の朝には鳶ノ巣山砦の裏手に到着した。
4000もの大部隊の山中の夜間移動としては相当な進軍スピードである。


                  ______
    _                | 砦炎上中  |
   `))               | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄        ジ
       ( )            ∧              ジ ャ
      ( )         <⌒>     (⌒ ⌒)    ャ |
 ウーウー.( .人         /⌒\  \( ,,  ⌒)// | ン
    人/  ヽ  ______]皿皿[-∧( ⌒ ,,  ,, )  ン
   ( ( )( )  )三三三∧_/\_|,,|「|,,,! (  ,,   )   !!!
  __| ̄田 ̄田 / ̄ ̄Π . ∩  |'|「|'''|「(    )
 /__,|==/\=ハ, ̄ ̄|「|ガシャーン |「| | *   +
/_| ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄ | | 田 |「|?田 田 |「|[[ *
|ll.|ロ ロ,/| l⌒l.l⌒l.| |    |「|        |「|ミミミミミミ ++*:
   λワー  ∧     λワー   λワー
  λワー   | |  λワー    λワー

別働隊は鳶ノ巣山砦を急襲し陥落させると、長篠城に入り、さらには周囲の武田軍の陣屋も焼き払ったのである。

426 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:06:41 ID:M0gh.UlA


   ミミシ,r二`` -、   /-‐''"二 、ヾシ
   ヾミ゙:|'´_ニ=ミ、`ヽ  }´ .ィ-==、、`ヾ彡
   ミ{.:::::::!、__○`i :ゝ ノ: (_○ _ノ::::::彡    
   r、{::.    ̄  ::i }::.    ̄   .::|'ヽ   ようし!織田の成り上がり野郎に、
  {r:i.l::.     ,.:::.} .{:::、     .:::|l)}     武田の力を存分に見せてやれ!!
   ゝ、.i::.     ゝ.(__)-'     :::::lノノ
   入,|::  、___、.ィ,...,__,,..- .::::/ィ      
   |;;;;;ゝ::.  ``ヽ ___,,ノ´  .::::/`.:{
   |:::::..゙\、..         .::/´:::::;|
  /{:::::::::.. ヾヽ       /´  :::::::ト,
  ∧ヘ:::::::::  `i:\___,//;´  .:::::ノ.::!,
イr メ .ヽ:::::::   i::. :::::::::::: /;  ..::::::/.:::''ヽ`

21日の朝、武田軍は日の出と供にやる夫の籠もる陣へと攻撃を開始した。
1番手・山県昌景、2番手・武田信廉、3番手・小幡一党、4番手・武田信豊、5番手・馬場信房という
蒼々たる顔ぶれでの波状攻撃がやる夫の陣を襲ったのである。


          ;' ':;,,     ,;'':;,
         ;'   ':;,.,.,.,.,.,,,;'  ';,
        ,:'           : :、
       ,:' \  ,,. 、./  ノ( ::::::::',  弾を込めたら、片っ端から撃て!
       :'  ○     ○ ⌒   :::::i.
       i  ''' (_人_) '''' *   :::::i   柵の外は敵だらけだから、ドコを撃ったって外れっこないぞ!!
        :    {+ + +}      :::::i
       `:,、   ̄ ̄      ::::::::: /
        ,:'        : ::::::::::::`:、
        ,:'         : : ::::::::::`:、
      佐々成政(やる夫の馬廻)

対する織田軍は鉄砲奉行に佐々成政、前田利家、野々村正成、福富秀勝・塙直政を任命し、
この武田軍の激しい攻撃に、柵の中からただひたすら迎撃に専念した。

427 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:07:20 ID:M0gh.UlA


   r       \       /          ____ r   :
  /~   何  勝  \     .|    _,,--フ ̄,--─≧-、゙(   :
 .)     も  て   /     |  _,イ´ /(/´/´ ___ .ノ   :
 ヽ    問  ば   )     .レえ,.| | (/ / ,,≦-─-メ´ (    か
  (    題  :   )     |/-、,,|  \/  【. ○__,,ノ´  )    :
  )    無  :   (     ┃,.==-\     ` ̄     (.    :
  (.    い      ノ      ヽ《. ○)|   u       j ∠、  :
   |    だ     )       .ヾ ̄ |               ̄`ー´
   丶、  ろ     ノ         .|  レ   ̄~)
     ー-、,,-一            | 入_ノ゙゙´      、  ____
                      .l  u  _) ___,,,..--´  \
                       | (__イニ一~,イ´       \
                       .入  `T ̄     J   /\
                     /  \           //  ∥
                    ノ     >、  u     / /    ∥
                  ,,/__  / /\    ,,/  /     ∥
                 一"  /´゙入    ゙゙|||゙; ̄   /     / |

戦いの途中で鳶ノ巣山砦の陥落の報が勝頼のもとに届いた。
この頃、やる夫の連合軍が自軍の倍以上であった事に、ようやく気付いた勝頼と武田の重臣たちであったが、
もはや退路も塞がれてしまった絶望的な状況に陥っていた。

428 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:07:41 ID:M0gh.UlA



::::::... ..丶              、
:::::::.... ...\            三__|__
:::.' ──-.. \            口 |
:::::::... ⌒__丶 \         ‐┬‐
:::::::::.... .'::. ).ヽ  .ヽ        │田│
:::::::::::.... __ ..丿   ヽ        ̄ ̄
:::::::::::...    ヽ   .ヽ    、 マ
:::::.._ ノ ヽ.____丿   .丶   了 用
::::::::::::::.... ..::ノ      .)    "`ー‐
:::::::::::..   ../       .ノ    .,
:::::::::.⌒ "       ..ノ     レ |
:::::::::::::::::....    ....::::::../       ノ
:::::::::::::::::::::.. ......::::./

こうして、やる夫の描いた作戦通りに武田軍は追い込まれ、やる夫の籠もる極楽寺山に
乾坤一擲を賭けた無謀な突撃を仕掛けざるおえない状態になったのであった。

429 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:08:06 ID:M0gh.UlA


戦いは朝の6時から午後の2時までという、実に8時間にも及んだ。
武田軍は突撃の度に、次々と鉄砲や弓の餌食となり、遂には軍全体が崩壊。


        ミミ|::::.u....   \;;;;!:::::::::: /:::/;;;;/" ..::::::::::::::::::::::::::::
        ミ/::::彡二二ミ、ヽ| :u::::::::::|/:´ .::::彡二ニニミ:::::::
         ヽゝ   r'oヽヽ:ヽ  ノ:::::: l:::::r´roヽ   ノノ::::::     
         `::ヾ、__.ゝ_ノノ::uリ:::..::::::::'' j:::::ゝゝ..ノ__./:::''      た、武田が……オレたちが、
          .| ゙゙:::::::::::::::゙゙ヾ:| ::::::::::::..  ゙゙'':::::::::::::::''''          正面からやり合って完敗しただと……?
.           .l   ゙゙゙   .|::::::::::::::::::
          ノ´l  U    .|,.--、´`i::..    i
         .{ ./´|     ..::::('':::::::)-':::::::::::::... j      .
        __.,イ |:::::l::  ,...、:::::::::::ゝ‐イ::::::::::u::::::::::::::::__     .::
  ___ノ´   i |:::::::l:::.   ゝ、--- ,___,.. ------‐イ''"゙  .::::/
'´    `ヾ、ヽ | |::::::/ヽ: u  ゙ヽ       ,,..‐'´    .:::/;;;;
       ヽ、 | |::::ノ:::::ヽ   ヽ`''''''''''''''''''" ノ´    ノ;;;;''"
         .Y|:/::::: :::::\  `゙''''''''''''''''''"´:"    /;;;;"

武田勝頼が戦場を脱出した時にはわずか数名の武者が付き従うのみであった。
この時の無謀な突撃とその後の追撃戦により、近隣諸国に名を馳せた
武田の勇将たちの殆どが討ち死にしてしまったのである。
武田家は、この大打撃から遂に立ち直る事が出来ずに、徳川とも攻守を逆転されてしまう事になるのであった。

430 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:08:27 ID:M0gh.UlA


~戦闘終了後・徳川本陣~

       ,/~:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
       :l::::::::::::ノ)ヾ:::::::::::::::::l  
~" ̄ ̄"-─-っ    ``ー:::::::{
   ヽ- ゝニニニつ      {::::}
""" ̄ヾ、 ゝニニニフ ,,_____ {:::j   …………
ヽ、_ 〃⌒)イ'',ニ。=ヽ ,=。ニ、 Y 
   `""~~)`| ´ ̄ ´: :i:` ̄`:|!,}
.       {│. ´ ,:::  l   |,.j
       `|    `- '    |  
         l 、  ー三=-  :!
        i ヽ  ""   / l
        l   ヽ、___,. /  |


       /;;;;;;;;;;;;;\
      /\;;::::::::::::::::::ヘ
      /,,;;;;;;\.;;;;;;;;;;;;::./;ヽ
      L::;;,__ ヽ、::..ノ;. ..:::ゝ__
     //;;;;::::::.. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄..::::;;;|l  
     |l l;;;;;;;;;;;;;:::::::::...   ...:::::::;;;;;;|l
    〔l lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll〕  
    /j/               ヾ、
     l::||::::              |l   数正……不満そうだね。
     |::||:::::::..  (ー)     (ー)  || 
    |::||:::::::::::::   \___/     ||
    ヽ\:::::::::::::::.  \/    ,ノ 
     /\ ̄`ー―---oo-――'"ヽ

431 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:08:48 ID:M0gh.UlA

       ,/~:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
       :l::::::::::::ノ)ヾ:::::::::::::::::l  
~" ̄ ̄"-─-っ    ``ー:::::::{
   ヽ- ゝニニニつ      {::::}
""" ̄ヾ、 ゝニニニフ ,,_____ {:::j   …………いえ、決してその様なことは……
ヽ、_ 〃⌒)イ'',ニ。=ヽ ,=。ニ、 Y 
   `""~~)`| ´ ̄ ´: :i:` ̄`:|!,}
.       {│. ´ ,:::  l   |,.j
       `|    `- '    |  
         l 、  ー三=-  :!
        i ヽ  ""   / l
        l   ヽ、___,. /  |


       /;;;;;;;;;;;;;\
      /\;;::::::::::::::::::ヘ
      /,,;;;;;;\.;;;;;;;;;;;;::./;ヽ
      L::;;,__ ヽ、::..ノ;. ..:::ゝ__
     //;;;;::::::.. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄..::::;;;|l  
     |l l;;;;;;;;;;;;;:::::::::...   ...:::::::;;;;;;|l
    〔l lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll〕  ……お前の言いたい事は解ってるつもりだよ。
    /j/               ヾ、
     l::||::::   /     \   |l   やる夫殿の覇業は徳川の協力あってのモノの筈なのに、
     |::||:::::::..  (ー)     (ー)  || 
    |::||:::::::::::::   \___/     ||    その割にはまるで従属大名扱い……とでも言いたいんだろ?
    ヽ\:::::::::::::::.  \/    ,ノ 
     /\ ̄`ー―---oo-――'"ヽ

432 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:09:14 ID:M0gh.UlA


       ,/~:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
       :l::::::::::::ノ)ヾ:::::::::::::::::l  
~" ̄ ̄"-─-っ    ``ー:::::::{
   ヽ- ゝニニニつ      {::::}
""" ̄ヾ、 ゝニニニフ ,,_____ {:::j   ……「とでも」ではなく、その通りではございませんか?
ヽ、_ 〃⌒)イ'',ニ。=ヽ ,=。ニ、 Y 
   `""~~)`| ´ ̄ ´: :i:` ̄`:|!,}    これではまるで、やる夫殿の家臣も同じではございます。
.       {│. ´ ,:::  l   |,.j
       `|    `- '    |  
         l 、  ー三=-  :!
        i ヽ  ""   / l
        l   ヽ、___,. /  |


       /;;;;;;;;;;;;;\
      /\;;::::::::::::::::::ヘ
      /,,;;;;;;\.;;;;;;;;;;;;::./;ヽ
      L::;;,__ ヽ、::..ノ;. ..:::ゝ__
     //;;;;::::::.. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄..::::;;;|l  ……数正、それが思い違いなんだよ。 
     |l l;;;;;;;;;;;;;:::::::::...   ...:::::::;;;;;;|l
    〔l lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll〕   確かに、ボクら徳川はやる夫殿に全力で協力をしてきた。
    /j/               ヾ、
     l::||::::    /    \   |l   しかし、それはボクらもやる夫殿の力が必要だったからだ。
     |::||:::::::..  (●)     (●)  || 
    |::||:::::::::::::   \___/     ||    それにね、仮にボク等が協力しなかったとしても、彼なら他の手を打って
    ヽ\:::::::::::::::.  \/    ,ノ     ボク等の代わりの手段を探した筈さ……ま、その時は、今頃彼に滅ぼされていたろうけどね。
     /\ ̄`ー―---oo-――'"ヽ

433 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:09:55 ID:M0gh.UlA


       ,/~:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
       :l::::::::::::ノ)ヾ:::::::::::::::::l  
~" ̄ ̄"-─-っ    ``ー:::::::{
   ヽ- ゝニニニつ      {::::}
""" ̄ヾ、 ゝニニニフ ,,_____ {:::j   と、殿…… 
ヽ、_ 〃⌒)イ'',ニ。=ヽ ,=。ニ、 Y 
   `""~~)`| ´ ̄ ´: :i:` ̄`:|!,}  
.       {│. ´ ,:::  l   |,.j
       `|    `- '  u |  
         l 、  ー三=-  :!
        i ヽ  ""   / l
        l   ヽ、___,. /  |


       /;;;;;;;;;;;;;\
      /\;;::::::::::::::::::ヘ
      /,,;;;;;;\.;;;;;;;;;;;;::./;ヽ
      L::;;,__ ヽ、::..ノ;. ..:::ゝ__
     //;;;;::::::.. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄..::::;;;|l  ……いいかい、数正。
     |l l;;;;;;;;;;;;;:::::::::...   ...:::::::;;;;;;|l
    〔l lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll〕   今川時代からの忠臣のお前だからこんな事言うけど、
    /j/               ヾ、   今の徳川はただの小判鮫なんだよ……
     l::||::::   /     \   |l  
     |::||:::::::..  (ー)     (ー)  ||   今川や織田の取りこぼしたエサを食べるしか生き残る道が無いのさ。
    |::||:::::::::::::   \___/     ||   
    ヽ\:::::::::::::::.  \/    ,ノ    ……そう……結局は、まだ徳川には独力でこの時代を渡って行く力なんて無いんだ……
     /\ ̄`ー―---oo-――'"ヽ

434 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:10:28 ID:M0gh.UlA


       /;;;;;;;;;;;;;\
      /\;;::::::::::::::::::ヘ
      /,,;;;;;;\.;;;;;;;;;;;;::./;ヽ
      L::;;,__ ヽ、::..ノ;. ..:::ゝ__
     //;;;;::::::.. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄..::::;;;|l   ……
     |l l;;;;;;;;;;;;;:::::::::...   ...:::::::;;;;;;|l
    〔l lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll〕   (……でも……小判鮫にだって意地はある。
    /j/               ヾ、
     l::||::::    \    /   |l   ……見ているがいいさ。
     |::||:::::::..  (●)     (●)  ||
    |::||:::::::::::::   \___/     ||    もしも、やる夫殿が天下を食い損ねたその時は……)
    ヽ\:::::::::::::::.  \/    ,ノ
     /\ ̄`ー―---oo-――'"ヽ

後年、この家康が最終的な天下人となり江戸幕府250年もの歴史の礎を作るのだが、
昔の話を家臣にするのが大好きだった彼も、やる夫の話だけは殆どしなかったという。
それは、事実上従属大名として従っていたという屈辱感からなのか、
それとも、ついぞ勝つ事が適わなかった苦い敗北感からなのかは定かではない。

435 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:10:50 ID:M0gh.UlA


やる夫は長篠での勝利の余勢を駆って、美濃岩村城一帯の武田の勢力一掃にも乗り出し、
その手始めに美濃衆を中心とした信忠の軍団に岩村城の包囲を命じたのだ。

       ____
     /_) (_\  ……武田も思いの外善戦するな。
   / 【●】| |【●】 \
  /    ._| |_,     \  ……止むを得ん。
  |     \/      |
  \     -==-      /

ちなみに、この信忠の軍団こそが、後にやる夫が四方の敵と平行して戦いを進めるために配置した
「方面軍」の原型ともいうべきモノであったが、岩村城は思いの外堅く、やむを得ず信忠はそのまま兵糧攻めに移行。

この包囲体制は、このまま半年以上も続くのであった。

436 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:12:26 ID:M0gh.UlA


長篠の戦も終わったあるひ日、近江の瀬田川に橋がやっと完成し、
橋奉行の山岡美作守の部下たちが橋番をしていた。


~近江・瀬田橋~

  (,,゚Д゚) <いやぁ~無事に橋が完成して何よりだ。


  (*゚ー゚) <後はやる夫様に渡り初めを終えて頂けば良いだけですな。


  (,,゚Д゚) <うむ。これだけ立派な橋ならやる夫様もさぞお喜びに……おや?誰かこちらに来るな。

437 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:13:08 ID:M0gh.UlA


パッカパッカ……
                       _ .. >: : :ソ`ー― 、}ノ  
                    ,ィ≦:_:./:/ ;イi: : :j : : : :\  
    |ヽ、,.,、,、,、、 ,.            /:/:/:/ {:| : ∧ : ヽヽハ 
    ヽ彡彡 ミミ//、/ミ      |/ /.:| :{/\ト: :」/Vハ:', } }  
     Y彳,イルリヘ_レ’z`ミ     /,イ: :| ハz== ヽ{ =弍 | |:| |   一発で~も~に~んしん♪
     /{リルy7”   `゙ミ ミ     _,. |: ∧ {  ー'ー'  ・}:jハ{:.    
    / iリ'     . ミ ミ      Ⅵ/: i> 、    _, リ}│{
    ● :i: ●  / l  ミr-       |: :|/:.,ィ=厂{≧': /:∨    ……お?橋できてるじゃん。
     〉 :/:   `´/'7/ル ミkヽ      |: :|ヘ {¨7´ /: /\:{
   /_,:/:_   // /,∧jト  k     ,rヘ: |∧ |/, イ :/  ⌒}      船で渡らなくて済むのは楽だよねぇ。
  ,/=:i:==ュ`V// .      k     人.ヽ{⌒{7>.Ⅳ∧ /¨>
  / `¨ ¨ ¨  _}レ'/´  ;:    \  .ヘ `∧ , 小、__} / : ーァ' ,ノ    
  |O  O  /ム〈    ;     ヽ \ Y_./ / {  ∨:/´ ィ く
  l、_=ニ=- ノ,. ヘ`゚ー .          ヽナ`====-ー'' ̄V
  `^ー--‐''´   i、            
              森長可(やる夫の家臣)

438 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:13:42 ID:M0gh.UlA


 (;゚ー゚) <ちょっ、ちょっとお待ちくだされ!


       ,r:-::‐:::-:.、
        |:/" ̄`ヽ::}
    __,.:-┴::─ィ'ヽj/:‐:-.、
  ,.ィ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ::.::.:.:.:`ヽ、
 ,/:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.::i:.:.:.:.:.::|:.:.:.ヽ、:::.:.\  
../:.:.:.:.:.:.,'.:.:.:.:::i::.:|;/|:.:.:.:|:.:|i:.:.:.:ヘ:::.:.::ヘ
.j.......:.:.:/:.:.:.::;-i‐- |:.:.:.:|:.:||‐-:.:ハ:::.:.:ハ  ん?どしたの?
l: : : :.:/:.:.:.:.:.:/|:.:|. |:.:.::リj/| ∨:.:.:|::::∧:|
{:.:.:.::/:.:./::.:/__j;/_ |:.:/ __!__|:V:..}:.:}
∨:〃::/:.:./オ≡≡ j;/ ≡≡|:.∨::/
. ∨:.:/:.::/:|          ’|::.:|;/
  |::/.:.:/::.:|、゛   ー'ー'   ィ|::.:|

440 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:14:04 ID:M0gh.UlA


  (,,゚Д゚) <実はこの橋はやる夫様に渡り初めをして頂く事になっていまして……
        申し訳ありませんが、それまでは何人も通してはならぬとの御下知なのです。


|:.:.:.:.:/:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/! `i:.:.:.:.:.:.iヽ:.:l:.:.:.:.:.:∧ 、:',
 |:.:.:./:.:.:./:.:.:.:.: 、//  |:.:.:.:/:.l ∨!:.:.i:.:.:.∧ \
 |:.:/://:.::.:.:.:/ >、__,, |:.:./レ'/|:.l:.:.:!:.:.:.:.:|   え~~~!?
 |:.|:/:,、':.:.:.:/_____ !:/ ___ !::!:.:.|:.:i:.:.:|
 |:.|/:{ !:.:/:.|  ̄ ̄ ̄ |'  ,  ̄ ・::.!:.∧:ト、:.!    橋できてるじゃん!橋が有るのに船で渡れってどういう理屈な訳よ!?
 |:/:.:.ヽ|:/:.:.:!        ,_  }:.:lレ !' V
 |':.:.:.:.:>'´ ゙̄ヽ、     ゙ー、! ':.:.|         渡り初めが必要なら、わたしがやるよ?
 ':.:.:./     ヘヽ `Tニ' ┴ー‐┴i
 :.:./       l \ ´  -───┤

443 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:14:31 ID:M0gh.UlA


  (;,,゚Д゚) <ちょ!そ、そういう訳にはイカンのです!
         第一、そんな事そしたら、やる夫様にどんな罰を下されるか……


  (;゚ー゚) <そ、そうですよ!あなた様がどちらの御家中のお方かは存じませんが……
        ……って……アレ……?……この人は……先輩!
        この人、私の記憶が確かならトンデモなくヤバい……

444 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:14:52 ID:M0gh.UlA


        /:/
          ヾ`、
        >+:‐: ´: ̄:  ̄: :`:' ̄:l.、___,/
      /: : : : /: : : : : : : : :/ : : l: : : :く‐´´
       /: : : /: : : : : : : :/: :/: : : : l: : : : 、:\
     l: : : /: : : : : : : : :/: /l: : : : ∧ l: : : :ヽ: :ヽ    ……あ~……なんかメンドくさいなぁ……
     /: :/: :/: : : _,:_∠L、:::/: : : /::::l l: : : : :ヽ: : ヽ
      l: /://: : : : :/::/':::::/: : : /::::-H、: : : : : lト、: ヽ   ……こんな時は……
    l://://: : : イミ土=、_/: : :/:::::::::l∧: : :l: : :l `ヾ、
    l/: :l l: : : イ:llo:::::::/:::/://:::テテヵl: : :ハ: : l
     l: : :l: l: :/.:l.:l し: 」:::::l/:'::::::P::::/'/l: : :l:N: :l
.    l: : : W/: : N        、 `‐':::l::l: : lN V
.    l: : : : :ハ: : : ト、   ー=    ノlハ: :ハl
    l: : : : : :、: : : 「フ`‐- ,、-┬:T´: :l l/
.   l: : : : :,レ、: : :ヾ、  /、`Y/:l:l: : l

445 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:15:12 ID:M0gh.UlA


       /\
       | 人 |
       | 間 |  
        | 無 |        (⌒)
  ____| 骨 |_____  (こ○こ)   ,-、
  \_______/   (___)    てOう
        |i! |        _      ‘ー’   (⌒)
.        ,|i! |      //⌒   /     (こ○こ)
         |i! |      〈.::.{  __, ベ.ー-<   ‘ーヘ_ノ
        |i! |      ,ゝ'´.::.::.::.::.::|.::.::.::.::`丶、
        |i! |     / :.::.::.::.::.::.::.::j.::.::.::.:: く ̄      肉体言語が一番!
        |i! |ヽ    ,'.:/.::.::⌒/|.::.::ハ⌒.::.::.:ヽ ハ
        |i! |∨\  {/.::.::/:./ |::/ ヽ\.::.::|.::V }     あ!そ~れ~!
         |i! |/ / ∨イ.::/≡≡l/  ≡= ハ.:.|ヽ「∨
          |i! |  {     |.:ハ:::::: 、_,、_, ::・{:.Ⅳ ∨
         |i! |  \.  |ヘ.::.:l、 _(_ ノ_ イ.::|  /
        |i! | /.::.\ ヽ::|   ∨{  / |.:/ .xく
         |i! | :/.::./\ ヾ\ 「] /| ノ'/.::.::l
        |i! | .::./.::.::.: _}   |lヽV/ l|r'´.::.::l.::.|
          |i! | -く :.::.::. 〈 j   >ω<.| :.::.:: l.::.|
         |i! | く¨ヽ.::j≧ヘ  /  ∧ }| :.::.:: l.::.|
          |i! | :.∧/∨l|  Ⅵ_/  レく :/l.:|l:ノ
.        |i! | l.::ヽ_,,斗‐'´/ 了丁 //  リ

446 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:15:31 ID:M0gh.UlA


             〆
           //                       _,,,....-::::,,..-;:'
           ノ /                  _, -=''""""    =--、,、`,"+`ゞ,;:
          /  i                   _,.-'^ "              ̄=.、".
          ,i  |i                  -'^               \`,`,;⌒`;・",;+
         ,'  |i                 >                    ミ`+,;:;"・ヽ` `
         i|   |i                :"  ._=__            ヽゞ,:;*ヾ"`丶 ┼
        i|   .|i               /  彡  .       -ミ、         ミ   `,;:"
        |    .i、              /〆"           \       `i       丶
        ゝ     i、                            丶      |i     +   +
     '   i|      ゝ       ┌─┐[][] /〉.,┐◎          ミ     .ミ
         .i|      丶        ̄/〈   // | |            |     |l    /  +
         .i|       \      く∧〉 〈/  .|_」     「7 「7    .i|    |i      ´
          .i|        丶   .          [][] 「| レ .レ     .i|    |i  ゞ
          .i|        丶丶、、,,         ノノ O O    i|    |i  ´`  +
           i|         \ゞ`                   j|    ,/  '  /
            i|、       `\ 、、,                 .i|   ,/;:";:|;,/×
             ゝ       `丶`\ゞ                i|   ,/";:`, 、 丶
               \  ,.   ミ\丶 `               i|  ,/`,;:ノ`,
                 `;丶\丶  、`丶              .j|  /;`,;:+
                       \ 丶              / ./+``
                           \            ././  ,'
         ┌─┐[][] /〉.,┐◎                  /"`;丶
           ̄/〈   // | |                  / `,
          く∧〉 〈/  .|_」     「7 「7          '
                   [][] 「| レ .レ         /    ゞ

  (;゚ー゚) <ぎょあぁぁあああ……思い……出すのが……遅かった……か……

  (;,,゚Д゚) <ぎゃぁあぁあああ……そういう事は……早く言え……

447 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:15:51 ID:M0gh.UlA


             .__.l`t‐-|:ヽ‐:-:-λ、
         -‐==ニ":: u: : :: .:;|: ::i: :: ::∪:: :ヽ、___
        ,ィ´~ /: : :: :: .:: :;/ |:::|:: :: :: :: :: :: :: ::ヽ `ヽ,〉
        〉-‐メ::/:. :: ;ィ'⌒;/  |::|ヽ::;.⌒ヽ:: ::i:: :ハ、 /   な、長可様、遅れて申し訳ありません。
        ヽ∠;/:;/: : : :/|:/  |::|  `ヽ:.:i:.: ::i:: :;ヘ,/
          7:: ;|:: :;メ「テリ〒 レ'  〒テヤ7:: :i: :〈      でも、長可様だけ進むのが速過ぎま……
         ∠: :;i: :: ;ハ、ヒz:リ /// / ヒz:リ ハ;∧::;/
          |/:|::;/:(_}  ,─---ー、  {_)::.:V
           |:.|/::i:::::j:、 {      } ,ノ:::i:: ::|
     ハァハァ  j:: :: :i:::::| `゛‐-ォ-r-‐" ´|::::i:: ::|
           |: : :::i::::;/´ ̄二iーj二 ̄゛|::::i:: ::|
           各務元正(森家の重臣)

448 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:16:11 ID:M0gh.UlA


         ___l\__       /ヽ/ヽ/丶
   ........-―...::::::::::::::::r::、::::::::::::::: ̄┌  、l´ ̄ ̄ ̄ヽ´/
  ::´:::::::/:::::::::::::::/::/l::l::lヽ::、:::::::::::::l  」三三三ミミ/
    /::::::::::::::::::::l::/ l l::l \ヽ::ノ\:l く    l.:\ ヽ
   /:::::::/:::::::\l/ l  ll   メ\ .ヽl l    `  /   ……って、少し目離しただけで、何で惨殺死体が二つも有るんじゃぁぁぁ!
  ,::l:::://:::::::::,::::l l`>  l ´ \ l丶::l_l       l
(_`l/ l/::l:::::/l::::l ヽ          \::l       l     そこの連続殺人犯!事情を説明しなさい!!
l三三三 l:::::l::::l::l   _...  -―┐ xxl/l      l
ト――_..´l::::l::::l/   l ∧∧∧/ l    l      /
.l  ´  ∧l:::::、   l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l  r-l     /
. l     l`:::::::> 、_l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l 人 l    /::ヘ
 l     l::,::::://、ヽヽl;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l/:::::l 、  /:::::::::ヘ
  \  //:::://   ヽヽ∧∧∧/l/:::::l l \ ∧:::::::::::ヘ
   `‐//::::l/_    ハ \\/ l/:::::l l  l  ハ:::::::::::λ
    //l::::/  `ト-ハ ヘ >-´ ll:::::l/  lヽ ハ::::::::::::::
   //::::/    l;:;:ハ -丶ノ/ l l l::::l\  l:;:;/ヽ、ヽ::::
    l::::/    l;:/ l   /  l ∧::::l_...\ ヘ:;:;_ヽ
    l/     l/ /:;l  /     ヘl \ ヘ l:;:;:;:;l
    l        「:;l /           >:;:;―-,

449 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:16:30 ID:M0gh.UlA


                    }:/
               ! へ、_ x'/ ___
    __.x< ̄ ̄ |: : : : : : : : : : : : ∧: : \
.     ̄ > : : : : : : :| : : : : : : : : : : : { } \: :ヽ
     / : : : : : : : : ハ: : : : : : ∧: : : ゝノ : : ヽ.:ハ   そ、それが~……
.    /: : : : : : : :>'-|: : : : : :| ヽ⌒ヽ: : : : : ヽハ
   /: : : : : : : : : :/ ∨: : : : |   ヽ: : : : : :ヽ: :∨}   カクカクシカジカそういう訳でして……
    : : : : : : : : : /  ∨: : : :|   ∨ 、: : : :V∨
    :,ィ: : : : : : : .',ニ辷ヘ:ト : ∧ 行云气ト.: : : :|: |     どうしても船で渡れって言うもんだから、何かメンドくさくなっちゃって……つい……
    !: :| : : : : 圦 r'ハ  ヽ | じ::::り !|:ヽ: : :|: ハ
    ! ∧: : : :∧ V:::り   ヽ! 辷以 |: : ヽ.:|ヽ:|
     |'  '.: : : |:∧ ゞ"          . ・┴、 ∧|\|
       ヽ : |、.:}     ーf ´ ヽ  `7_´ ヽ': :|
          |ヽト、: `>―.- 、=='ィ二r' _   } : !
          |: : : : フ ⌒ ヽ、: : ヽ. フ⊂ ,  /: : |
          l : : /       \: :∨   {   V}: :|
          |: :/       ∧: | ̄ ヽヘ  V: |

450 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:16:53 ID:M0gh.UlA


              _ ーーー
            ,>'´,: : ,: : : : : : : : :~> 、-'7     __
       _, -'_>'ヾ,,;;'~,/ ., : : : : : : ,: : : :.,: : /~`''''二-_<~
    -''~:::,/ ::::::::::::〉'~: / : : : : : :/. . /M '' :': : : : : :~><
    ::,/:::::::::::::''/: :/.: : : : : ::/: : .イ: :/|.i ,    '' ''大ー .`_.、
    .゙!,:::::::::::::::,.': :/: : : : : ::/' : :/./:/:;:;l:| :|: : : . . .   `.、  `ヽ
早   , '、::::::::,',ン'/ : : : :∠:;/: / ;\,/: ::イ| :l |i : : : : .|: . .   V     駄
く   Vレ〉.::::/ヘ;/: : : ;/``'^‐`ヾ∨`゙/:/|斗,l !|: : : : : |: ハ、 .|      目
な    ./ .'、::::,/: : .,イ:|'      ̄´ /` ,|l_=ミ|!:;|: : : : .|: : : |.V: :|    だ
ん   ../ : :::`'/: 、イ ゙、         _.::: ,!: l厂`刈;:| : : : |: : : :| |: :|    こ
と   /: : ::::::;|:/.ソ' ,,       '´ ’/'_,.   ノ:.|: : : /: : : .|  |: |     い
か   : : ::::::/,|'^`.-,、''.         ..   _   ;.|: : /./ : : |  |,'    つ
し   : .:::::/|: ::::::::|::,    ‘ー-‐==ニ=:、__j:)  /|: //;|: : /   '     :
な   .::::,//|:.: ::::::|.i/         `ー、 `'''´   / |/イ;;;|: :/           :
い   ::::// |:.: ::::::|:i        / ̄´     /ノ,'- ~.|:./          :
と   ::/  .|: : : :::||_,,|、      {        /l/.|   |/ 
:    '   .|: : : ::::|、;;|:::\      }     ,.イ/i: i   .'  
:     ,/.|: : : : :|、.、l:::::::::\__   `'-‐::"// | | :|   
:    /  |: : : : .|、ヽ 、;;;|    /;;;;;;;,゙|/::::: : :| |:.|
       |: : : : |;;ヽ.ヽ.、.|   /;;;;/イ :::: : / |:|

451 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:17:15 ID:M0gh.UlA


                   | \      /^!
           O         |  ヽ.     /   |  o
                   o  ヽ   \  /   j
                    \  ノ^Y   /
      °        -‐─∠二ニ=≠<  ∠
           , '´  ::::/::::::::::::::/{:::::::::\ }:: \  ゚       と、とにかく、やる夫様にバレない様に、
.           /:/:::::: /::::::::::/::/ ハ:::l:::::::::::ヾ:::::: \     O
         ///::::::::/:::::`ァ孑/  / Ⅵ::::::::::::::|::::::::::::ヽ       この橋番の人たちを早く川に流しちゃった方がいいんじゃないかな?
           /::::::: ,':::::/ j/  /    |`ト、_:::::l::::::::::::::: ',  o
        O   /::::::::: |:::/           |::l::::::: ,'::::::::::::::::: i       こんな事バレたらまずいよぉ~~。
            ,':::::::::::::Ⅳ ◯        |∧::::/:::::::::::l ::::: |
         i:::::/:::::::リ / /       ◯ ∨:::::::::::::|::::::::|   C
         |::/! ::::: {. / /       / i l::::::/::::::ハ ::: l
         レ' | :::::: ゝrく rー-‐- 、 j _j /::::/l:::::/ノ::::::|
.             l:∧/ '/ /)、`_ー~ー' fヽヽ`Y /|::/:::::∧::|
.             |ハ{.   (∨::`l ¨¨了∧   j'´ |/:::::/ V
            関友成(森家の家臣)

453 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:17:34 ID:M0gh.UlA

                <´ ̄ ̄  ‐- __,,,
            /         `i  ¨> 、
           /         :i   !  ヽ ヽ \
           /   /   /  :|  /  ヽ ヽ ',丶丶、  そ、そうね……
        _,. <~ハ  /  :/   i  /  i  ',  i i\ `゙
       ヘ;:;:;:/;:;:;| ,' ー-/、  /j: /|  ∧ |  l: lヽ;:}     この人たちには申し訳ないけど……
        t;/:;:;:;:;| i≧x、ン`゙ー// | 7''ーl‐l'"  l l;:;:;:》
        | \;:;:;| ,.| ミて ≧ミ/  !/,,.ィ杉i  /l l;:;:/
        |  T´( |/ ヾニシ     frシ/ / /: リ-'i
        |  ヘ  `t-ヘ :::::::  、  ::::u /_|/ /: ハ
        ,'    \ \ \, -、-‐  _ ィ /  ∧  ヘ
       /:i    } ヽ  ',/ <ヽ_i`i´| \/  /  ',   \
       //|   ,xf<ヽ/ ァ-、゙i::::/つ: :/  ,'>ー、ト    \

454 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:17:56 ID:M0gh.UlA


             __,イ|__ ... .ィ  ヽソ
         , :<´ : : : |: : : : :ー<..
       /: : :/: :/} :小: : : : : : : : ≧ー   ううっ……
     __,/ /: : /: :/ ,| : | ∨| : : : : : 廴
    f´/ }:/.: :.ム斗' | /| `ヘ}ヽ: : : : ヘく     名も知らぬ人たち、ウチの馬鹿殿のせいでごめんなさい……
    ∨  ,イ: : :{ :/  j/     V | : : ∨
     ヽ、{∧ 圷旡≧/ / /≦乏ア:| ト、:ハ      供養は必ず後でしてあげるから、怨まないでね……
      |:ヽ}ヘ:/ |  |/ / / / | | Ⅳ |:「ヽ}
      |: :|:`ー.、|  | , -- 、 | | {ム/:{
      |: :|: : :|:|> 、ー'⌒ー'_. イ: : |: :|
      |: :|: : :|:|  ,.≦厂 「x  |: : :|: :|
      | : ', : :',|/  {___7`ーl: : :|: :|


|:.:.:.:.:/:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/! `i:.:.:.:.:.:.iヽ:.:l:.:.:.:.:.:∧ 、:',
 |:.:.:./:.:.:./:.:.:.:.: 、//  |:.:.:.:/:.l ∨!:.:.i:.:.:.∧ \
 |:.:/://:.::.:.:.:/ >、__,, |:.:./レ'/|:.l:.:.:!:.:.:.:.:|   ……なんか、こういうコソコソした事後処理って、わたしは嫌いだなぁ~。
 |:.|:/:,、':.:.:.:/_____ !:/ ___ !::!:.:.|:.:i:.:.:|
 |:.|/:{ !:.:/:.|  ̄ ̄ ̄ |'  ,  ̄ ・::.!:.∧:ト、:.!    もう斬っちゃったんだから、もっと正々堂々としてようよ~?
 |:/:.:.ヽ|:/:.:.:!        ,_  }:.:lレ !' V
 |':.:.:.:.:>'´ ゙̄ヽ、     ゙ー、! ':.:.|
 ':.:.:./     ヘヽ `Tニ' ┴ー‐┴i
 :.:./       l \ ´  -───┤

456 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:18:18 ID:M0gh.UlA


           _ ーーー
        ,>'´,: : ,: : : : : : : : :~> 、-'7     __
   _, -'_>'ヾ,,;;'~,/ ., : : : : : : ,: : : :.,: : /~`''''二-_<~
-''~:::,/ ::::::::::::〉'~: / : : : : : :/. . /M '' :': : : : : :~><
::,/:::::::::::::''/: :/.: : : : : ::/: : .イ: /|.i ,    '' ''大ー .`_.、
.゙!,:::::::::::::::,.': :/: : : : : ::/' : /./:/:;:;l | :|: : : . . .   `.、  `ヽ
, '、::::::::,',ン'/ : : : :::/:;/: /:;.//;:;:;:;|.:;:| |i : : : : .|: . .   V     …………
Vレ〉.::::/ヘ;/: : : ;/:;:;:;/イ:;:;/';:;:;::;;:;:;|;:;:;| .|::|: : : : : |: ハ、 .|
 ./ .'、::::,/: : .,イ:;:;:;:;':;:;:;:;:;':;:;:;:;:;::;;:;:;,/::;:;:| .|;:;|: : : : .|: : : |.V: :|  (……コイツは誰のおかげでこんな事するハメになってるか解ってんのか……?)
../ : :::`'/: 、イ ''':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|/:;:;:| : : : |: : : :| |: :|
/: : ::::::;|:/.ソ' ,,  '''''''''''''''''''''''''':;:;:;:;:;:;:/;:;:;:.|: : : /: : : .|  |: |  
: : ::::::/,|'^`.-,、''.U        ` ::;:;:;:;:;:;:;:;.|: : /./ : : |  |,'
: .:::::/|: ::::::::|::,乂    ,,,,,,_       ''':;:;:;./|: //;|: : /   '
.::::,//|:.: ::::::|.i/ \.  'ー- .,,_` 丶,  U, ./ |/イ;;;|: :/
::::// |:.: ::::::|:i    ` ,、    ~`~    ン'ノ,'- ~.|:./
::/  .|: : : :::||_,,,,/乙i  `ミ, ,,,,,,,., ,- イ~ i:~:.|   |/
'   .|: : : ::::|、;;;;;;;;;;|~   (\ // ,::::: :i i: i   .'
 ,/.|: : : : :|、.、;;;;;;;| ̄⌒\|;;;;x.'/./::::: :| | :|
/  |: : : : .|、ヽ 、;;;|    /;;;;;;;,゙|/::::: : :| |:.|


しかし、当然の如く事件はやる夫の耳に入ってしまったのである。

457 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:18:45 ID:M0gh.UlA


       ____
     /     \
   /_ノ  ヽ、_   \   なぁ~にぃ~!?
  /(●)三(●))   .\
  |   (__人__)      |   近江の瀬田橋を、橋番斬り捨てて無理矢理渡った奴が居る~!?
  \ ヽ|r┬-| /   /
  /   `ー'´      \     やる夫が渡るまで通行禁止にしといたのに、何処のどいつだお!


     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \  ( ;;;;( ボソッ
   |    ( ─)(─  ) ;;;;)
   |      (__人__) /;;/  ………………勝蔵だよ………………
.   |        ノ l;;,´
    |     ∩ ノ)━・'
  /    / _ノ´
  (.  \ / ./   │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /
  一雲斎針阿弥(通称:やらない夫)

458 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:19:10 ID:M0gh.UlA


         ___
       / ⌒  ⌒\   勝蔵は何て優しい子なんだお!
      / (⌒)  (⌒)\
    /   ///(__人__)///\  万が一にでも、渡り初めで橋が壊れてやる夫が怪我をしないように
     |    .   `Y⌒y'´    |   自分が先に渡って試してくれたんだお!!
      \       ゙ー ′  ,/   
      /⌒ヽ   ー‐    ィヽ   きっと、橋番とは何時ぞやの関所の時と同じように、
      / rー'ゝ       〆ヽ    不幸な行き違いがあっただけだお!!
    /,ノヾ ,>      ヾ_ノ,|
    | ヽ〆        |´ |    もう……次会ったら、南蛮焼き巻き菓子いっぱいあげちゃうお!!


     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \   
   |    ( ー)(ー)
.   |     (__人__)  …………はぁ……
    | U   ` ⌒´ノ    
   .l^l^ln      }   (馬鹿につける薬は無いだろ……
.   ヽ   L     }         ……常識的に考えなくても)
    ゝ  ノ   ノ
   /  /    \
  /  /       \
. /  /      |ヽ、二⌒)、

こうして、長可は当然の如くお咎め無しとなり、
その悪名を(主に織田家中で)ますます轟かせたのであった。

459 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:20:25 ID:M0gh.UlA


6月26日、やる夫は京都へ行く途中、美濃と近江の境の山中という場所で気に止まる事があり足を止めた。

~山中の村~

     ,.⌒ヽ      γ⌒ ヽ
    〈● ノ\   /\ ●〉
      ヽ彡'  ヽ /   ヾ_ノ   お武家様……お恵みを……
      )    Y    (
     /γ⌒     ⌒ヽ\
    /  |         |  ヽ
    |   ヽ__人__ノ   |
    \     `ー'´     /
        山中の猿


           ____
         /      \
        / ─    ─ \  ……なぁ、久太郎、
      /   (●)  (●)  \
      |      (__人__)     |  あの者は、何時もやる夫が此処を通る度に見かけるけど、
      \     ` ⌒´   ,/   なんでずっと同じ場所で物乞いをしてるんだお?
      /     ー‐    \

460 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:20:54 ID:M0gh.UlA


          ____
        /      \
       / ─   ─   \  ……普通、物乞いは一定の場所には長くは留まらんものだお。
      /( ●)  ( ●)    \
      |  (__人__)       |  それに、こんな山の中じゃ物乞いなんてやってもたかがしれてるのに……
       \ ` ⌒´       /    ……村の連中が何か知ってるかもしれんから、聞いて来てくれるかお?
        /  ー‐      ヽ   
       /            `


             ∧ ∧
             /*・ω・*ヽ      
          ,ノ      ヽ、_,,,     ははっ!
       /´`''" '"´``Y'""``'j   ヽ   
      { ,ノ' i| ,. ,、 ,,|,,. 、_/´ ,-,,.;;l
      '、 ヾ ,`''-‐‐'''" ̄_{ ,ノi,、;;;ノ   
       ヽ、,  ,.- ,.,'/`''`,,_ ,,/
        `''ゞ-‐'" `'ヽ、,,、,、,,r'
       堀秀政(やる夫の近習)

461 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:21:17 ID:M0gh.UlA


~20分後~

             ∧ ∧
             /*・ω・*ヽ      ……理由が解りましたぞ。
          ,ノ      ヽ、_,,,     
       /´`''" '"´``Y'""``'j   ヽ   あの者はここらでは「山中の猿」と呼ばれ、先祖が、昔、ここ山中の宿で常盤御前を殺したゆえ、
      { ,ノ' i| ,. ,、 ,,|,,. 、_/´ ,-,,.;;l     その因果によってあの者の家系は先祖代々不具に生まれ乞食をする……とのこと。
      '、 ヾ ,`''-‐‐'''" ̄_{ ,ノi,、;;;ノ     
       ヽ、,  ,.- ,.,'/`''`,,_ ,,/     そのため、あの者は村八分となっておるようですが、不具ゆえにこの地を離れる事も出来ぬようです。
        `''ゞ-‐'" `'ヽ、,,、,、,,r'      


..      ____
     / ―  -\
.  . /  (●)  (●)   ……先祖の因果のせいで……
  /     (__人__) \
  |       ` ⌒´   |  (……同じだお……この感じ……
.  \           /     やらない夫と初めて会ったあの日……平手の爺から話を聞いた後に抱いたモヤモヤと同じだお……)
.   ノ         \     
 /´            ヽ

462 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:21:38 ID:M0gh.UlA


           ____
         /      \    
        / ─    ─ \   ……奴自身の因果ならともかく、
      /   (●)  (●)  \   先祖の因果なぞ、奴に責任がある訳がないお……
      |      (__人__)     |
      \     ` ⌒´   ,/  ……やらない夫、村の連中を集めてきてくれるかお?
      /     ー‐    \


          / ̄ ̄\
        / _ノ  ヽ、.\
          |  (⌒)(⌒) .| ……はっ。
        !  (__人__)  |
          , っ  `⌒´   |
       / ミ)      /
      ./ ノゝ     /
      i レ'´      ヽ
      | |/|     | |

463 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:21:59 ID:M0gh.UlA


~1時間後~

      ∧,,∧  .∧,,∧
  ∧∧(´・ω・`)(´・ω・`)∧∧   なんだ、なんだ?
 (´・ω・`).∧∧) (∧∧(´・ω・`)
 | U (´・ω・`)(´・ω・`) と ノ   いったいどうしたんだ?
  u-u (l    ) (    ノ u-u
      `u-u'  `u-u'        誰かか粗相でもしたのか?
ザワザワ


   |   γ⌒ ヽ
   |   /\ ●〉
   | /   ヾ_ノ  お、オレまで呼ばれた……
   |Y     (
   |   ⌒ヽ\    ……おれ、何かしちまったのか……?
   |     |  ヽ
   |人__ノ U |
   |⌒´    /
  (⌒ー─'   )

464 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:22:21 ID:M0gh.UlA


         ____
       /      \
      / ─    ─ \   ……皆、よく集まってくれたお。
    /   (●)  (●)  \
    |      (__人__)     |  やる夫が織田信長だお。
     \    ` ⌒´    ,/
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ    今日、集まってもらったのは他でもない、山中の猿の事でお願いがあるからだお。
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |   


        ____
       /    \  ……ここに木綿が二十反あるお。
.    /          \
.  /    ―   ー  \  このうち十反はお前等に上げるから、残りを売った金で山中の猿に家を建ててやって、
  |    (●)  (●)  |    食い扶持を稼げるように仕事を与えて、餓死しないよう面倒を見てやって欲しいんだお。
.  \    (__人__)  /    
.   ノ    ` ⌒´   \   それと、隣家の者は毎年出来た作物を少しでイイから分けてやってくれると、やる夫も嬉しいお。
 /´             ヽ

465 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:22:43 ID:M0gh.UlA


      ∧,,∧  .∧,,∧
  ∧∧(´・ω・`)(´・ω・`)∧∧   や、やる夫様の命とあらば、我等に異存はございませんが、
 (´・ω・`).∧∧) (∧∧(´・ω・`)    また、どうして山中の猿にそのようなお情けを?
 | U (´・ω・`)(;・ω・`) と ノ    
  u-u (l    ) (    ノ u-u
      `u-u'  `u-u'     


         ____
       /      \
      / ─    ─ \   ……人はけっして平等などではないお。
    /   (ー)  (ー)  \     やる夫とお前たちの身分が違うのがそのイイ例だお。
    |      (__人__)     | 
     \    ` ⌒´    ,/  ……でも、違うのは身分や立場だけで、同じ人間である事には変わりないんだお。
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ 
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |   ……そして、その事には先祖や親兄弟の因果は関係ないんだお……
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |

466 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:23:01 ID:M0gh.UlA


     ____
   /      \  
  /   _ノ ヽ、_.\ ……だから、あの者自身に罪があるのならともかく、
/    (ー)  (ー) \   訳の解らない因果などで村八分にするのだけは止めてやって欲しいお。
|       (__人__)    |
/     ∩ノ ⊃  /    ……あの者が不具なのは、ただの生まれつきで、その事に先祖の罪悪など関係ないのだから……
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |      どうか、あの者自身の罪以外で、あの者から人としての尊厳を奪わんでやってくれお。
  \ /___ /


      ∧,,∧  .∧,,∧
  ∧∧(´・ω・`)(´・ω・`)∧∧   …………解りました。
 (´・ω・`).∧∧) (∧∧(´・ω・`)
 | U (´・ω・`)(´・ω・`) と ノ   山中の猿……いえ、あの者を正式に村の一員として迎え入れます。
  u-u (l    ) (    ノ u-u
      `u-u'  `u-u'         ……我等一同、やる夫様のお慈悲に感謝いたします。

467 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:23:32 ID:M0gh.UlA


   ,_⌒ヽ      γ⌒_ヽ
  〈● ノ\   /\ ●〉
   ヽ彳゚  ヽ /   ノノヾllフ  ……生まれた時から、誰にも人として扱って貰えなかったオレにこんな……
.   ) )   Y  。(.ノ ( lj   
  /{ {⌒      ⌒ヽ\゚。   ……こ、このご慈悲は生涯忘れません!
. /.  〉 〉           |  ヽ  
. |  し'___人__ノ   |     やる夫様!ありがとうございました!
 \     `ー'´     /
  /           く



      ____
    /_ノ   ヽ_\  ん。
   /( ●) ( ●)\
 / ::::::⌒(__人__)⌒::::\  みんな、やる夫の頼みを聞いてくれてありがとうだお。
 |        ̄      |
 \               /   ……お前も、強く、真っ当に生きるがいいお。

468 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:23:56 ID:M0gh.UlA


       ./ ̄ ̄\
       / ヽ、_   .\
     . ( (⌒ ) .   |  ……
     . (人__)     |
     r‐-、    .   | (やる夫……どうやら、最初にお前が俺に投げかけたあの問い……
     (三))   .   |     ようやく、お前の中で答えが出たようだろ……)
     > ノ       /    
    /  / ヽ、 .   /
    /  / ⌒ヾ   .〈
    (___ゝ、  \/. )
      . |\    ,.1
      . |  \_/...|

こうして「山中の猿」は、山中の町に迎え入れられたのである。
このことに山中の猿自身は勿論、山中の者たちも、みなやる夫の慈悲深さに感じいったという。

469 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:24:25 ID:M0gh.UlA


7月3日、織田家家中がにわかに色めきたった。

      γ⌒) ))
      / ⊃__
   〃/ / ⌒  ⌒\   みんなにも官位を用意したお!
  γ⌒)( ⌒)  (⌒) \ ∩⌒)
 / _ノ :::⌒(__人__)⌒ 〃/ ノ   これで家の家臣団にも箔が付いたってもんだお!
(  <|  |   |r┬(    / / ))
( \ ヽ \ _`ー‐'  /( ⌒)
               / /

やる夫が朝廷に家臣たちの任官を要請し、勅使を得たのである。

任官の栄誉を受けたその顔ぶれは、

・松井 友閑   宮内卿法印
・武井 夕庵   二位法印
・明智 光秀   惟任日向守
・簗田 広正   別喜右近
・丹羽 長秀   惟住
・村井 貞勝   長門守
・塙   直政   原田備中守
・羽柴 秀吉   筑前守

以上の8名である。
これに柴田勝家と佐久間信盛と滝川一益を加えた11名が、
この時期の織田家のもっとも有力な部将と近習たちだった。

ちなみに、この時期はやる夫自身も順当に官位を上げており、
最終的には右大臣・右近衛大将まで昇るのだが、そこで自ら官を辞するのであった。

470 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:24:52 ID:M0gh.UlA


         ___
       /     \
      /   \ , , /\    越前へ出陣だお!
    /    (●)  (●) \
     |       (__人__)   |   今回で越前を完全に平定するお!!
      \      |r┬-|  ,/
     , -‐ (_).ヽ`ー'´   ィヽ
      l_j_j_j と)         i
       ̄`ヽ        | l

8月12日、やる夫は越前へと出陣するために岐阜を発った。
東の脅威が無くなった為に、越前の掃討作戦を敢行する為である。
その総勢は50000人余りであったという。

一方、この動きを察知した一揆勢は、木ノ芽砦と鉢伏城をはじめ、
周囲の各城と各砦に数千からの一揆兵を入れて防備を固めた。

15日、織田軍の先陣が敦賀を発った。
その顔ぶれは、柴田・佐久間・滝川・羽柴・明智・丹羽・簗田・長岡・塙・蜂屋・美濃三人衆に加え、
息子の信雄に信孝といった、岩村城を囲んでいる信忠の軍団以外の有力武将がほぼ勢ぞろいしていた形であった。

471 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:25:15 ID:M0gh.UlA


~やる夫の本陣~

  NVVVVVVV\
  \        \
  <         `ヽ、     ひゅ~!
  </ /"" \ .ノヽ. \
   //, '〆     )  \ ヽ     いやはや、よくもこんなに集めたもんだねぇ~。
  〃 {_{    ノ    ─ │i|
  レ!小§  (●)  (●) | イ. ━    で、親父どうすんの?
   レ §   (__人__)  |ノ ┃┃
  /   ゜。  `ー'´ 。゜ ∩ノ ⊃
  (受\  ∞   ∞  /_ノ
.  \ “  _∞∞_ノ∞/
    \。____  /
   北畠信雄(やる夫の次男)


  -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ  \   ……兄上、少しは口を慎みなされ。
//, '/ / -  -_ハ、ヽ
レ!/(   (●) (●)从|i|   いくら我等と父上は親子とはいえ、君臣でもあるのですぞ?
 .| ⊂⊃(__人__)⊂⊃
 .|      `⌒´  |
  ヽ         /
 /   ヽ     ノヽ
神戸信孝(やる夫の3男)

472 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:25:36 ID:M0gh.UlA


  NVVVVVVV\
  \        \
  <         `ヽ、
  </ /"" \ .ノヽ. \  あぁ~ん?オレとお前が同格とでも思っちゃってんのかよw
   //, '〆     )  \ ヽ
  〃 {_{    ノ    ─ │i|  お前は、オレや信忠兄貴とはカァちゃんの家柄が違うだろうがww
  レ!小§  /・\ ./・\| イ ━
   レ §  ⌒(__人__)⌒|ノ ┃┃  あ!それで、お前の方が先に生まれたのに
  /   ゜。  `ー'´ 。゜ ∩ノ ⊃    弟にされたなんて噂が立ったって訳か?お気の毒www
  (受\  ∞   ∞  /_ノ    
  .\ “  _∞∞_ノ∞/
    \。____  /


  -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ  \
//, '/ / \  /_ハ、ヽ   こ、この馬鹿兄貴が!!
レ!/(   (●) (●)从|i|
 .| ⊂⊃(__人__)⊂⊃   下手に出てれば調子に乗りやがって!!
 .|      `⌒´  |
  ヽ         /
 /   ヽ     ノヽ

473 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:25:59 ID:M0gh.UlA


  NVVVVVVV\
  \        \
  <         `ヽ、   おうよ!やろうってのか!?
  </ /"" \ .ノヽ. \
   //, '〆  ノ  )  \ ヽ   何時でも来いやぁぁ!!
  〃 {_{  ( ○)}liil{(○)| i|
  レ!小§    (__人__)  | イ━
   レ §  ヽ |!!il|!|!l| /|ノ ┃┃
  /   ゜。   |ェェェェ|。゜ ∩ノ ⊃
  (受\  ∞   ∞  /_ノ
  .\ “  _∞∞_ノ∞/
    \。____  /


       ____
     /⌒三 ⌒\
   /( ○)三(○)\  …………
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /

474 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:26:20 ID:M0gh.UlA


~5分後~

  NVVVVVVV\
  \        \
  <         `ヽ、
  </ /"" \ .ノヽ. \                   -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
   //, '〆 :::::::  ) #\ ヽ                / /" `ヽ ヽ  \   ……すいませんでした、父上×2
  〃 {_{:::::::  ノ ;;# ─ │i|                //, '/ /  \ヽハ 、ヽ
  レ!小§  -==、:::::::'==-| イ ━              レ!小l:::::::o゚((;:;:;:;)(●))゚o
   レ §:::::#;;:.(__人__)  |ノ ┃┃              .|::::::u:::   (__人__)
  /::::::: ゜。 ::::`ー'ォ。゜::::∩ノ ⊃(⌒´)          .|:::::::::::::   `⌒|||
  (受\  ∞..;;#:::∞  /_ノ  ノ "  ケホッ       ヽ::::u::::::: メ   /
.  \ “;;;::.._∞∞_ノ∞/                /::ヽ:::::::::::    ノ
    \。____  /                 /::::       く


       -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、ガク …
      / /" `ヽ ヽ  \    ……
     //, '/ 米   ヽハ  、 ヽ {
  ; 〃 {_{\  u /リ| l │   i ;  (あ、相変わらずバイオレンスな躾だにょろ……)
    レ!小l●    ● 从 |、 i| .
    ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ │; 
     | 八   {  }  _l /ノ   ! 
   ;: | lr'⌒)、._ ̄_ (´ j //  i | {
ガク ….l/ヾ三} l___/{彡'´}   i | ; 
   ;  |l   ノl |二//|   l  ,イl|
   ;  | ゝー' ∧! //∧__j / l | ;
   丹羽長秀(やる夫の重臣)

475 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:26:46 ID:M0gh.UlA


     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)  ……ったく……吉乃もお坂(信孝の母)も家柄は大して違わんっていうのに……
/    (─)  (─ /;;/
|       (__人__) l;;,´|    ……馬鹿息子どものせいで話が逸れたけど、
./      ∩ ノ)━・'/        まずは各城と砦を落としながら府中を目指すお。
(  \ / _ノ´.|  |      
.\  "  /__|  |      そして、府中を押えたら……一揆に加担したと見られる領民は「全員」根切りにするお……
  \ /___ /      


  -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ  \
//, '/ /  \ヽハ 、ヽ  ……全員、ですか?
レ!小l (●) (●)从|i|
 .| ⊂⊃(__人__)⊂⊃   一揆勢は山中にも逃げ込むでしょうから、
 .|  u  `⌒´   |      そうなったら、元から戦を避けて山に退避してるだけの連中と見分けが付きませんよ?
  ヽ        ./      
 /   ヽ     ノヽ

476 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:27:06 ID:M0gh.UlA


        ____
      /      \    ……知れた事!
     /  ヽ、   _ノ\
   /   (● )  (●) \  見分けがつかんのなら、皆殺しにしてしまうお!
   |       (__人__)    |
   \      ` ⌒´   /   ……そもそも、今、越前に居る領民で一向一揆とまったく無関係の人間なんて殆ど居ないお!


        __
      /..::::::::::::::..\   ……信雄、信孝、よく覚えておくお。
    /..:::::::::::::::::::::::::.\   
   /..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\   一向一揆のような信仰がらみの一揆を相手にする時は
   | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |     コチラも心を鬼にしなければ、奴等に食い殺されるだけだお。
   \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/    
  ,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...`丶、    ……悲しいけど、それが現実なんだお……
  ノ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ

477 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:27:27 ID:M0gh.UlA


  -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、                    NVVVVVVV\
/ /" `ヽ ヽ  \                  \        \
//, '/ /_ノ  ヽ、_ハ、ヽ ……父上……        <         `ヽ、
レ!/(   (●) (●)从|i|                 </ /"" \ .ノヽ. \   親父……
 .| ⊂⊃(__人__)⊂⊃                  //, '田     )  \ ヽ
 .|      `⌒´  |                  〃 {_{    ノ    ヽ_│i|
  ヽ         /                  レ!小§ ( ○) 三(()) | イ
 /   ヽ     ノヽ                   レ §    (__人_)  |ノ
                              /   ゜。   `⌒ 。゜ ∩
                              (愛\  ∞   ∞  f^ ' ソ
                              .\ “  _∞∞  / /
                                \。_\\\\/

478 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:27:47 ID:M0gh.UlA


             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
             / /" `ヽ ヽ  \
         //, '/     ヽハ  、 ヽ  ……まぁ、難しい話は抜きにして、
         〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|
     |~~\ レ!小l●    ● 从 |、i|   二人とも、スモチでも食べるにょろ。
     |  ノ .ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│
      ̄/⌒ヽ__|ヘ         j /⌒i !    悲しい気持ちもいっぺんに吹き飛んでしまうにょろよ?
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│
.        /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |

479 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:28:08 ID:M0gh.UlA


  NVVVVVVV\
  \        \
  <         `ヽ、    ……万千代さん、まだスモチなんて乳臭い物食ってんのかよ!
  </ /"" \ .ノヽ. \
   //, '〆     )  \ ヽ   オレはどうも、あの匂いが好きになれないん……
  〃 {_{    ノ    ─ │i|
  レ!小§  (>)  (<) | イ ━
   レ § ::::⌒(__人__)⌒ |ノ ┃┃
  /   ゜。   | | | || 。゜ ∩ノ ⊃
  (受\  ∞ `ー‐' ∞ /_ノ
.  \ “  _∞∞_ノ∞/
    \。____  /


          , '´ ̄ ̄` ー-、
        /   〃" `ヽ、 \
       / /  ハ/ 米  \ハヘ   …………
        |i │ l |リ―    ―}_}ハ.
        |i | 从 ○    ○l小N
       |i (| ⊂⊃ 、_,、_, ⊂li|ノ
       | i⌒ヽ j         ノi|__/⌒)
       | ヽ  ヽx>、 __, イl |::::ヽ/.
       | ∧__,ヘ}::ヘ三|:::::/l| |',:::::ハ
       | ヾ_:::ッリ :::∨:/ | | >'''´

480 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:28:33 ID:M0gh.UlA


       ____
     /⌒  ⌒\  ノ クル    
    /( ●)  (●)\  ノ    信雄、万千代の気遣いを無碍にするモンじゃ……
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ ノ
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /


  NVVVVVVV\
  \        \                      ビキ    -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、     
  <         `ヽ、                       / /"米ヽ ヽ  \      
  </ /"" \ .ノヽ. \ …………              //, '/  ノ(  ヽハ  、 ヽ ビキ 
   //, '〆 :::::::  ) #\ ヽ                    〃 {_{_ノ⌒ヽ_リ| l │ i|   
  〃 {_{:::::::  ノ ;;# ─ │i|  ……ほめんなはい……    レ!小 ● :::::::● 从 |、i|   ……次、スモチをディスったらブッコロスにょろよ?
  レ!小§  -==、:::::::'==-| イ ━                  ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃i .|ノ│ 
   レ §:::::#;;:.(__人__)  |ノ ┃┃               (⌒ヽ|ヘ   ⌒ (⌒ヽ_j | |   
  /::::::: ゜。 ::::`ー'ォ。゜::::∩ノ ⊃            .   ``y:| l>,、 __, ``y:::::|へ│   
  (受\  ∞..;;#:::∞  /_ノ           .         /::::| | ヾ:::|三/:/:::::/  丶 
.  \ “;;;::.._∞∞_ノ∞/                   `ヽ| |  ヾ∨:::/`ヽ<  ノ 
    \。____  /

481 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:28:57 ID:M0gh.UlA


           ____
          /      \                    。    。       。
         /  _ w _\_________  。      。      。
       /    _____| |  ヘ____ヘ_|____ ___       の、信雄!!!?
   /⌒|     ((_____.| | Σ ________(○)__(○)
  /   |. ι   (___人__)   | |  '' ,  '  '   , |            。
 |     l\       |   .|    | |           |   。
 ヽ     -一ー_~、⌒) |r┬-|   | |.             |     。    。    。
  ヽ ____,ノ   `ー'´                  。     。   


                                                        ./ ̄ ̄\
「いやあぁぁぁ!この子のHPはもう一桁だおぉぉぉ!許してやるぉぉ!」              / ヽ、_   .\
                                                      . ( (ー ) .   | 
「やる夫様!退くにょろ!スモチを侮辱する事の罪深さをもっと思い知らせるにょろ!!」 . (人__)     |
                                                      r‐-、    .u   |  ……軍議が進まんだろ……
「だ、誰か助けてーー!!」                                     (三))   .   |
                                                      > ノ     u /
                                                     /  / ヽ、 .   /
                                                     /  / ⌒ヾ   .〈
                                                    (___ゝ、  \/. )
       .                                                . |\    ,.1
                                                         . |  \_/...|

482 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:29:34 ID:M0gh.UlA


何はともあれ、やる夫の軍は敦賀湾沿いに進軍し、杉津砦と河野丸砦に攻めかかった。
この両砦をたちまち攻め落としたやる夫は、大良、河野両城の攻略にも取り掛かる。


  /\___/\
/ ⌒   ⌒ ::\
| (●), 、 (●)、 ::|  士気の衰えた一揆ってやつは、弱っちいから楽でイイね。
|  ,,ノ(、_, )ヽ、,   :::|
|   ト‐=‐ァ'   .:::| 
\  `ニニ´  .::/
/`ー‐--‐‐一''´\

この時の先発部隊の明智・羽柴の両軍の働きは凄まじく、
その日の内に大良、河野両城を攻略し焼き払う。

483 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:29:53 ID:M0gh.UlA


           /\           
      ___/::::::::ヽ-‐ー‐- 、._,ィ
      ';::::::::::::::::::::::::;、;:へ、ヘ:::::::::フ   
       ';:::::::::::∠レ´、   ,-‐ 、';:::::',  お前等、明智軍に負けんなよ!
       ';:::::::/    ヽ/    ヽr‐-、 
       /'"7 <●> l <●> l  i  一揆勢は片っ端から殺れ!
       ',  ヽ、 ___ノ ヽ、 __ノ  ノ  
        `‐-'´ヽ   Eヨ  _,-´-=ニ
             >ー-‐''´ 
         羽柴秀吉(やる夫の重臣)

そして、明智、羽柴の両軍はそのまま府中を目指し、夜には龍門寺城が落城、
城主の三宅権丞も討ち取られ、城に火も放たれた。
こうして、府中の町は織田軍に占領されたのである。

484 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:30:14 ID:M0gh.UlA


         ___
       /     \
      /   \ , , /\  敵は、こちらの大軍に恐れをなし、
    /    (●)  (●) \  士気がガタガタだお!
     |       (__人__)   |   
      \      ` ⌒ ´  ,/   この期を逃さず、一気に制圧するお!
.      /⌒~" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ  
      |  ,___゙___、rヾイソ⊃
     |            `l ̄

16日、やる夫自身が敦賀を出発し木ノ芽峠に向かった。
やる夫の睨んだとおり、、木ノ芽周辺の城・砦の守備兵は、すっかり戦意を喪失し城を放棄して逃げ出していた。
やる夫は、殆ど抵抗らしい抵抗も受けずに、この地域の占領に成功する。

だが、木ノ芽周辺から逃げ出した一揆勢を待ち受けていた運命はさらに過酷であった。

485 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:30:32 ID:M0gh.UlA


              _人人人人人人人人人人人人人_
              > ゆっくりしていってね!!! <  
           /\    ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄  
      ___/::::::::ヽ-‐ー‐- 、._,ィ            /\___/ヽ
      ';::::::::::::::::::::::::;、;:へ、ヘ:::::::::フ           /,,,,,,,,ノiヽ,,,,,,,,::::::\
       ';:::::::::::∠レ´、   ,-‐ 、';:::::',        .| (>),ン < 、(<)、.:|
       ';:::::::/    ヽ/    ヽr‐-、        |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
       /'"7   >  l  <  l  i        .|  r、_,ィェ、_,ゝ  .:::::|
       ',  ヽ、 ___ノ ヽ、 __ノ  ノ          \  `ー'´  .::::/
        `‐-'´ヽ   Eヨ  _,-´-=ニ         /`ー‐--‐‐―´\
             >ー-‐''´        
                         
彼等が向かったのは府中であるが、そこは既に明知、羽柴の軍に占領されており、
一揆勢の敗走を手ぐすねを引いて待っていたのである。

486 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:31:00 ID:M0gh.UlA

    _________
   /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
  _/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
  「::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
  |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| 
  |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| 
  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ゝ:::::::::|\  いやはや……凄まじきかぎりよ……
  `==、l  ====''"´  ゝ::::::|  \
  l`‐゛|  ``ー゛' u .リ⌒l   \  
  |  〈......ン     ノ リζ|.     
  || ||| ||| ||| ||| ||| ||| ||||、ノ|        
  || ||| ||| ||| ||| ||| ||| ||||  |      
   | || || ||| ||| || ||| |||   人
   | || || || || || || || / 人
   | | | || | | |  | '  /  \
 村井貞勝(やる夫の側近)

この時の状況をやる夫は、京の村井定勝に手紙で、

「案のごとく五百三百ずつ逃げかかり候を、府中町にて千五百ほど首をきり、
 そのほか近辺にて都合二千余りきり候」

「府中の町は、死骸ばかりにて一円あき所なく候。みせたく候」

と告げている。まさに長島以来のジェノサイドであった。


この虐殺劇はまだまだ続く。
織田軍は、4隊に分かれて山々に分け入り、片っ端から一揆と見なしたものを捕らえては斬り殺していった。
17日には、さらに2000個もの首が本陣に届けられ、18日にも5~600ずつの首が方々より持ち込まれ続けた。

487 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:31:30 ID:M0gh.UlA


~柴田勝家の陣~

    /\___/ヽ
   /''''''   '''''':::::::\
  . |(●),   、(●)、.:|  あ~柴田殿?
  |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
.   |   `-=ニ=- ' .:::::::|   ちょっとお願いがあって来たのですが……
   \  `ニニ´  .:::::/
   /`ー‐--‐‐―´\


  .!::::ヽ,. -─‐ ァ─、─-.、/:::::l
  ヽ:::::ヽ, -‐' ,;; ;;, `ー、;:;ノ:::::/
    l;;-';;-‐''" :: :: `ー-i゙‐-'!
   /`!:::  瓶 ::割り ::::::::i゙ヽ
   ! li;;;,,___ノヽ___;;;i |;, |   おう、これは光秀殿。
   l ( '〔 ● ,〕 〔, ● 〕' );.|
   i 'ヾ  ̄ ̄:: ::  ̄ ̄ /;; |    ワシに用とは珍しい事もあるわい。
    ー';ヾ、_,'(´'';; ;;' `);_ノ;; r'
    |  /ヽ__`'ー'´__,ィヽ ノ      して、どうしたかな?
    ヽ ヾ、;レ-ニニ-レ// /
     ヽヾ、,、 _ ,、'/ /
      ヽ '、゙ニ=ニ' ゙ /
       ヽ、__ ___ノ

488 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:31:53 ID:M0gh.UlA


  /\___/\
/ ⌒   ⌒ ::\
| (●), 、 (●)、 ::| 
|  ,,ノ(、_, )ヽ、,   :::|  いえね、この方面を担当なさってる柴田殿の権限で、
|   ト‐=‐ァ'   .:::|   東大味という村一つに安堵状(制札)を出してもらえないかと思いまして。
\  `ニニ´  .::/
/`ー‐--‐‐一''´\    …………駄目ですかね?


  .!::::ヽ,. -─‐ ァ─、─-.、/:::::l
  ヽ:::::ヽ, -‐' ,;; ;;, `ー、;:;ノ:::::/
    l;;-';;-‐''" :: :: `ー-i゙‐-'!
   /`!:::  瓶 ::割り ::::::::i゙ヽ
   ! li;;;,,___ノヽ___;;;i |;, |  ふむ……安堵状とな。
   l ( '〔 ● ,〕 〔, ● 〕' );.|
   i 'ヾ  ̄ ̄:: ::  ̄ ̄ /;; |   ……聡いお主が殿の命に反するやもしれん事を他人に頼みに来るなど
    ー';ヾ、_,'(´'';; ;;' `);_ノ;; r'        何かよほどの理由があるのかな?
    |  /ヽ__`'ー'´__,ィヽ ノ      
    ヽ ヾ、;レ-ニニ-レ// /      ……モノを頼みたいなら、まずは理由を述べてからでも遅くはあるまいよ。
     ヽヾ、,、 _ ,、'/ /        
      ヽ '、゙ニ=ニ' ゙ /
       ヽ、__ ___ノ

489 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:32:13 ID:M0gh.UlA


    __/ヽ_∠L_
   /:::::::     ''''\  
  .|:::::::::    (ー), |  
  |::::::::      ,,イ_,`)   ……それがね、大した話じゃないんですが、
.   |:::::::::      ノ.-=ラ    私が織田家に来る前は、ここ越前で朝倉家に仕えていたのはご存知でしょう?
   \:::::::      `フ   
,,.....イ.ヽヽ::  、 -─'--、.   ……その時の私の領地なんですよ、東大味は。
:   |  '; \_____ ノ.| ヽ i  
    |  \/゙(__)\,|  i |
    >   ヽ. ハ  |   ||


  .!::::ヽ,. -─‐ ァ─、─-.、/:::::l
  ヽ:::::ヽ, -‐' ,;; ;;, `ー、;:;ノ:::::/
    l;;-';;-‐''" :: :: `ー-i゙‐-'!
   /`!:::  瓶 ::割り ::::::::i゙ヽ
   ! li;;;,,___ノヽ___;;;i |;, |  ほう……
   l ( '〔 ● ,〕 〔, ● 〕' );.|
   i 'ヾ  ̄ ̄:: ::  ̄ ̄ /;; | 
    ー';ヾ、_,'(´'';; ;;' `);_ノ;; r'
    |  /ヽ__`'ー'´__,ィヽ ノ 
    ヽ ヾ、;レ-ニニ-レ// /
     ヽヾ、,、 _ ,、'/ /
      ヽ '、゙ニ=ニ' ゙ /
       ヽ、__ ___ノ

490 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:32:32 ID:M0gh.UlA


          /\___/ヽ
         / '''''':::::     \ 
        |)  、(● ).:::::::::+::::::::| ……流れ者同然に赴任した私たち家族に
        |( _ ,)ヽ、,, .::::::::::::::::::::::|   この村の連中は大層親切にしてくれたんですよ。
        `=ニ=- ' .::::::::::::::::::::::|+
          `ニ´ .:::::::::::::::::::+/   おかげで、妻も安心してこの地で娘を産む事ができました。
         /`'ー‐---‐一'´\
        /         ::::i ヽ  ……だからなんですかねぇ……今回の作戦でも張り切って一揆を斬りまくった私ですが、
        |  |        :::;;l  |        ガラにもなく、どうにも気になっちゃいましてね……それでお願いに来た次第です。


  .!::::ヽ,. -─‐ ァ─、─-.、/:::::l
  ヽ:::::ヽ, -‐' ,;; ;;, `ー、;:;ノ:::::/
    l;;-';;-‐''" :: :: `ー-i゙‐-'!
   /`!:::  瓶 ::割り ::::::::i゙ヽ
   ! li;;;,,___ノヽ___;;;i |;, |  なるほどのぉ……
   l ( '〔 ー ,〕 〔, ー 〕' );.|
   i 'ヾ  ̄ ̄:: ::  ̄ ̄ /;; |    お主がその様なことを……
    ー';ヾ、_,'(´'';; ;;' `);_ノ;; r'
    |  /ヽ__`'ー'´__,ィヽ ノ 
    ヽ ヾ、;レ-ニニ-レ// /
     ヽヾ、,、 _ ,、'/ /
      ヽ '、゙ニ=ニ' ゙ /
       ヽ、__ ___ノ

491 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:32:53 ID:M0gh.UlA


  .!::::ヽ,. -─‐ ァ─、─-.、/:::::l
  ヽ:::::ヽ, -‐' ,;; ;;, `ー、;:;ノ:::::/
    l;;-';;-‐''" :: :: `ー-i゙‐-'!
   /`!:::  瓶 ::割り ::::::::i゙ヽ
   ! li;;;,,___ノヽ___;;;i |;, |  ……よかろう!
   l ( '〔 ● ,〕 〔, ● 〕' );.|
   i 'ヾ  ̄ ̄:: ::  ̄ ̄ /;; |   その東大味にはワシが責任を持って安堵状を出し保護してやろう。
    ー';ヾ、_,'(´'';; ;;' `);_ノ;; r'
    |  /ヽ__`'ー'´__,ィヽ ノ 
    ヽ ヾ、;レ-ニニ-レ// /
     ヽヾ、,、 _ ,、'/ /
      ヽ '、゙ニ=ニ' ゙ /
       ヽ、__ ___ノ


         /\___/ヽ
        / ''''''    '''''' \
       │:::::::(ー),  、(ー) l
       │/')   ,,ノ(、_, )ヽ、,,, │ + 恩にきります、柴田殿。
        /‐:::  `-=ニ=- ' /
      _,,,l ;! |:::______/     +  いずれ、謝意は形あるもので返しますので……
   , -‐'゙゛ i::..  | .ヽ/;ヽj! `‐-、_  +
   l     ノ::. .:|、 .ヽ,:ヽ|   <゛~ヽ、
  ,:''`` ''"゙.|;;:‐''゙|.ヽ、 ヽ;::|   /  .|゙l
  ,:     ヽ::il;;!  ヽ、ヽ|  /   | :|

492 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:33:15 ID:M0gh.UlA


  .!::::ヽ,. -─‐ ァ─、─-.、/:::::l
  ヽ:::::ヽ, -‐' ,;; ;;, `ー、;:;ノ:::::/
    l;;-';;-‐''" :: :: `ー-i゙‐-'!
   /`!:::  瓶 ::割り ::::::::i゙ヽ
   ! li;;;,,___ノヽ___;;;i |;, |  ふふふっ……その物言い、何時ものお主じゃ。
   l ( '〔 ー ,〕 〔, ー 〕' );.|
   i 'ヾ  ̄ ̄:: ::  ̄ ̄ /;; |    (……人の胸中は見かけによらんものじゃわい……)
    ー';ヾ、_,'(´'';; ;;' `);_ノ;; r'
    |  /ヽ__`'ー'´__,ィヽ ノ 
    ヽ ヾ、;レ-ニニ-レ// /
     ヽヾ、,、 _ ,、'/ /
      ヽ '、゙ニ=ニ' ゙ /
       ヽ、__ ___ノ

この後、勝家は光秀との約束を守り東大味を手厚く保護した。
このことを聞いた村の人々は光秀を「織田の手から村を救ってくれた恩人」
として、尊敬と感謝の念を強めたのだった。

493 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:33:36 ID:M0gh.UlA


                               癶.:
i;:.f   ・。・。・ ゚・。・。・。・ ゚・。              (}}≡{{).: .
i;:.l  ノ ・゚・。・ソ゚・゚・。・ ゚・。・゚           .:.//\\:: .           ・。・。・。・。・ ゚・。・。・゚・
i;:.i ・゚・。・,,/⌒´                     : ://|:::;;:::|\\:: .          ・。・。・。・。・ ・. ・゚・。・。゚゚・。・。・゚・
i;:.vノf/                      ..//ロロ.`-'´ロロ\\:: .     。・゚・。・・.゚・-。・。ノ・゚・ソゝ゚・。・。・゚・
i;:.rソ''                   : .:;,//..ロロロロロロロロロロ.\\:: .。・゚・。・_ソ`⌒´⌒     \ii゚・。・・。・。
i;:.i                .: :;_,,-''":../.ロロロロロロロロロロロロロロ.\'。・/'¨`            .ヽ!l:.!:iY・。・。
i;:.ノ             : :;_,,-'": 。゚。。・=====================ソ .`゙''-、_:: :. :    ・。・。・。・ ゚・。・。゚i;: i;: i;: ・゚・。・。
/           : :;_,,-''": ・゚・。・゚・。・。・。・:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`゙ '''ー:、:: ・。・/⌒ヽ-´`´´`"\_i;: '''i;:
           ::_,r'": 。・゚゚・ Y。・゚゚゚・゚,,r-ゝ、,,_,。・。:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`゙ '' ソ : :.        \r'¨・゚・。・
      ,、_,,-'',´´ '¨`。・゚゚・,〆'')・゚。・゚丿::::::::::::ヽ、。;;、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙ '''ー、,,,、_.      )i;:・゚・。・
ヽ、    \ソiiiiii'¨`。・。人..(___ノ´・。/iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiヽ、。゚。。 iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiフ./      (i;: i;: ・゚・
i;`ヽ     \[ロ゚・゚・ソ・。・-゚・__・ノ´ロ=ロ=ロ=ロ=ロ=ロ=ロヽヘ_..。ロ=ロ=ロ=ロ=ロ=ロ=ロ=ロ=ロ=・゚・。・。゚・・。・       ヽ、i;:
i;: ;.)  ・゚・。r゚・。・゚・-。・゚"""\,,・。・。___Y二二二j≡≡ソ≡f二二二Y______。/⌒´⌒`\・。        )i;:
i;: ;;|・゚・。・;;_・。,,/´  | | ̄ ヽ。・ ゚・:。,...| | ̄ ̄||∧..;;. .∧|| ̄ ̄| |. ..   ||:: :..i!i:l| | ...      vi        }i;:
i;: ::レ;´;;/´´     | |: : ::: ||⌒"ヽ、゚| | ̄ ̄||圖.. ..圖|| ̄ ̄| |. ..   ||:: :..i!i:l| | ...      ||i        \i;:
i;: ;rソ''           | |:l;;l:..:...|| .. .  | | ̄ ̄||f´ ; ; ;; `l|| ̄ ̄| |. ..   ||:: :..i!i:l|゚・。゚・゚・。・。  ||!)         ``
i;: ;|              | |l!i:!: : .||  ...  | | ̄ ̄||(YYYYY)|| ̄ ̄| |. ..   ||:: :..i!i:l。/´⌒`\、。。・i。ゝ
i;: ;|              | |i!i:l:: :..||. ..   | | ̄ ̄||.†.†.†.†.†|| ̄ ̄| |. ..   ||:: :..i!i:l| |    ヽ、(。・。・。・。・
i;: ;|        ゝ================| | ̄ ̄||__| ̄ ̄| || ̄ ̄| |================ソ   ∨ノ´⌒`ヽ、・。_
i;: ;|; : : : : ; : : : : ..`=|:|====|:|====|:|===| |三三三三三三三三^| |===|:|====|:|====|:|=" .; : : :||>; : : : : :.\・。; :
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i;: ;|・.。・゚・:: ・゚・::。.・.}:::|, ,,..,..,|:|, ,,..,..,|:|, ,,.[二].===============[二], . |:|, ,,..,..,|:|, ,,..,..,|:::{。・。・゚・゚・|.|ii。・。。・。・゚・゚・
i;: ;|・ 。・゚・ ・゚・。・。・ ゚・。・゚・ 。・゚・ 。・゚゚・。・/|| 。・゚゚・。・・*。・゚・ ・゚・。・。・ ..゚||丶。・゚・. .・゚・。・。゚..。・。*・゚・。.・゚|.| )。・・.・゚・。・。゚・。・

余談だが、本能寺の変後に大逆人の汚名を残した後も、
東大味の明智館跡に住む三軒の農家は「今、我等が此処に居るのは光秀様のおかげ」
と光秀の秘仏を作り、密かに数百年の間守り続け、
その秘仏は明治の世には「明智神社」の御神体として奉られたという。

495 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:35:30 ID:M0gh.UlA


        __
      /..::::::::::::::..\
    /..:::::::::::::::::::::::::.\ ……
   /..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\
   | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
   \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
  ,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...`丶、
  ノ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ

一方、残党狩りはやる夫が府中にとどまっていた23日まで続けられ、15日から19日の5日間に
捕らえられただけで12250人、生け捕りに殺された者を合わせると3~40000もの数に及んだという。
無論、その中には一揆とは無関係の農民たちが大勢含まれていたと思われる。

494 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:34:02 ID:M0gh.UlA

          ─ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄─ 、
        /            \
      /               | 
     /                  |    くっ……
     /   __             |
     |   /  \──____< ̄7─┤   越前はもうだめじゃ……
    |   |  ミ          | |  |
    _|   /  u           | |  |     しびれる程……
   /  \/  ____       __| | 
  / \  /  \  o \ /  |/ o/ /
  | | | / l   ̄ ̄ ̄     ̄ ̄   |
  | | | /  |       l l |       /
  \_  \   /  ¬ ┤>    /
    |     / ── ___ヽ イ
    |   u   \ |  l  ■/ /
   _|          ̄ ̄ ̄   /
  / |    \    ̄ ̄ ̄ ̄彳 /\
  /  \     ` ─____// \
/|    \           /   \
     七里頼周(本願寺坊官)

こうした、やる夫の非常ともいえる虐殺の結果、
越前の守護として君臨していた本願寺の坊官たちは殆どが捕らえられ斬殺されたが、
七里頼周と若林長門は加賀に逃れ、その後も一向一揆の指導を続けるのであった。

23日、やる夫は一条谷に陣を移す。
この期に、余勢を駆って加賀侵攻への足掛かりを作るつもりだったのである。

羽柴、明智、稲葉、簗田、長岡の部隊を加賀に討ち入らせ、比較的一向一揆の勢力が弱い
南2郡を占領・平定したのであった。

496 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:36:04 ID:M0gh.UlA


~一条谷・やる夫の本陣~

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \   やっと越前も決着したな……
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)   これだけやれば、この地での一向一揆は
  |     ` ⌒´ノ    当分起こせやしないだろ……
.  |         }    
.  ヽ        }      連中との戦いも、加賀と石山を残すのみだな。
   ヽ     ノ     
   .>    <
   |     |


           _-─―─- 、._
         ,-"´          \
        /              ヽ   ……なぁ、やらない夫……
         /       _/::::::\_ヽ
       |         ::::::::::::::  ヽ  これだけの門徒や領民たちを殺しても、
        l  u    ( ●)::::::::::( ●)    まだ、それを煽る顕如たちには届かんお……
       ` 、        (__人_)  /   
         `ー,、_         /   ……いったい何時になったら、この馬鹿げた戦いを終わりにできるんだお……
         /  `''ー─‐─''"´\

497 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:36:35 ID:M0gh.UlA


   / ̄ ̄\
 /  ノ ヽ、\  ……辛くても進むしかないんだよ……
. |   (●)(●)|
. |   (_人_)│    俺たちが、今、この戦いを投げ出したら、
 |     ` ⌒´  |      今まで死んだ人たちの死が無駄になるだけでなく、
  |           |       後の世まで、坊主の欲得の為の手段としての一向一揆を残しちまう事になる。
.  ヽ      /
   ヽ     /       ……それだけは絶対に阻止するべきだろ?
   .>    <
   |     |        


       / ̄ ̄ ̄ \
     /       . \  それは解ってるお……
    /  _ ノ   ヽ、_   \
   .|   (ー)  (ー) .  |  でも、やる夫は後何回こんな虐殺を繰り返せばいいんだお……?
    \    (__人__) .  /
     /    `⌒´    ヽ    あと、何人の領民たちを斬り殺せば、この太刀が顕如たちに届くんだお……?
    ヽ、二⌒)   (⌒ニノ

498 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:37:15 ID:M0gh.UlA

   / ̄ ̄\
  / _ノ  ヽ、_ \
. | ( ●)(● ) |
. |  (__人__)  │ ……やる夫……
  |   `⌒ ´   |
.  |           |
.  ヽ       /
   ヽ      /
   >     <
   |      |


    / ̄ ̄ ̄\
  /        \  ……いや、こんな弱音、やる夫は吐いてはイカンのだお。
 /    _ ノ   ヽ、_ヽ
 |    (ー)  (ー) |   これはやる夫が選んだ道……それが例え修羅道であっても、
 \  ∩(__人/777/     やる夫は進まねばならんのだお……
  /  (丶_//// \

499 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:37:57 ID:M0gh.UlA

               ∩_
              〈〈〈 ヽ
      ____   〈⊃  }
     /⌒  ⌒\   |   |  ……うし!もう大丈夫!!
   /( ●)  (●)\  !   !
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\|   l  心配かけるようなこと言ってスマンお!
  |     |r┬-|       |  /
  \     ` ー'´     //
  / __        /
  (___)      /


     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ー)(ー   ……その意気だ、やる夫。
   |      (__人__)
.   |        ノ    辛いだろうが、オレたちには立ち止まる事は許されないんだから……
    |      ∩ ノ ⊃
  /     ./ _ノ  
  (.  \ / ./_ノ │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /

500 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:38:23 ID:M0gh.UlA

      __     ━┓
    / ~\   ┏┛
  / ノ  (●)\ ・   ……ところで、越前は今度は誰に任せるんだ?
. | (./)   ⌒)\
. |   (__ノ ̄   \   一向一揆の脅威が減退したから、
  \          |
    \       /    今度は信頼できる重臣に任せても大丈夫だと思うが……
.      \  ⊂ヽ∩
      /´    (,_ \.
       /       \. \
      ./   /       |. \ソ



      ____
    /  ⌒  ^\  やる夫もそう思うお。
   /  ( ●)  (●)
 /  ::::::⌒(_人__)⌒ヽ  だから今回は勝家に任せてみようと思うお。
 |       |r┬-|   |
 \        `ー'´  /   与力には、成政と犬千代と不和光治を付けて、勝家のお目付け役も兼ねさせるお。

501 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:38:55 ID:M0gh.UlA

       / ̄ ̄\
     /  ヽ、_  \
    (●)(● )   |  ふむ。
    (__人__)     |
    (          |   とすると、加賀への侵攻軍も柴田殿に任せるのか?
.    {          |
    ⊂ ヽ∩     く
     | '、_ \ /  )
     |  |_\  “ ./
     ヽ、 __\_/


               ∩_
              〈〈〈 ヽ
      ____   〈⊃  }  いや、加賀への人事は馬廻の簗田を抜擢してみるお。
     /⌒  ⌒\   |   |
   /( ●)  (●)\  !   !   加賀を切り取り次第にして与えた上で、何人か与力を付けて攻めさせるお。
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\|   l
  |     |r┬-|       |  /    簗田はなかなか出来る奴だから、やる夫も期待してるんだお。
  \     ` ー'´     //
  / __        /
  (___)      /

502 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:39:20 ID:M0gh.UlA

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)  簗田殿か……
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ   確かに、簗田殿は優秀だが、如何せん兵の数がなぁ……
.  |       nl^l^l
.  ヽ      |   ノ   与力を何人か付けてやったトコロでせいぜい4~5000だろうが、
   ヽ    ヽ く      その数で、果たして加賀の一揆どもを相手に出来るかどうか……
   /     ヽ \   


      ____
    /_ノ   ヽ_\  ……そこは簗田の采配に期待するしかないお。
   /( ●) ( ●)\
 / ::::::⌒(__人__)⌒::::\  どうしても駄目な時は、やっぱり勝家に当たらせるようにするお。
 |        ̄      |
 \               /   ……まぁ、そうならない事を祈っているお。

だが、やらない夫の危惧どおり、調略もままならない加賀の地で、
兵の数の少ない簗田は次第に追い詰められていき、防戦一方になってしまうのであった。

503 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:39:43 ID:M0gh.UlA

            /^l
     ,―-y'"'~"゙´u |
     ヽ *´ Д `*  ゙': ……コレハ モサモサシテル 場合ジャナイカモ……
     ミ        ゙':
     ゙, ∪   ∪''ミ
      ミ.       ;:'
      ';  .     彡
      ∪~"""""∪
     簗田広正(加賀侵攻軍司令官)

こうした事態をうけ、翌、天正4年にやる夫は簗田に見切りをつけ岐阜に召還、
その後任には柴田勝家を当てて、加賀平定を推し進めていくのである。

504 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:40:05 ID:M0gh.UlA

____________________________________________
                           ;               ;      }::::i'ヽ、
                          , '               ,'     /::::i´
●黒井                          ;                    /:::::::,_ヽ
                「丹波」     ' ',              ,;   /:::::::::,r'  琵琶湖
      , , ●八上, , , ,            ',              ' ,   {:::::::::<
     ' '   ' '   '  ' ' , ,           ;             , {,:::::::::::{
    ' '           ;     ●亀山, ' '               ' , `ヽ::{~
   ' '            ;         ;                  ";   `
' '' '' '              ' ' ;       ;  , ,               ●京 ' ,   「近江」
                   ' ' ; , , , ; ' ' ' '  ;                ;
                               ;                ;
                             ' ' ' '             ;    , ,
                                      ;             ' ; , ' ' ;
                            r'´   ; ,                  ; ,
             「摂津」         ;       ' ,                  ' ' ' ; ,
                            r'''          ' ;                    , '
                          ;   「河内」 ,'                     ', ,
                         ; '           ; ' ;'                     _ ',_
                         '´          , ;  ', ,              ,,       ' ,`
                       ;            ' ,   ; ,          , ; '  ' ' ;    ; ' ,
          -、           ;           , , '     ' ' ' ; , , ,  , , ;       ; , ' , ; '  ; 「伊賀」
          ::::`!-,       、 ;         ;   「大和」    ' '             ' ;
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

同年9月、明智光秀が丹波・丹後の平定の任を受けて丹波に入国した。

505 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:40:27 ID:M0gh.UlA

  /\___/\
/ /    ヽ ::: \ やれやれ……やる夫様の人使いの荒さといったら……
| (●), 、(●)、 |
|  ,,ノ(、_, )ヽ、,,   |  やっと、自分の任務に専念できますよっと。
|   ,;‐=‐ヽ   .:::::|
\  `ニニ´  .:::/  
/`ー‐--‐‐―´´\

この作戦自体は6月にも準備されていたのだが、光秀自身が
越前攻めへと駆り出されていたために、この時期の入国となったのである。

当初、この丹波攻めによる討伐の対象は守護代の内藤氏と有力国人の宇津氏であった。
内藤氏は元々、義昭方であったし、宇津氏は皇室領を横領していて、やる夫の再三に渡る停止命令を
無視してきたという前科が有り、討伐の大義名分にはことかかない相手であった。

506 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:40:54 ID:M0gh.UlA


    /`ー──一'\
   ,r(●)(、_, )、(●)\
  .|  '"トニニニ┤'` .::|  「ナイフでバターを切るよう」だとはまさにこの事!
  |.   |   .:::|  .:::::|
  .|   ヽ  .::::ノ .:::::::|    順調すぎて怖いくらいだぜ……
   \   `ニニ´ ..::::::/
,,.....イ.ヽヽ、ニ__ーーノ゙-、.   
:   |  '; \_____ ノ.| ヽ i

しかし、光秀は丹波に攻め入ると、これ等の討伐対象と供に東半国を難なく平定。
多岐郡を基盤に大きな勢力を持つ波多野氏も降って、10月には、残る敵は奥3郡に勢力を誇る赤井氏のみとなったのだ。
光秀は赤井氏の中心人物である直正が籠もる黒岩城を包囲、順調に丹波攻めは進んでいったのである。

507 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:41:16 ID:M0gh.UlA

     ____
   /      \   
  /  ─    ─\  ふむ、本当は秋口に予定していたんだけど……
/    (●)  (●) \   信忠の方も手こずってるようだし、もう少しだけ時間が欲しいお。
|       (__人__)    |
./     ∩ノ ⊃  /    ……ここは、康長の口車に乗ってやるとするかお。
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

10月21日、やる夫は先に降った三好康長の仲介で、本願寺と講和した。
これにより予定していた本願寺攻めは中止となったが、この講和が時間稼ぎの為の
仮初のものである事はお互いに理解しており、双方とも来る戦いに備えて準備を怠りはしなかった。

508 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:41:40 ID:M0gh.UlA

11月14日、やる夫は京を発ち岐阜に戻った。

        ____
     /     \
    /  ─    ─\
  /    (●) (●) \     勝頼が直接出てくるのなら、信忠の軍だけじゃ心許ないから、
  |       (__人__)    |      やる夫も岩村まで出張るとするお。
  \        |\  / /|  
  /     /⌒ノ  \/ ( )
  |      / / |       |

信忠の軍が包囲する岩村城に、武田勝頼が後巻きのために出陣してくるという報せを受けたためである。
しかし、結局、やる夫の岩村出陣は無かった。

509 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:42:21 ID:M0gh.UlA


万策尽きた岩村城の守将の秋山信友が、21日に城方全員の命の保障と引き換えに開場を申し出て、
信忠がそれを一応受諾したためである。

       ____
     /_) (_\  ……私の権限の範囲では助命しよう。
   / 【●】| |【●】 \
  /    ._| |_,     \  ……父上が何と言うかまでは責任は持たぬが。
  |     \/      |
  \     -==-      /

そうして、城を出たところで秋山以下の主だった将たちは捕縛。
そのまま岐阜のやる夫の元に送られた。

510 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:42:41 ID:M0gh.UlA

~岐阜城~

       ____
     /⌒  ⌒\ ホジホジ   お前たちの助命の約束?
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\      やる夫はそんなもん知らんお。
  |    mj |ー'´     |
  \  〈__ノ       /      ……まっ、雑兵の命は元から取る気も無いけど。
    ノ  ノ


            _,,::-‐:''''―--:、、
          ,.:r''"     ゙ : : : : :`ヽ、
        ,:'"         : : : : : : :ヽ、
       ,:'′         ; : : : : : : : :ヽ
       /  ゙i    .    /: ,.::-‐-、、: : ゙i,
      l!::.  tj  , ::  ,.イ‐',"-‐=;:::::`゙`/^ヽ、
      l  ‐-:、,_ t  f::r''"     l::r‐ナr-、ヽ
      」ィ''"´,,..、:ヽ''゙":::゙i、    ノ;ノ: : l ).,`Y
      ノ;r''"゙´  ゙i::r''"~ヽ.'ー-一彡'‐-:、ヽしfイ   え!? そ、そんな……信忠殿と確かに……
      〈::t      ,!ji  :r‐-、 ̄´ .:u : : :r;;;;ヾj、
      `ヾヽ=-‐:''ノfjr'^ヾ,rュノ:,,:_: : : : : : : l;;;;;;;Yヽ
       `゙゙i''"7´: :ヽ、_,ノ;;;;;;;;;;;;;;;`;;ヽ、: :ヽ;;;;;;(_
         ヽ,、、 ,f´;;;;;;;=-‐''''ァ-、;;;;;;;゙''ー-';;;;;;k
         人,_,r';;;;,rf_,,..:-:ニ-''"^ヾ:;;;;;;;;;;;;;;;rf`
         〃;;;;;;;;;;;;t゙ー、'"´,.-:'": : : :l;;;;;;;;;;;;;;;ミ
         ゞ;;;;;;;;;;;;;゙i `゙゙´. : . . : : ノ);;;;;;;;;;)r゙' /
        ,r''7´`i;;;;;;;;;;;ヾ、j: :t: :j: +'": 'ヾrjメノ /
      / /  '^tMゞ)ヾ`゙゙゙゙゙゙´: : :    '"  l′
     秋山信友(武田の重臣)

511 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:43:03 ID:M0gh.UlA

              / ̄ ̄ ̄ \  ホジホジ
            / ―   ― \
           /   (●)  (●)  \  それは信忠との約束だお?
           |     (__人__)      |
           \   mj |⌒´     /   やる夫はそんな約束した覚えないお。
              〈__ノ
             ノ   ノ


       ,:r‐';ニ:ユヽ,r一'^ゝ-、
    ,,/ :''´,. ;r=ぅ 〃(fj /,r''>     
   ,r'´.:::  ,r〃r'"    Y//,ノ::l, __
  /  ::   イ l     レ/〈::,ク',r'"`i,,..,,、   ば、馬鹿な!!そんなの詭弁じゃないか!
  / .:.:   ' | | . . ::  ヽフ`"fコ' ,;;;;;  ;;;ヾ;_   
 /:..: ::  :.   t, :: :   ,.,,;`ニ;≦,,,,;;;;;; ;;:;;;;;;;;ミ 
.,i′    ,,..,,, , ,, ,;; ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;t, ゙;;;;;;;ミ 
.l     _:_;;;;;;;;;;;;;;,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;》 ゙''f`
.l,    f´,.,.."`ヽ_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彡ミ   ゙i
.゙i,   ヽヽt二ニ)ヾ::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;シ‐-、_     l
.丶    `''=<`ー''^ヾ;;ミ=ナ"    ヽ、  l
  ヽ、 ,. -'"'"^~~^`'''ー-: :、      ヽ  l
   ,r'"´           `ヽ、     `ヽt

512 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:43:27 ID:M0gh.UlA

      ___
    /     \   ……ふん、先に自分たちから同盟を裏切っといてよく言うお。
   /  _ノ '' 'ー \
 /  (●)  (●)  \ ま、「武士の嘘は武略」とも言うし、裏切り自体には怒ってないけど、
 |      (__人__)    |    その裏切った相手に負けたから、
 \      ` ⌒´   /     今度は助命してもらおうだなんてのは、虫が良すぎると思わんかお?

513 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:43:46 ID:M0gh.UlA

                ____
              /     \    そんな中途半端な覚悟で裏切るから、こんな目に会うんだお?
            / ⌒   ⌒ \
           /   (●)  (●)  \  ……ホラ、餞別のハナクソだお。
         _|__    (__人__)      |
       /   \    `ー'´     /  これでも持って、信玄坊主への土産にするといいお。
 /⌒⌒⌒/ ..:::::::::::.. ヽ ピトッ
 |  |  | { .::::::●:::::  }      
 |  |  |  \ ::::::::::::::/
 ヽ ヽ ヽ   `ー一'´


            _,,::-‐:''''―--:、、
          ,.:r''"     ゙ : : : : :`ヽ、
        ,:'"         : : : : : : :ヽ、
       ,:'′         ; : : : : : : : :ヽ
       /  ゙i    .    /: ,.::-‐-、、: : ゙i,
      l!::.  tj  , ::  ,.イ‐',"-‐=;:::::`゙`/^ヽ、
      l  ‐-:、,_ t  f::r''"     l::r‐ナr-、ヽ
      」ィ''"´,,..、:ヽ''゙":::゙i、    ノ;ノ: : l ).,`Y
      ノ;r''"゙´  ゙i::r''"~ヽ.'ー-一彡'‐-:、ヽしfイ    < ……くっ……
      〈::t      ,!ji  :r‐-、 ̄´●.:u : : :r;;;;ヾj、
      `ヾヽ=-‐:''ノfjr'^ヾ,rュノ:,,:_: : : : : : : l;;;;;;;Yヽ
       `゙゙i''"7´: :ヽ、_,ノ;;;;;;;;;;;;;;;`;;ヽ、: :ヽ;;;;;;(_
         ヽ,、、 ,f´;;;;;;;=-‐''''ァ-、;;;;;;;゙''ー-';;;;;;k
         人,_,r';;;;,rf_,,..:-:ニ-''"^ヾ:;;;;;;;;;;;;;;;rf`
         〃;;;;;;;;;;;;t゙ー、'"´,.-:'": : : :l;;;;;;;;;;;;;;;ミ
         ゞ;;;;;;;;;;;;;゙i `゙゙´. : . . : : ノ);;;;;;;;;;)r゙' /
        ,r''7´`i;;;;;;;;;;;ヾ、j: :t: :j: +'": 'ヾrjメノ /
      / /  '^tMゞ)ヾ`゙゙゙゙゙゙´: : :    '"  l′

514 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:44:40 ID:M0gh.UlA

      u      ..,、     ,,,,,,,〟.:x,,  .i,;;;;;;;r,,_: : :
             ゙l、   ;,ill゙lll,,,, : : .,″  .'l;;;:;;;;,;;;;;
  ..,,,,,llliiliiiiiilll,,,、     〔   :ll..'!llllll,,,r'″ u .゙!;;;:;;;,、;;;.
  ̄`     ;゙゚'x,_    │   .゙゙¬'"`       'l;;;:;;;;,;
          `゚''┐ : |,    ,,,,,,v-・'゙゙゙゙゙゙゙゙゙''   l;;:;;;;    ち、ちくしょーーー!!
    .,〟____,、   .゙'L ヽ、:            'l;;;;;;;;:;;;
   ..,lレ'''゙,liii,,,゚L    :|,  ゚L     ●     :l;;;::;;;;;
   ,ケ  '!!!!!!ll″:,,i´  ゙l、 : ゙|          __,,,l;;;::;;;
゙lwvr・″ ,,r″    ゙l〟:〔:,,,,,,,_:,,,,,_________/,,,;;;;;;;;;;;;;  
      .,r'"      :リ,rr㍉`~,l;:::,,,,;;;;:;;;;;;;::;;;;;;;;;;;;;;;;;
,、     ,l°    ,l"::;l、  ,l,,,i;;:;;;;;;;:::;;;;;;::;;;;;;;;;;::;;;;;;;;::;
;;ii,、  .,,i´       /,;;;;;;;;;;;;;;l゙゙゙゙,,,,ll!ll ゙l゙!;;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;ii,、: .,,i´   u  ゚/ ;;;;;;;;;;;;l!!l゙ '゙,,iilll!  l《: .';:;;;;:;;;;:;;;
゙;;;;;;;li,,,::°     ,i;;;;;;;;;;;;゙/ ,,,,;;:;,iillllll! ,il゙….'l;;;;;;;;;;;;;;
::゙;;;;;;;;;;;li,      i;::;;;;;;!゙r'"..,,,,iillllllll!!! _,r"丶::,l;;;;;;;;;;;;

結局、秋山信友たちは長良川であえなく磔にされてしまったのである。
秋山信友に岩村城を明け渡し、やる夫の子を武田に渡した叔母も、
この時にやる夫自らの手で斬り殺されたという。

515 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:45:12 ID:M0gh.UlA

:::::::::......                  ....................................................      .........::::
:::::::::::::::::::::::............................                       ...............:::::::::::::::::::
 /~ \..............        .................:::::::::::...........     ............:::::::::::::::::::::::__ノ
__ .........::::::::::::::::::::::::::..........                     .............:::::::__/彡
 \     ヽ:::::::::/~   ̄ ̄:::::::::......-ー::::::::::..................::::::::::::::::::ニ、ー'~
   ミ、     \::::::........   _,,,;;;;:::::::...............:::::::;;;;;;;;;;ーー'''''~~~
 ゝ   ト、    λ-ーー<        ノミ~~~   -  ―  ......___:::::::::::::
 λ  ヽ ~''ー  λ.............:::::::::::::::::::::::/彡
               __,,,∠彡         ===========三::::......
         __=-―'~ ̄          _  .............
ー、,,,_∠~ ̄~\__...... .......             ̄~-ー==ー、
                     _,,、=~            ̄''=っ
                ー=<~         ..............::::::::::::::ノミ

信忠の軍は対武田の備えとして、引き続き美濃に留め置かれたが、
こうして、半年以上抵抗し続けた岩村城は陥落し、東の脅威はほぼ取り除かれた。
しかし、加賀に侵攻したやる夫の前に、新たな難敵、
即ち「上杉」が立ちはだかろうとしているのを、やる夫はまだ知らない。

代15話 完

516 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:45:39 ID:M0gh.UlA

CAST

織田信長・・・・・・やる夫

一雲斎針阿見・・・・・・やらない夫

織田信忠・・・・・・わる夫

北畠信雄・・・・・・ぎゃる夫

神戸信孝・・・・・・やらないのか夫

丹羽長秀・・・・・・ちゅるやさん(涼宮ハルヒ)

柴田勝家・・・・・・般若面

明智光秀・・・・・・ダディ

羽柴秀吉・・・・・・坪内地丹(かってに改造)

細川藤孝・・・・・・ジョルジュ長岡

荒木村重・・・・・・竜水和尚(女犯坊)

村井貞勝・・・・・・司馬懿(園田三国志)

堀秀政・・・・・・帝王ちんぽっぽ

佐々成政・・・・・・しぃ

塙直政・・・・・・ようかんマン

簗田広正・・・・・・もっさりさん

森長可・・・・・・泉こなた(らきすた)

各務元正・・・・・・柊かがみ(らきすた)

関友成・・・・・・柊つかさ(らきすた)

徳川家康・・・・・・山下大ちゃん

石川数正・・・・・・デニー

酒井忠次・・・・・・落合

秋山信友・・・・・・寂海王(バキ)

山中の猿・・・・・・きめぇ夫

517 : ◆P3dFUnx0fI:2009/11/30(月) 21:46:35 ID:M0gh.UlA

ここまでで、本日の投下分は終了になります。

お見苦しいミスも有りましたが、お付き合い頂いた方々、誠にもありがとうございます。

次回も明日の同じ時間に投下を予定していますので、

またご覧いただければ幸いです m(__)m

.
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