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やる夫が天下布武を目指すようです 第十六話

第十六話
526 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 20:59:36 ID:x24TsTC6

1575年(天正3年)11月28日、信忠はやる夫に岐阜に呼び出されていた。

~岐阜~
       ____
     /_) (_\   
   / 【●】| |【●】 \   ……父上、お呼びでしょうか?
  /    ._| |_,     \  
  |     \/      |
  \     -==-      /
   織田信忠(やる夫の嫡男)


       ____
     /⌒  ⌒\  おう、信忠!よく来たお!
   /( >)  (<)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  此度の岩村城攻めはなかなか堂に入ったモノだったお。
  |    /| | | | |     |
  \  (、`ー―'´,    /   褒めてつかわすお!
  織田信長(通称:やる夫)

527 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:00:39 ID:x24TsTC6


       ____
     /_) (_\   
   / 【ー】| |【ー】 \   ……ははっ、ありがたきお言葉でございます。
  /    ._| |_,     \  
  |     \/      |  ……ひとえに、譜代の臣たちと美濃衆が補佐してくれたからにございます。
  \     -==-      /


       ____
     /⌒  ー、\  
   /( ●)  (●)\ ……褒められても、少しも驕らないその姿勢、
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\  信雄と信孝の馬鹿二人に見習わせてやりたいもんだお。
  |     |r┬-/ '    |
  \      `ー'´     /    あの二人はやる夫の悪い部分ばかり似てしまって、頭が痛てぇお。

528 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:01:24 ID:x24TsTC6

       ____
     /_) (_\   
   / 【●】| |【●】 \   ……あの二人とて父上のお子です。
  /    ._| |_,     \  
  |     \/      |   ……相応の経験さえ積めば、立派な武将になりましょう。
  \     -==-      /


       ____
     /⌒  ⌒\  まぁ、そうであってくれる事を期待するお。
   /( ―)  (―)\
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\  ……ところで、信忠……
  |             |
  \              /    今日は大事な話が有るお。

529 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:01:53 ID:x24TsTC6

       ___
     /   ヽ、_ \    織田家の家督をそろそろお前に譲ろうと思うんだお。
    /(● ) (● ) \
  /:::⌒(__人__)⌒::::: \  ……受けてくれるかお?
  |  l^l^lnー'´       |
  \ヽ   L        /
     ゝ  ノ
   /   /


       ____
     /_) (_\   
   / 【ー】| |【ー】 \   ……身に余る大任でございますな。
  /    ._| |_,     \  
  |     \/      |  ……しかし、今、父上が居なくなっては、皆をまとめる事は出来ませんぞ?
  \     -==-      /

530 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:02:29 ID:x24TsTC6

       ____
     /⌒  ⌒\      そこは安心するお。
   /( ―)  (―)\
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\  譲るのは織田家の家督だけで、
  |             |
  \              /    この肥大したやる夫の軍団は、まだやる夫が統括するつもりだお。


       ____
     /_) (_\   ……なるほど…
   / 【●】| |【●】 \ 
  /    ._| |_,     \  ……つまりは「天下人」としての父上はそのままに、
  |     \/      |  
  \     -==-      /      ……私は父上の一家臣としての織田家だけを継げばよろしいと?

531 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:03:03 ID:x24TsTC6

       ____
     /⌒  ー、\  ま、当分はそういう事だお。
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\  その後は、各地の平定具合を見ながら、徐々に権限をお前に移していくつもりだお。
  |     |r┬-/ '    |
  \      `ー'´     /   ……信忠、やる夫の捏ねた天下餅は、お前が食べるんだお。


       ____
     /_) (_\   ……承知いたしました。
   / 【ー】| |【ー】 \  
  /    ._| |_,     \  ……その日が来た時に、父上に十分認められた上でその偉業を受け継げますよう、
  |     \/      |  
  \     -==-      /     これからも精進してまいります。

532 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:03:37 ID:x24TsTC6

       ____
     /⌒  ⌒\    ん、頼んだお!
   /( >)  (<)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  お前なら、やる夫よりも余ほど上手く天下を治められる筈だお!
  |    /| | | | |     |
  \  (、`ー―'´,    /   (吉乃……お前の子はこんなに立派に育ったお……もう一人は全然駄目だけど)

こうして、信忠は織田家の家督を継ぎぐ岐阜城も貰い受けたのだった。
茶道具と身の回りの品だけを持って岐阜城を出たやる夫は、仮住まいとして家臣の家を転々としながらも、
次なる居城の構想を既に温めていたのである。

533 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:05:20 ID:x24TsTC6

1576年(天正4年)1月、やる夫の元に丹波から急報が届いた。

  /\___/\
/ /u |l  ヽ ::: \
| (  )ill、(  )、ι|  ……最悪のタイミングで寝返りやがった……
|  ,,ノ(、_, )ヽ、,,U |
| il| ,;‐=‐ヽ   .:::::|
\  `ニニ´  .:::/
/`ー‐--‐‐―´´\
明智光秀(やる夫の重臣)

それまで、光秀に従っていた波多野秀治が背いたのである。
原因は、光秀が用意すると約束していた兵糧を用意できなかったために、
不信感をつのらせた結果とも云われるが、確たることは解っていない。

この事により光秀は敗退し、1月21日に坂本城に戻る。
これで丹波攻めは長期戦の様相となり、振り出しに戻ってしまったのである。

534 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:05:51 ID:x24TsTC6


~やる夫の仮宅?~

     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)
/    (─)  (─ /;;/   ……光秀ほどの男でも仕損じたかお……
|       (__人__) l;;,´|
./      ∩ ノ)━・'/   ま、じっくり腰を据えてやらせるお……
(  \ / _ノ´.|  |
.\  "  /__|  |
  \ /___ /


   ∩____∩
   | ノ ノ   \ヽ   ……やる夫様……
   /  ●   ● |
   ミ   ( _●_) ミ
  -(___.)─(__)─
 佐久間信盛(やる夫の重臣)

535 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:06:18 ID:x24TsTC6

          ____
        /      \  おお、信盛どうしたんだお?
       / ─   ─   \
      /( ●)  ( ●)    \  もうメシの時間かお?
      |  (__人__)       |
       \ ` ⌒´       /
        /  ー‐      


              ∩___∩
            /  ノ   \  ヽ
            | ●    ● |     ゴハンも持ってきたクマけど……はい、今日もサケの切り身クマ。
          彡   (_●_)    ミ
           /、   |∪|    ,\    ……やる夫様は何時まで佐久間の家に居るつもりクマ?
          /.|     ヽノ    | ヽ
       ,,/-―ー-、, --、   .|_,|    さすがに一月も一緒に居ると気が休まらんクマよ。
    r-、,'''";;:;;:;::;;;;:;;::;:;:;;::;:;`'- /_,l,,__ )
   |,,ノ;;:;r'" ̄ ゙̄^"`Y'-、;;;::;:;::;:;:;:;::;:|   
    .ヽ,′       ;   `"";;;;;⌒゙')
     ´`゙'''''''''''‐-‐'"`‐-‐'"゛  `゙´
              |  .∥ /
            ("___|_`つ

536 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:06:45 ID:x24TsTC6

       ____
     /⌒  ⌒\   はっはっはっ、何時までって、
   /( >)  (<)\
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\  佐久間さえ良ければずっとココに居てもいいお?
  |    。`,⌒゚:j´     |
  \γ⌒/ )'    _ /   やる夫は信忠に家督を譲って居城が無くなっちまったんだから。
   ( ^ノ ̄       ヽ


  . ∩___∩ ;
  ; | ノ|||||||  ヽ `
 , / ●   ● |    そ、そんな……
 ;, | \( _●_) / ミ
; 彡、 | |∪|  |、\ ,   ずっとなんて居られたら、何か粗相がないかと、ストレスと過労で死んじゃうクマ!
./    ヽノ/´> ) :
(_ニニ>  / (/ ;     やる夫様……頼みますから新しい居城を作って欲しいクマ……
; |     | ;
' \ ヽ/ / :
, / /\\ .
; し’ ' `| | ;
      ⌒

537 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:07:10 ID:x24TsTC6

     ____
    / ⌒  ⌒  \   ……ま、そこまで言うならしょうがないお。
  ./( ―) ( ●)  \
  /::⌒(_人_)⌒:::::  |   安土にでも城を作るかお。
  |    ー       .|
  \          /    その代わり、建設には佐久間たちにもキッチリ協力して貰うお?


こうして、やる夫は近江の観音寺城の支城のあった安土に地に新たな居城作りを命じたのだった。

538 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:07:35 ID:x24TsTC6

             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
             / /" `ヽ ヽ  \  
         //, '/ 米   ヽハ  、 ヽ
         〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|  とりあえずはやる夫様の仮宅を作るにょろ。
         レ!小l●    ● 从 |、i|
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│  せっかちな方だから、絶対に普請に顔出して逗留して行く筈だにょろ。
        /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│
.        /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
         丹羽長秀(やる夫の重臣)

この築城の総奉行には丹羽長秀が就任し、その普請に取り掛かったのである。

539 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:08:01 ID:x24TsTC6

4月14日、大阪方面で本願寺勢との小競り合いが有ったとの報告が入った。


        ___(⌒ヽ
       /\  /⊂_ ヽ
(⌒ヽ∩/( ●)  (●) |(⌒ヽ    停戦は破れたお!!出陣!
 ヽ  ノ| :::⌒(__人__)⌒ ::| ⊂ `、
  \ \    )┬-|   / /> ) ))
(( (⌒ )、 ヽ_ `ー‐' ,/ / /
  \ \ /          /
    ヽ_ ノ       │

この報せを受けたやる夫は、すかさず本願寺攻撃を命令。

540 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:08:27 ID:x24TsTC6

__________________________________________________________
                           「摂津」                                          :::
                            __             __                          :::
                            ,,-‐'´   `'‐‐、       ,,-‐'´   `'‐、                       :::
                       ,,,,--          !、,_,,-‐‐-'´        `i  ●野田               :::
                _、,_,,-‐‐-                              |           ●本願寺    :::
            ー-‐'´                                    ヽ ●三津寺             :::
           '´                                          ヽ                  :::     「河内」
        _,,ノ´                                          ヽ       ●天王寺    :::
_,,,_,,,,,-―‐'´                                              ノ                :::
                                                    ノ ●木津           :::
                                                   │                 :::
                                                   /                  :::          
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
動員されたのは、塙直政、荒木村重、長岡藤考、明智光秀の4将である。
まず4人は3手に分かれて本願寺を囲んだ。
荒木村重は野田に砦を築き、明智・長岡は北東の守口・森河内に布陣、
原田直政は本願寺から僅か南方3kmのの天王寺に布陣した。

541 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:08:52 ID:x24TsTC6

           ,,.:r':':':':':':':':':-.、
          /::::::::::::::::::::::::::::::::\     
         /::::           ::::ヽ     
        l::::    _,ノ' 'ヽ、_    ::::l     来るならこいや!
       r-.|:::  -=・= , 、-=・=   ::|-、  
      {  /   .,、⌒) ・_・) ⌒,、ヽ ヽ  }    本願寺の備えは万全やで。
      .λ_|   ┃トェェヨョェョイ┃   i_ ソ     
   / ̄\ |    ┃|ョコュユェュ|┃   lヽ`゙ー 、_   5年でも10年でも戦ってみせるわ!
  ,r┤    ト.    ┃ヽニニニン ┃   l .|    ` - 、
 l,  \_/ ヽ   ┗━⌒━┛   ,ノ l |
 |,  、____( ̄ lヽ    (    )   ,,r'" / |
 ヽ, 、__)`/\ `ー-` ̄´-一'' /  /
  ヽ、__)__ノ    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  /
       本願寺顕如(本願寺宗主)

だが、本願寺方は、楼岸から木津に至る海岸線に多くの砦を構えており、
これによって海上通路を確保し、補給だけでなく、雑賀や毛利氏との連絡も容易にしていたのである。


    / ̄ ̄ ̄\
  /        \  ……まずは、本願寺の補給路と連絡路を潰すお。
 /    ─   ─ ヽ
 |    (●)  (●) |  でないと、何時まで包囲しても効果が無いお。
 \  ∩(__人/777/
  /  (丶_//// \

やる夫は、この海上通路の遮断のために楼岸と木津の間にある三津寺を占領する事を決意。

542 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:09:24 ID:x24TsTC6

 .__
ヽ|・∀・|ノ  こ の 殺 伐 と し た 戦 場 に 直 政 が ! !
 |__|
  | |
塙直政(大和守護)


主将を塙直政に任せ、三好康長も同行させた。
そして直政の代わりに、援軍の佐久間信栄が明智とともに天王寺城の守備に入った。

5月3日、塙直政と三好康長は三津寺砦の攻撃を開始。
康長が根来衆を率いて先鋒を勤めていた。

543 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:09:49 ID:x24TsTC6

一方、本願寺は楼岸から雑賀衆を中心とした援軍を派遣。
数千丁もの鉄砲を持った10000余りの兵であった。

直政たちも数では劣っていなかったのだが、
数千丁もの鉄砲の釣瓶撃ちの前に、三好隊が崩壊。


            ,、-――ー-- 、___,            (ノ
             /   __,ノノノ、  く  逃がすか!!!
          /   / 、_,  、_从 |           ゚_    ,、-
          //l/ / ィ;;;;r  、__!| l|ノ           l」 ,ィ'´
         イ | l|イ! ゙ー' , l;;;j川l       _,、- '"´|   /:::|
         !l川 ノ| " r┐ "川 _,、- ''"´      l /:::::::!
            ノVl|ハト、_  ー'  ノノノ|         |/::::::::::|
                ノノ三彡'´⌒ヽ |         l:::::::::::::|
           /  イ __    | |          |:::::::::::::|_,、-''"´  ぐあぁぁぁ……無念……
           _く○___,ノr-‐ 、`ヽ_,ノ |       _,、-‐''"!:::::::::::/
       r'´ /     ( rー¬、_,ノ|  |_,、- ''"´    。:::::::::/
      ⊂| /     `'l    \|   \       + :::::::::/
       У /      ヽ、   \    \    / ::::::::/       ,ィ
       / /        `'ー--<    \  "∧:::::/ 、____,ノ !
        〈 /     !       \ `ヽ   く/  V  ヽ、    /
       >!      |          ヽ、!     o ゛ / ,   `'ー‐'´
      ゙~ヾ、   |          //        / ハ      ,、イ
        |`゙ヾ、_,ノ、______ノ/       (__)_,ノ  ヽ、_,、ィ'´ | |
        |   /゙~~~ハ'ーヘ イ´                | |_r、| |
        | "" /     |    |               ヽ、_,ノ| |

直政は必死に立て直そうとしたものの、勢いに乗じた敵の総攻撃を受け戦死、攻撃軍は一気に崩れてしまった。

544 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:10:26 ID:x24TsTC6

直政の軍を撃破した本願寺は、そのままの勢いで天王寺城まで攻め進んだ。
しかし、天王寺城は城とは名ばかりのボロ砦で、とても大軍の攻撃を防ぐ防備なと整っていなかったのである。


  /\___/\
/        ::\  者ども!慌てるんじゃない!!
|  \   /   |
| (●), 、 (●)、 |  堀も塀も無いのなら、それに代わる代用品で凌ぐんだ!
|  ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
\   r‐=‐、  .:::/   時を稼げば、必ずやる夫様が助けに来てくれるぞ!!
/`ー `ニニ´一''´ \

そのため、光秀はたちは古畳や殺した牛馬まで盾代わりにして敵の攻撃を防いだのであった。

545 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:10:55 ID:x24TsTC6

この危機的状況は、5月4日には京のやる夫の耳に届く。

              ____
      ―― [] ] /      三\
     | l ̄ | | . 三     \ 三/
     |_| 匚. | 三  .   ( ○) (○)'
        | |  三  u   (__人__)  |    みんな、待ってるお!
         |_|   三    .  ` ⌒´ /
   [] [] ,-    r⌒ヽ  rヽ,  }       すぐに助けに行くお!!
     //   三    i/ | ノヽ
   匚/     三   三   /    )≡
           三  三  /   /≡
         ニ三   ./   /
        二≡、__./    /、⌒)
        三          \  ̄
      三     /\    \
      三     /ニ ヽ 三   三
     三    /  ニ_二__/
     三  ./ .
   ≡  /  |
   ≡ /
  三_ノ

やる夫はすぐに行動を開始、5日の早朝には諸将を集め、自身は明衣を着たままで天王寺の後詰に向かった。
やる夫のこの出陣が急だったために、思うように兵が集まらず、翌6日になってやっと3000名ほどが揃ったという。
天王寺城には一刻の猶予も無い事から、やる夫はこの3000名だけで進撃を開始する。

546 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:11:26 ID:x24TsTC6

      ____
      /     \
    /ノし' "\ , 、/゙\
  / ⌒(( ◯)ヾ'(〇)ヽ          人      
  |     "⌒(__人__)⌒゙l        __ノ⌒;て
  \      `i ヾ/´ /    ,-─≠ ̄三≠/(     人  この雑魚どもがぁ!!
 /´⌒ ̄ ̄"⌒`ヽ ィ´`ヽ─-一、 __-─=ノ Y`  __ノ⌒;て
 ヾ、ー;──(ゝ,〆  ト'ー一'~′    人,-─≠  ̄三≠/(    さっさと退くお!!
    ̄l"        l         __ノ⌒;て_ _  ノ⌒;てノ Y`
     |         _|_-─≠ ̄三≠/ (   三≠/(
      l           ̄  __-─=ノ Y`   =ノ Y
     l, _       __≠─       _ノ⌒;て  _ノ⌒;て
    /   、   _ノ⌒;て -─≠ ̄ 三≠/(   三≠/(
    (♯´-─≠ ̄三≠/(_ノ⌒;て   =ノ  -─=ノ Y人
    `ー─__-─=ノ三≠/(      _ノ⌒;て
                =ノ  -─≠ ̄三≠/(
                     __-─=ノ Y

やる夫は天王寺の南方を迂回して住吉口から、3000の兵で13000もの本願寺勢に突撃。
この時、やる夫も槍を持ち突撃したために、右太ももを鉄砲で撃たれるという傷を負ってしまう。
だが、総大将自らが怪我をしながら救援に駆けつけてくれたのである。
このことにより、天王寺の守備兵たちの士気は否が応にも高まっていったのであった。

547 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:12:28 ID:x24TsTC6

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    ._、.,,,、    .|`    ,゚'r,       .,ll“'*r,、    ,,,#ll|e,~ly       .,,,
   : /: _,,,゚'・x,,,,: : :|      'q.lli、    ./''l゙: ,、 'll〟 ,,,,〃|_.,| ,ト|!゙i,     ,,l|゙,,l'
  .pー“゛.゙゙'l; `.,ト │ ,i、 i、゙ド'┓   .゙l_|,,√.,ト、l, .lニrーッ!┨,| ,l|, 'l:  .,,lli,,,f゙゙,゙゙'y
  .゙l..・-,v-rl,,,ill:  ゚t,: | │゙l, ゙l .゙l、   .゙!l,llill゙.,,ド,l″  ,l゙.,".,ト,l゙.l`]  llle,,ll,l",,: 】
   '|, v,,,,,,,,,,."'《、  ゚r|,、ヽ.'l,ト  ゙L   .リ.゚'lダ!l°  ,√.'・"'廴~’  廴.,li,r゙゙_ill,
   ゚L.,,,,_ .,ァ.‐.゙レ,、 .゚゙[゚''゙'″ 丶 ゙'lq,、 │  : .〔  ,iケ   ..ll,   .,,l”゚゙/゙!ll゙_,ll
    .'トミllll】-'.,r~}.゙ヘ,,,, ∥ : _   . ,       :゚t,..,l°    ゙lト  ,,l″ .゙l
   ,ぃ,,,,,,,。∪'"./:    .゙|'”゙゚'[`|            .'lll,      .,ll,,,rぐ  .,,,ll゙
  .゚k--ry   .|  .,iil,“゚'か'",l  /\___/ヽ    .゙℡   .,,rlll゙°   ,l
   _,vー゚`   'l,  .'l,,,゙N┘.,l., /ノヽ       ヽ、  ゙l| .,,r・".,√   .,ll   しめた!
  . lu--コ    ゙k 'l,"゚゙l゜,,lヴi/ ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ『,,√ : ″    ..,ll
   .,,r'',,r| .,,   ゙゚ti,゙゙|,,,i,´  | ン(○),ン <、(○)<::| |,l°       .,√     やる夫様の援軍が敵の後ろから突っ込んでくれたぞ!
   .'ur“: .lyl廴   `゚'!c廴  |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::ll°      ,,,l
: ._    .'!l,,l,,,,,_   ゙|l.   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .,,i*jlilllタw,,、 .,r-=-r     こちらも呼応して、本願寺勢を挟み撃ちにするんだ!!
'゙~``:''ヽ,,,,√   .~゚'、, .l,,gl.  ヽ  !l |,r-r-| l!   //、 ,,r"     ,レ'″   .li
、    .'《゙N,,,、    .゚'ll゙゙mr--  ヽ、 `ニニ´一/=`゙ニ-r/"     ,r'°     'l
゙l,、    l  `'私            ゙゙゚''l*゙^            ,rl゙゙゙゙≒,,,,,,,,,,,wll'
: ゙゚'━'#'┷x,_ .゙私,              l               ,il_,yー'''''''ー_、 |
   ,l′  ゚リh,,,,|l,               l゙              ,lll゙°      ゙''ll
ヽ-rf°      ,,゙゙%、             ,l、            ,,ll!e,、     ._,,,r
   ``':i、__,,,,,广  '゙l,,,,、     ._,,,wllll|,llli,,,,,,,,,,,     ._,,,llll″ .゚ラiぁwr=

その動きに呼応した天王寺の守備兵7000名と無事に合流し、やる夫の軍はそのまま北進して本願寺に敵を押し戻す作戦に出た。

548 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:13:07 ID:x24TsTC6

     ___ヽ|ノ_
   /      ゚O\
  /           ヽ
  |:::::::  u         i    ……たった3000で、あの状況をひっくり返された……
  |::::::::     \   / |
  |::::::    ( ○) , ( ○)       ……こっちは、天王寺の連中をあと一歩まで追い詰めてたんやで……
  | (6    ⌒ ) ・ ・)( ^ヽ  
  | |  ;   ┃ ノ ^_^ヽ┃ |      ……やる夫は化け物かいな……
  ∧ |  u   ┃' ('" `(イ┃ |   
/\\ ヽ  ┃ ヽニニソ┃ノ    
/  \ \ヽ. ┗━,、,、ィー-ー'つ
.     ヽ、  ー/,_ヽヽヽ'"^"
ヽ、      ̄/ )ン ノノソ(^i `、
  ヽ    /   `ツ.`´ ,,,,ノ  ヽ 
 `ヽ_ ./|   _ノ__,, イ      ヽ
/ィ─/  \ _ ,/   |      )

数で自軍を上回る相手に積極的な攻撃を重ね、ついにこれを撃破。
そのまま作戦通りに本願寺城下まで追撃を敢行したのである。討ち取った首級は2700余りであったという。

549 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:13:37 ID:x24TsTC6

しかし、最終的な勝利は得たものの、直政が討ち死にするなど払った代償も大きかった。


   ∩___∩
   | ノ\    /ヽ
  /  ●   ● |  今度は佐久間にお任せクマよ。
  |    ( _●_)  ミ
 彡、   |∪|  、`\
/ __  ヽノ /´>  )
(___)   / (_/
 |       /

そのため、やる夫は改めて自分が本願寺勢を「所詮は坊主」と侮り、十分な戦力を当てなかった事を反省し、
佐久間信盛に7ヶ国の与力から成る大軍団を指揮させ、最大級の包囲大勢を布いたのであった。

550 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:14:04 ID:x24TsTC6


~本願寺包囲軍の本陣~

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)   いやぁ、佐久間様、いきなり訪ねてきて申し訳ありません。
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \
 一雲斎針阿弥(通称やらない夫)


      ∩___∩
      | ノ  _,   ヽ  お互い付き合いも長いけど、針阿弥が佐久間とサシで話に来るなんて初めてクマよ?
     /   ─   ─ |
     | ////( _●_)//ミ   ……慣れない人間と二人っきりって何かドキドキするクマねぇ。
    彡、   |∪|  ノヽ
     /ヽ /⌒つ⊂⌒ヽ |
     |  /  / k  l  | l
     ヽ、_ノ    ヽ,,ノ

551 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:14:27 ID:x24TsTC6


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)  いやいや、そう堅くならんでください。
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ    こっちの方が恐縮してしまいますよ。
.  |         }
.  ヽ        }     今回は私が個人的に訪ねただけで、公のものでもないんですから。
   ヽ     ノ  mm
   /    ̄ ̄ ̄ つノ
   |    | ̄ ̄ ̄


   ∩____∩
   | ノ ノ   \ヽ ……針阿弥が心配して個人的に訪ねてくるほど
   /  ●   ● |    佐久間へのやる夫様の心証はが悪いクマか?
   ミ   ( _●_) ミ     
  -(___.)─(__)─

552 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:14:54 ID:x24TsTC6

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \  
 |    ( ー)(ー)  ……そうではない、と言いたいところですが……
. |     (__人__)    ……正直、仕事に関しては良くはないと思います。
  |     ` ⌒´ノ
.  |       nl^l^l  しかし、今回の本願寺攻めを任せてる辺りを見ても
.  ヽ      |   ノ    佐久間様に成果を期待しているのも確かです。
   ヽ    ヽ く    
   /     ヽ \


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)  ……ですから、私の様な者がこんな事を言うのは越権行為というのも承知で申します。
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ   ……必ず、本願寺を降しなされ。
.  |         }
.  ヽ        }     もしも、この大軍団で成果をあげられなければ、佐久間様のお立場は……
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \

553 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:15:17 ID:x24TsTC6


   ∩___∩
   |  ノ     ヽ  ……針阿弥、ありがとうクマ。
  /  ●   ● |
  |    ( _●_)  ミ   ……やる夫様は信じてくれないかもしれないけど、
 彡、   |∪|  、`\    佐久間も精一杯やってるクマよ……
/ __  ヽノ /´>  )    
(___)   / (_/   だけど、佐久間じゃ、光秀や秀吉や勝家たちの働きには及ばんクマ……
 |       /      


    ∩___∩     
    | ノ       ヽ  
   /  ●   ● |_    ……でも、いつも偉そうにしてて成果が足りないんじゃ、確かに処分されても文句は言えんクマ。
   |    ( _●_) ⊂ ` ̄\  
  彡、   |∪|   ` ̄ ノ   ……心配してくれた針阿弥に応えるためにも、佐久間ももう少し頑張ってみるクマよ。
  /__  ヽノ   / ̄ ̄   
 (___)     /

554 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:15:46 ID:x24TsTC6


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)   ……頑張ってくだされ。
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ    無事に本願寺を降したら、改めてサシで酒でも酌み交わしましょうぞ。
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
   .>    <
   |     |

だが、やらない夫と信盛が酒を酌み交わす機会はついぞ訪れなかったのである。

556 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:16:24 ID:x24TsTC6

                          ;人;;从;;;;:人;;:.`)
                        ;;:(´⌒;人;;从;;;;:人;;:.`)"
                        (´⌒;:⌒`~;;从;;人;;;⌒`;:
                     ゙;`(´⌒;;:⌒∵⌒`);(´∴人;;ノ`/
                     ' (´:(´;⌒;从;;人;;;⌒`)⌒;;从;;ノ;;⌒゙./
                   ゙;"(´⌒;(´∴人;;ノ;⌒`)⌒;(´∴;ノ;⌒`);
                 ;: (´⌒;;:(´⌒;人;;从;;;;:人;;:.`)";:(´⌒`);;⌒`)
                `(´(´⌒;;从;;ノ;;⌒`);";⌒`)`)从;;ノ;;;;ノ;`)".;⌒`)
               (´;⌒;从;;人;;;⌒`;:人;;:....,,ノ;⌒;从;;人;;;⌒`; ;";⌒`)`)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(´;⌒;从;;人;;;⌒`;:人;;:....,,ノ;⌒;从;;人;;;⌒`; ;";⌒`)`~~~

7月13日、包囲された本願寺への補給を行うための毛利の軍船が大阪湾に姿を現したのだった。
瀬戸内海の能島・来島以下の村上水軍である。
800艘余り船で編成された大水軍であったが、住吉に待機していた佐久間指揮下の和泉水軍が迎撃に出動した。

しかし、結果は和泉水軍の惨敗。船は燃やされ主だった指揮官は殆ど戦死。
村上水軍はただ一艘の被害もなく、本願寺に兵糧を入れると悠々と引き上げていったのであった。

557 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:16:49 ID:x24TsTC6

~安土~

     ____
   /      \   まさか、そこまで水軍の数・装備・操船技術に開きが有るとは思わなかったお……
  /  ─    ─\
/    (●)  (●) \  これじゃ、いくら陸で包囲を固めても意味が無くなってしまうお。
| u     (__人__)    |
./     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /


        / ̄ ̄\
       / ヽ、_   \   ……特に「焙烙火矢」が問題だな。
     . ( (● )    |
     . (人__)      |   和泉水軍もアレに焼かれて全滅したようなもんだろ。
     r-ヽ         |
     (三) |        |   かと言って、燃えない船なんて作りようがないしな……
     > ノ       /
    /  / ヽ     /
   /  / へ>    <
   |___ヽ  \/  )

558 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:17:11 ID:x24TsTC6

     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)  う~~ん……
/    (─)  (─ /;;/
|       (__人__) l;;,´|     村上水軍は小船ばかりだったらしいお。
./      ∩ ノ)━・'/
(  \ / _ノ´.|  |     そして、その機動性を活かして、焙烙火矢で一撃離脱というのが
.\  "  /__|  |
  \ /___ /      奴等の攻撃パターンだお……


    / ̄ ̄ ̄\
  /        \  ……ならば、いっそさらに大きい船を作り、
 /    ─   ─ ヽ
 |    (●)  (●) |  多少の攻撃では燃えないようにしてみたらどうだお?
 \  ∩(__人/777/
  /  (丶_//// \  さらに、機動戦の要である指揮官の船を、集中的に大筒で沈めていけば……

559 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:17:39 ID:x24TsTC6


     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ●)(●   まぁ、問題は技術面でそれが可能かどうかだろ。
   |      (__人__)
.   |        ノ    後は防火対策をどうするかどうかだな。
    |      ∩ ノ ⊃
  /     ./ _ノ    まさか、砦のように泥を塗るわけにもいかんし。
  (.  \ / ./_ノ │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /


..      ____
     / ―  -\
.  . /  (●)  (●)  まぁ、水軍の素人のやる夫たちが考えてもどうにならんかもしれんお。
  /     (__人__) \
  |       ` ⌒´   |  とりあえずは、志摩水軍の九鬼嘉隆と、伊勢を統括している一益に命じて検討させてみるお。
.  \           /
.   ノ         \
 /´            ヽ

やる夫は滝川一益と九鬼嘉隆に、大型船の建造と対村上水軍への戦術研究を命じた。
この成果が現れるのには、2年後の天正6年まで待たねばならず、
それまでは毛利水軍の本願寺への補給を許す事になるのである。

560 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:18:08 ID:x24TsTC6

1577年1月(天正5年)、やる夫は安土の仮宅にて正月を迎えていた。

       ____
 +  + /⌒  ⌒\+ 。
 ・ 。/( ●)  (●)\ + +  今年はみんな忙しいから一堂に会して……という訳にはいかなけど、
  /::::::⌒(__人__)⌒::: \
  |     |r┬-|     |     それでも正月はめでたいお!!
 +\     `ー‐′   /・ ゚. +          __
  /          |              / ・ /ヽ
 (_⌒) ・    ・ ||____________  |   |  |
   l⌒ヽ     _ノ | |\  |___|   {}@{}@{}-| 豊|登|
    |  r `(;;U;)   )__)  \ >゚))))彡ー―'. | 8 | 9|
  (_ノ  ̄ / /     \`ー―’___ ̄  ̄
        (__^)       | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                      |_|


             ,イ    │
          //      |:!
            //,. -/r‐- 、| !
         /,/ ./ |  _」 ト、
       /.\`/  |二...-┘ ヽ
        i   ,.>、;/ー- 、    l    
       ! ∠.._;'____\   |   ま、その点、安土城の総奉行してる
      ,!イ く二>,.、 <二>`\.、ヽ.    アタシはずっとお付き合いできるにょろ。
     /'´レ--‐' `ー---- 、 |\ ヽ、
    \  `l⊃ 、_,、_, ⊂⊃  ノfヽ! `'';ゝ  ささ、やる夫様、もう一本スモチをどうぞ。
  /⌒ヽ `‐、j ヘ ゝ._)   , ,.‐''/⌒i
  \  /::::::::  >,、 _ _,  イァ/  /
     丹羽長秀(やる夫の重臣)

561 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:18:40 ID:x24TsTC6

       ____
     /⌒  ⌒\  おお、スマンお!
   /( >)  (<)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  やる夫は殆ど酒飲まないから、丁度いいお!
  |    /| | | | |     |
  \  (、`ー―'´,    /


             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
             / /" `ヽ ヽ  \
         //, '/  米 ヽハ  、 ヽ   ……でも、やる夫様が毎年飲んでるそれってお酒じゃないのかにょろ?
         〃 {_{       リ| l.│ i|
         レ!小lノ    `ヽ 从 |、i|
          ヽ|l ●   ●  | .|ノ│
            |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j  | , |
          | /⌒l,、 __, イァト |/ |
.          | /  /::|三/:://  ヽ |
          | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡,

562 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:19:05 ID:x24TsTC6


     ____
    / ⌒  ⌒  \   ん?これかお?
  ./( ―) ( ●)  \
  /::⌒(_人_)⌒:::::  |  これに目を付けるとは万千代も目聡いお。
  |    ー       .|
  \          /   よし!これのレシピも交えて教えちゃうお!


 (( (ヽ三/)    (ヽ三/) ))    まず用意するのは
      (((i )__  ( i)))       
     / /⌒  ⌒\ \     ・どぶろく
     ( /( ●)  (●)\ )     ・コーヒー牛乳
     /::::::⌒(__人__)⌒:::::\     ・マヨネーズ
     |     |r┬-|     |    
     \     ` ̄'´    /

563 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:19:31 ID:x24TsTC6


          ___
        / ⌒  ⌒\          そして、
 / \  / (⌒)  (⌒) \  /\.   
 \ ⊂)|  ///(__人__)/// |(つ  /   どぶろくとコーヒー牛乳を
   (コーヒー\   `Y⌒y'´  /どぶ)
    |\.牛乳 !   ゙ー ′  !ろく/|      1:1
    \ `ー◆  ヽー‐イ ◇ー´ /    
      ̄|  ∵     ∴ | ̄        の比率でコップに並々と注ぐお♪
       |  ∴    ∴  |   
    ジョボ  ┏━━━┓
.     ジョボ ┃コップ┃
          ┃    ┃
.          ┗━━┛
   \ ノ
 \マヨ \ ノ
  \ネーズ! ノ
    ー◆   グニュ~
       入
     _ノ_\_
   /_____\
  (_______)+ 
  |i:¨~~'、;'´`,'~, `,'~, i  
  |i:`::;:':::::;::;:'::::::::::;.::i|
  .|i`::;:':::::;::;:'::::::::::;.::i|    そして最後にマヨネーズをトッピングすれば……
   |ii`::;:':::::;::;:'::::::::::;.i|
   |i`::;:':::::;::;:'::::::::::;.:i|
   |i::::::;:':::::::::::::::::::::::i|
 ─|`ー=====一 |
::: :::`ー―――‐一´ ̄~

564 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:19:59 ID:x24TsTC6


           *  _______
    / ̄|  +   /         ヽ   +
    | ::|    /⌒       ⌒   \
    | ::|x  / ( ●)    ( ●)   |  .人   オリジナルカクテル!
  ,―    \   | ::::::⌒(__人__)⌒:::::     |  `Y´     「豊登 89‘」のできあがりだお!!
 | ___)  ::| .!     l/ニニ|      /
 | ___)  ::|+ヽ    `ー‐'      /     十
 | ___)  ::|   .>          \
 ヽ__)_/   /                 \


             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
             / /" `ヽ ヽ  \
         //, '/  米 ヽハ  、 ヽ
         〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i| …………
         レ!小l○    ○ 从 |、i|
          ヽ|l⊃ 、__/| ⊂⊃ |ノ│
        /⌒ヽ__|ヘ  ゝ_/   ...j /⌒i !
      \ /:::::| l>、||.__ イァ/  /│
        ./:::::/| | ヾ|||三/::{ヘ、__∧ |
       `ヽ< | |  ||'∨:::/ヾ:::彡' |

565 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:20:24 ID:x24TsTC6


              ,. -─────────‐- .、
             // ̄ ̄\      / ̄ ̄\\
           /                     \
          /        ::::::::::::::::::::::::::::::::       \   
        /   / / ̄\\::::;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::// ̄\\  \
       /    |  |. ┃ .| | ::::;;;;;;;;;;;;;::::| |. ┃ .| |    \   ……これは万千代のために作った一杯だお……
     /      \ \_// :::::::::::::::::: \\_//      \
    /     ../ ̄ ̄\ /   ::|::   \ / ̄ ̄\..     \   さぁ……飲むんだお!
   /         :::::      |      |      |       :::::      ヽ
  |               |      |      |              |
  |               \__/\__/               |
  |                |       |               |
  |                |r─‐┬──、|                |
  ヽ                |/   |    |              /
    \              \      /             /
     \               ̄ ̄ ̄ ̄             /

566 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:20:50 ID:x24TsTC6


       -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
      / /" `ヽ ヽ  \
     //, '/ 米  ヽハ  、 ヽ {
  ; 〃 {_{\  u /リ| l │   i ;      ……冗談にょろよね?
    レ!小l○    ○ 从 |、 i| .ガクガク.
    ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ │;
     | 八   {  }  _l /ノ   !
   ;: | lr'⌒)、._ ̄_ (´ j //  i | {
ガク ….l/ヾ三} l___/{彡'´}   i | ;
   ;  |l   ノl |二//|   l  ,イl|
   ;  | ゝー' ∧! //∧__j / l | ;


  __        _              _| |_      _      _
 |_ |  _   _|  |_□□ _ _      |_  _|    _| |_   _| |_
  _| |_| |__  |_  _| _| |_| |_     _| |__i-i_   |_ _|  |_ _|
 /。 __  _|  |___  _| |_  _  _ \  /       \ /。 o \  /。 o \
 \/  / /   | | |_|    | |.|__|/ /  / ⊂l l7 /\ | \_/ /  \_/ /
      ̄    \\      |__|   ̄  \___/ / /     ̄       ̄

567 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:21:15 ID:x24TsTC6


     |┃         __
 ガラッ. |┃        /ノ ヽ\
     |┃  ノ//   /.(○)(○)\  ど、どうした!?
     |┃三     |. u. (__人__) |
     |┃      . |        |   すごい悲鳴が……
     |┃        |        |
     |┃三    .  ヽ      ノ
     |┃三       ヽ     /
     |┃三      /    ヽ
     |┃三      |     |
     |┃三      |    .   |


                            / 7 /77
        ,. -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、         /ニ ニ7
      /          \         /_// /
     ////" `ヽ ヽ ,.イ ハ         /_/ /77
      〃\     ヽハ \ト i|       y――ー┐
      //イ ●   、___\  i、       ̄  ̄/ /   なんてモン飲ませるんだにょろ!!
     し{⊃     ●   ん\. \.       /_/     ……しかも、思ったより微妙なマズさだったにょろ。
     (⌒)-ゝ、____⊂⊃ノ-'\. \ ヽ     ///
    ト / ─ VVVVVて⌒ヽy/⌒ヽ i │
  .::: |/  (○) (○) 'ーヘ \:::::}.! ! 
    |   ⌒(__人__)⌒   .|`ー´       ぎゃぁあぁぁぁ!
      \:::::: |r┬-|    _/
    .ノ::::::::::u`ー'´   \

568 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:21:42 ID:x24TsTC6


    / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ー)(ー)  ……はぁ……
.   |     (__人__)
    |     ` ⌒´ノ  ……そういえば、秀吉の奥方がお見えになってますよ?
   .l^l^ln      }
.   ヽ   L     }
    ゝ  ノ   ノ
   /  /    \
  /  /       \
. /  /      |ヽ、二⌒)、
 ヽ__ノ


        ,. -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、  
      /          \  ガジガジ
     ////" `ヽ ヽ ,.イ ハ   
      〃\     ヽハ \ト i|  
      //イ ●   、___ \  i、   
     し{⊃     ●    ん\. \.  
     (⌒)-ゝ、____⊂⊃ノ-'\. \ ヽ 
    ト / ─ VVVVVて⌒ヽy/⌒ヽ i │
  .::: |/  (●) (●) 'ーヘ \:::::}.! ! 
    |     (__人__)    .|`ー´    ん?おねの奴が?
      \::::::        _/
    .ノ::::::::::       \         解ったお、ここに通すお。

570 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:22:05 ID:x24TsTC6


   / ̄ ̄\
 / ノ  \ \
 |  (●)(●) |   お~い!
. |  (__人__)  |
  |   ` ⌒´  ノ   おね殿をここに通してくれ!
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \


  (*゚ー゚) <はっ、かしこまりました。

571 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:22:35 ID:x24TsTC6

~5分後~

(;゚ー゚) <お、お、おね様、ご、ご到着なされました!!


        ,. -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、  
      /          \  ガジガジ
     ////" `ヽ ヽ ,.イ ハ   
      〃\     ヽハ \ト i|  
      //イ ●   、___ \  i、   
     し{⊃     ●    ん\. \.  
     (⌒)-ゝ、____⊂⊃ノ-'\. \ ヽ 
    ト / ─ VVVVVて⌒ヽy/⌒ヽ i │
    / (●)  (●) 'ーヘ \:::::}.! ! 
    |    (__人__)     |`ー´  
    \   ⊂ ヽ∩     <       うん?今の小姓、何であんなに慌ててたんだお……
      |  |  '、_ \ /  )
      |  |__\  “  /
      \ ___\_/

572 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:23:03 ID:x24TsTC6


:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::   ..::     ..::         :.       ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::   ..:::   .:  ...::::::.  :   ::...   :.   ::..    :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::   ..::::  ..:: ..:::::::::::.  ::..   :::::::..  ::..  ::::.  :..  :::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::   ..:::::  ..:::  ..::::::::::::::.::::::..  :::::::::..  ::::..  :::::.. ::..  ,、-''"´ ̄ ̄`` ‐
::::::::::::::::::::::::::::::::::::   ..::::::   .:::::..:::::::::::::::::::::::::::.. :::::::::::::::...::::::..  :::::.. :::/ な  織  秀
:::::::::::::::::::::::::::::::::::    .::::::::  .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...:::::::::::::::::::::::::..  ::::::./   く.   田  吉
:::::::::::::::::::::::::::::::::   .::::::::   :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.  :::::/    な   ご  な
::::::::::::::::::::::::::::::::   :::::::::   ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :  ::/    れ  と  ん
:::::::::::::::::::::::::::::::   :::::::::  ::::::_, -‐ 、:::::::::::::::::::::::::::::::_,、-‐‐ 、_. :  ::i     ば.   消  て
:::::::::::::::::::::::::::::: .:  ::::::::::  ::`‐、 :::::: ,>:::::::::::::::::::::<、 ::::::_,、-´:  ::l    い  え
::::::::::::::::::::::::::::  .:: :::::::::::  ::::::::::: ̄::::::::::::::::::   :::::::::: ̄   :  :::l     い  て
:::::::::::::::::::::::::::  .::: :::::::::::  ::::::::::::::   .:::::::::          :  ::::',     °
::::::::::::::::::::::::::  .:::: .::::::::::::  ::::::::::...  ...::::::::::::......        :  ::::::`、
:::::::::::::::::::::::::  .::::::.:::::::::::::  ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::         :  :::::::::::`‐、
___::::::::  .:::::::::::::::::::::  :::::::::::::::::::::::::::::::::::  ........       : r-‐ー── `` ー‐---‐ー'"´
ヽ、    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄```"´ ̄ ̄ ̄ ̄ ニ「 /
:::::::` ‐- 、 . ___________________/ ̄└┴─────────
::::::::::::::::::::  .:::::::::::::::::::::::::::  ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  ....::::: ::::::  .:::::::::::::::::::::::: .:  ::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::  .:::::::::::::::::::::::::::::  :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::    :::: .::::::::::::::::::::::::: .::  ::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::  .::::::::::::::::::::::::::::::::  ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::       : .:::::::::::::::::::::::::.::::: :::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::  .:::::::::::::::::::::::::::::::::::  :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.       : .:::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::
                おね(秀吉の正室)

573 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:23:43 ID:x24TsTC6


        ,. -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、  
      /          \
     ////" `ヽ ヽ ,.イ ハ   
      〃\     ヽハ \ト i|    !!!!
      //イ ○   、___ \  i、                    / ̄ ̄\
     し{⊃     ○    ん\. \.                / ノ  \ \
     (⌒)-ゝ、____⊂⊃ノ-'\. \ ヽ               |  (○)(○) | !!!!
    ト / ─ VVVVVて⌒ヽy/⌒ヽ i │                |  (__人__)  |
    / (○)  (○) 'ーヘ \:::::}.! !                |    ` ⌒´  ノ  
    |    (__人__)     |`ー´   !!!!!         |         }
    \   ⊂ ヽ∩     <                     ヽ        }
      |  |  '、_ \ /  )                     ヽ     ノ     
      |  |__\  “  /                       /    く  \  
      \ ___\_/                         |     \   \  
                                        |    |ヽ、二⌒)、 

    _              _        _
 . _| |_    _ _    _| |__   _ \\  _
 . |_  _|_ _| |_| |_   |_  __|□ | |_  ̄ _| |_  ___   __
 .|___  _| |_  _  _\   _| |_   |__  \ |_ _|  |___ \ |___ \
 | | |_|    | |.|__|/ /  /。 _ \  __)  ) /。 o \  _) )  _) )
 \\       |__|   ̄  \_/  |_|  |__/  \_/ /  |__/  |__/
    ̄

574 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:24:08 ID:x24TsTC6

     ____
   /      \ ( ;;;;(
  / l||l_ノ  ヽ__\) ;;;;)
/    (─)  (─ /;;/  ……って、おねかお……
|  u     (__人__) l;;,´|
./      ∩ ノ)━・'/    その顔は心臓に悪いから止めるお……
(  \ / _ノ´.|  |
.\  "  /__|  |
  \ /___ /


        ___
     , -'´:::::::::::::::::::`ヽ
    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'i  聞いてください!
   |::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::l
.  l::::l::::i__;;lL;;ォ_/!__i::::l::::l   秀吉ったら、私のような美少女をさしおいて、
.  l::::l::::| ー‐-    -‐‐ |:::l::::l
  l :::l::::| _!__  __!_ |:::l::::l    京で浮気してるんですよ!!それも何人も!!
  l:::::l::::! l||l    l||l |:::l:::::l
  l:::::l:::|ヽ、 l ̄l  /l:::l:::::l
  l:::::ヽ!  _`i'ー-‐'l´  |/::::::l
  ノ:::::::::::/`、!   |/\::::::::::::ゝ
. ´ノ::,-‐'´\/`-、,-'ヽ/ー-、:ゝ
 ´/      `\/´     ヽ

575 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:25:05 ID:x24TsTC6


       ____
     /⌒  ー、\  そ、それは大変な事だお……
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ (……おね……それはお前が怖すぎるからじゃ……)
  | U   |r┬-/ '    |
  \      `ー'´     /


             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
             / /" `ヽ ヽ  \
         //, '/  米 ヽハ  、 ヽ   で、でも浮気の一回や二回ぐらいは
         〃 {_{       リ| l.│ i|
         レ!小lノ    `ヽ 从 |、i|    男の甲斐性にょろよ?
          ヽ|l ●   ● u| .|ノ│
            |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j  | , |    あんまり悋気を妬いても……
          | /⌒l,、 __, イァト |/ |
.          | /  /::|三/:://  ヽ |
          | |  l ヾ∨:::/ ヒ::::彡,

576 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:25:27 ID:x24TsTC6


:::::::::::::::::::::::::::::  ..::::::::::: ..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. :::::::::::::::.. ::::::::::::::::::
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:::::::::::::  .::: ::::::::::: .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. ::::::::: ::.::. ::.::.
:::::::::::  .:::: .:::::::::: .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. :::::::: ::.::. ::.::.   …………
:::::::::  ::::: :::::::::: :::::::::::::....  ::::::::::::::::::::  ...::::::::::::::::: :::::::: ::.::. ::.::.
::::::::  ::::: ::::: :::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  ::::: ::.::. ::.::.
:::::::  .:::: ::::: :: :::::< ● >:::: :::::::::  ::::< ● >:::  ::::: ::.::. ::.::.
:::::  .:::::  :::: ::. :  :::::::::::   .:::: ::::..   ::::::::::::  :  ::::: ::.::. ::.::.
:::  .: .:::: ::::: ::. :         - -           :  ::::: ::.::. ::.::.
::: .:  .:::: ::::  : .:       ..........................      : .::::::: ::.::. ::.::.
:   .::::::. :::   ::.      :...:.....:....:....:...:      : .:::::::: ::.::. ::.::.
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:  .::::: ::::::. ::   ::::::::::...             ..:::::  .:: :::::: ::.::. ::.::.
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577 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:25:50 ID:x24TsTC6

       ____
     /ノ   ヽ、_\    ぎゃぁぁぁぁ!万千代!!余計な事言うなお!
   /( ○)}liil{(○)\
  /    (__人__)   \ 解ったお!猿にはやる夫から言っとくから!!
  |   ヽ |!!il|!|!l| /   |
  \    |ェェェェ|     /  だから、頼むから落ち着くお!!!


     /           ,  `゙'、
     /  ./ ,':l /:',  /l /ヽ l:', ゙、  '、
   /  // ,'::l /:::::', /:'v'::::ヽl::::', ';'、  '、
    ;' ./レ:;' ,'::::":∧:::"::::::::∧:゙::::::', ';::', ;  i    ほ、本当ですか!?
   l /:"::l L;;:-' 'vー‐‐‐' 'v'ー、;i ';::::;:', i
    i'::::::::{ l゙'‐‐-、__   ー-‐'゙´J l i::::::::'、 i   やだ!あたしったら、やる夫様に無礼な事を……
   /:;::::::::l l,ィ,;'''‐;、      ,ィ,;'''‐;、.l l:::::::::::'、',
 レ:::;イl::::::::l .l {;:::::::|      {;:::::::|. l l:::::::::::::ヾ;、    やっちゃいました!?またやっちゃいました!?
 ';ィ´l l::::::::::l l ` ̄´      ` ̄´ i .i:::::::::::l゙'‐、ヽ,
  ', l .l::::::::::', i         U  /l l:::::::::::::i  ヾ、'、
 r、i l:::::::::::', l゙''、   l ̄ ゙̄l  /:::l i::::::::::::::i    ヽ
 l l i::::::::::::::',';:::::゙'‐、_ヽ .ノ,,.ィ'´::::::;'.,':::::::::::::::',
  l .l l:::::::::::::::::',';:::::::::} `゙'''''" ';::::::::,' ,':::::::::::::::::::',
  Y/::::::::::::r‐‐'、';:::::ノ     '、:::;' /r''''゙、::::::::::::'、
 //::::::::::::/   ヾ`''、     ‐´ノ/    ヽ:::::::::::'、

578 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:26:15 ID:x24TsTC6


         ___
        / .u   \    やっちゃってないお!
      /((○)) ((○))\      やっちゃってないから、早く帰って猿を安心させるといいお!!
/⌒)⌒)⌒. ::::  (__人__) l_j :::\     /⌒)⌒)⌒)
| / / /     |r┬-|     | (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒) U .| |  |    /   ゝ  :::::::::::/
|     ノ    | |  |    \  /  )  /
ヽ    /    └ー.┘    ヽ /    /


        . __
       ./::::::. \
       /::::::ヽ;;:   \
     . (:::::(::::冫    |  ……
     . (:人;;;) .    |
     r‐-;::::::. .     |  (秀吉も苦労してるだろ……
     (三)):::::.. .   |
     >::::ノ:::::::::.    /     奥さん的に考えて……)
    /::: / ヽ;:::::::::   /
    /::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈
    (;;;;__ゝ:;;:::::\/:::::)
      . |\::::::::::::;;:1
      . |:::::\;;/:::|

579 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:26:37 ID:x24TsTC6


やる夫は、後日おねに手紙を書き、その良妻ぶりを称え、秀吉の浮気で一喜一憂しないように嗜めた。

     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;) 
/    (─)  (─ /;;/ ……あんな、おっかねぇ奥さんに
|   u   (__人__) l;;,´|     度々乗り込まれたら敵わんお……
./      ∩ ノ)━・'/
(  \ / _ノ´.|  |     ……やる夫は全然関係無いのに……
.\  "  /__|  |
  \ /___ /

その手紙に喜んだおねは、以前よりも秀吉の放蕩ぶりに焼きもちを妬かなくなったという。

580 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:27:08 ID:x24TsTC6

その日、石山を囲んでいた佐久間の陣で、ちょっとした事件が起こった。



~石山本願寺・佐久間の陣~


  (;゚ー゚) <さ、佐久間様!大変です!石山方の決死隊10数名が我が方の本陣の旗を奪って逃げました!
          しかも、道中でやる夫様が本願寺に降服した等と吹聴している模様です。


   ∩___∩
   |  ノ   u ヽ
  /  ●   ● |  そ、そんな不手際、やる夫様の耳に入ったら拙いクマ!
  | u  ( _●_)  ミ
 彡、   |∪|  、`\  急いで追い駆けるクマよ!!
/ __  ヽノ /´>  )
(___)   / (_/
 |       /

581 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:27:56 ID:x24TsTC6

~本願寺への帰路~


          ___
   .   _, -' ´___\
  . ,  '´ _,-'´, -――- ゝ、
 /  ./ /      l ト、\
 \__/ /l / /  , /l'| ト、l ',   くっくっくっ……やる夫は本願寺に降服したニダァ!
   l | / l/|7ニイ´/〃| -L.l !
    l | l | ┬::cr / / ┬c」 |   お前等クソ織田の兵は見捨てられたニダよ!
   l | l !  l:::::::j  '   l::::j.! /
   l | l l⊂⊃‐ (__人__)‐⊂/
   ! | |ヽ|     `‐-'´  リ
   ! | lゝ、        /|

582 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:28:21 ID:x24TsTC6

       スッ……          __
                 ,...-‐'::"´:::::::::::::::`丶、
                /::::::::::::::::::::::;: ―-::、:::::ヽ
                /::::::::::::::::::::::::::/     `゙ヾi
              /:::::::::::::::::;;::::::::::l    -、 、__|
              l:::::::::::::/;ヾ:::/  ,,.-、_ :i;!ーi
              }:::::::::::::';r'ソ ゙'    ::::::::::::::;:::::::;:!
          、、__,....ノ;::::::::::::::iヾ      :::::::::::::::: i゙   ……織田が降服?
          /:::::::ヾ;、:::::::;:べリ.       /_  i 
           ノi::::::::::::::::::ゞ'"   .      ,._ `ヾ:::;'    ……嘘は関心しないな。
         ノ;::::::::::::::::/   :   :_  i:   '゙``ー:/ 
         i'i;、:;;r‐'" ̄``丶、 .ヾ::::゙:...._   '"゙:i'
          / -ー- 、、   `ヽ、ヾ:;;;;;;;;;;;;;;'ノ  
           /´      `ヾ、 、_  ヽ/;;i..、_    
         /       `ヾ 、ぐ`ヽ,ノ:/  `ヽ、  
      /           ゙ヾ、ヽr〈 rー( `ヽ  >、  
      /  ,. '"´ ̄ `丶、.._ ヽ ヾ i ヾ  ゝr'    ヽ   
              ???


         ___     
   .   _, -' ´___\
 .  ,  '´ _,-'´, -――- ゝ
 /  ./ /      l ト、\
 \__/ /l / /  , /l'| ト、l ',    な、何者ニダァ!?
   l | / l/|7ニイ´/〃| -L.l !
   l | l | ┬ cr / / ┬c」 |    いきなり出て来て何のつもり……
   l | l !U l  j  '   l j.! / 
   l | l l⊂⊃‐ (__人__)‐⊂/
   ! | |ヽ| ノゝ  |lililili|  リ
   ! | lゝ、 ⌒  `⌒´u/|

583 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:28:51 ID:x24TsTC6

                           、   ノヾ     '
                           )ヽ/  ヽ、ノ|ノ´                             /\  /\ /\      /| /|
                            `r      r'                              /  | く  | |  |      .| | / |
                            )     (                               |  |  |  | |  |     | | | |
                          , '´⌒`Y´⌒` 、        ,、    /                   |  |  |  | |  |  |~| .|/ |/
                             ,              キ人_,/                    |  |  |  〉 | /   | |      /| /|
            `                                )  て                    |  |_ヽl    |\_| |      | | |/
             \ ,,_人、ノヽ                       /´⌒Y,.                     |    \    L_└┐    |/
              )ヽ    (               、ハ,          \                    .|   i、_  \_  i、_ | i‐┘
           - <       >─           ^ <  て                               .|   | \ .~| |_ `└-、
              )     て              ./'Y''~ヾ                               `|   |  \|   ̄! i、,_| 〈~|
             /^⌒`Y´^\              `                                     |   |      | | ,,,__〉 !‐二 〉
                                                                         \  |      | / |__,.ヘ〈 く/
                                                                        \|      .|/    | |
                                                                                   |/


      lヽlヽ
      (;;: (     ,n__n     lヽ,,lヽ
  , ― 、と  # ⌒つ,,,∧ ノ    (;;::)ω-)   ……
 <<:;;:) )  c(;;:)ω-`ノ|,,ノ|  / つと     ……
  U( (U_つ ⊂⌒  (´-ω(;;;) ゝ._JJ
            し'  `J

584 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:29:20 ID:x24TsTC6

         ___     
   .   _, -' ´___\
 .  ,  '´ _,-'´, -――- ゝ、人从
 /  ./ /      l ト、\  そ
 \__/ /l / /  , /l'| ト、l ', く   な、な、何が起こったニダァ?
   l | / l/|7ニイ´/〃| -L.l !Y 
   l | l | ┬ cr / / ┬c」 |     鎧も付けてない平服の親父が……
   l | l !U l  j  '   l j.! / 
   l | l l⊂⊃‐ (__人__)‐⊂/      い、一瞬にして完全武装した門徒たちの金○を正確無比に打ち抜いていっただと!?
   ! | |ヽ|  u  |lililili|  リ
   ! | lゝ、    `⌒´u/|        ああ!?しかもせっかく奪った旗が!?おい!ちょっと、お前……


        _, -‐ ' ´ ̄ ̄ ¨ヽ
     , -'´:. :. :. :. :. :. ___」
   /:. :. :. :. _, - ' ´ ,r'´ ゙̄ヽ
  く:. :. :. :, -' __, -‐ '´____|
   ヽ/_, -'´, -ォi'¨´  \ ヽ \   ……やめておくんだ。
    ,ゝ':. :./  /|lト、   ヽ \ ヽ ',
   \/    |-!|ー\、  \ ト、! i   ……10人もの完全武装した兵を素手で倒すような化け物だよ?
     l:::: i:: l┬::cr ヽヽ┬crl| l
     l:::: l:: l l:::::::j |!|!|!|!|!| l::::j {!   ……アレはおそらく人間じゃない……天狗か何かだろう……
     ';:::l ト:⊂⊃‐       ‐⊂: !
      '、:ヽ:| ヽ|    (__人__) ノ
      ヽ lト、;;;;;,,,    (_( /
         l ト从 ー┐ r‐:::イ:/::/
         ヽ| Vィ´ {X}ik'´l/!'´

585 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:29:51 ID:x24TsTC6

~一方、佐久間は……~


   ∩___∩
   | ノ\    /ヽ
  /  ●   ● | ……は、はやくその賊どもに追いつくクマよ!
  | u  ( _●_)  ミ   一刻も早く旗を取り返すクマ……
 彡、   |∪|  、`\   
/ __  ヽノ /´>  )
(___)   / (_/    ……!そこに立ち塞がる奴!何者クマ!?
 |       /


                      __
                 ,...-‐'::"´:::::::::::::::`丶、
                /::::::::::::::::::::::;: ―-::、:::::ヽ
                /::::::::::::::::::::::::::/     `゙ヾi
              /:::::::::::::::::;;::::::::::l    -、 、__|  ……慌てるな。
              l:::::::::::::/;ヾ:::/  ,,.-、_ :i;!ーi
              }:::::::::::::';r'ソ ゙'    ::::::::::::::;:::::::;:!  俺は敵でも味方でもない。
          、、__,....ノ;::::::::::::::iヾ      :::::::::::::::: i゙  
          /:::::::ヾ;、:::::::;:べリ.       /_  i   ただ、石山の連中が織田が降服した等とけったいな嘘をついてたもんでな。
           ノi::::::::::::::::::ゞ'"   .      ,._ `ヾ:::;' 
         ノ;::::::::::::::::/   :   :_  i:   '゙``ー:/    ……気に入らないから旗を取り戻してきてやっただけさ。
         i'i;、:;;r‐'" ̄``丶、 .ヾ::::゙:...._   '"゙:i'
          / -ー- 、、   `ヽ、ヾ:;;;;;;;;;;;;;;'ノ  
           /´      `ヾ、 、_  ヽ/;;i..、_    
         /       `ヾ 、ぐ`ヽ,ノ:/  `ヽ、  
      /           ゙ヾ、ヽr〈 rー( `ヽ  >、  
      /  ,. '"´ ̄ `丶、.._ ヽ ヾ i ヾ  ゝr'    ヽ

586 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:30:16 ID:x24TsTC6


      ∩___∩
      | ノ  _,   ヽ   おお!それはありがとうクマよ!
     /   ─   ─ |
     | ////( _●_)//ミ  ドコのどなたかは存ぜぬが、クマは佐久間信盛クマ。
    彡、   |∪|  ノヽ
     /ヽ /⌒つ⊂⌒ヽ |
     |  /  / k  l  | l
     ヽ、_ノ    ヽ,,ノ


                      __
                 ,...-‐'::"´:::::::::::::::`丶、
                /::::::::::::::::::::::;: ―-::、:::::ヽ
                /::::::::::::::::::::::::::/     `゙ヾi
              /:::::::::::::::::;;::::::::::l    -、 、__|
              l:::::::::::::/;ヾ:::/  ,,.-、_ :i;!ーi   ……信盛殿か。
              }:::::::::::::';r'ソ ゙'    ,.-━;;;ァ; ;:!
          、、__,....ノ;::::::::::::::iヾ      ` ゙フ´ : i゙    俺だ、慶次だ。
          /:::::::ヾ;、:::::::;:べリ.       /_  i 
           ノi::::::::::::::::::ゞ'"   .      ,._ `ヾ:::;' 
         ノ;::::::::::::::::/   :   :_  i:   '゙``ー:/ 
         i'i;、:;;r‐'" ̄``丶、 .ヾ::::゙:...._   '"゙:i'  
          / -ー- 、、   `ヽ、ヾ:;;;;;;;;;;;;;;'ノ 
           /´      `ヾ、 、_  ヽ/;;i..、_ 
         /       `ヾ 、ぐ`ヽ,ノ:/  `ヽ、
      /           ゙ヾ、ヽr〈 rー( `ヽ  >、
      /  ,. '"´ ̄ `丶、.._ ヽ ヾ i ヾ  ゝr'    ヽ
        前田慶次郎利益(前田利久の養子)

587 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:30:40 ID:x24TsTC6


     ∩___∩
     | ノ      ヽ
    /⌒) ●   ● |   なんだ慶次だったクマか!
   / /   ( _●_)  ミ
  .(  ヽ  |∪|  、\   それなら、旗を取り戻せたのも納得クマ。
   \    ヽノ /´>  )
    /      / (_/    ……お前の体術に敵う奴なんてドコにもいないクマ。


    ∩___∩
    |ノ⌒  ⌒ ヽ    そうだ!
    / ●)  ●) |
    |   ( _●_)  ミ    今回の手柄を佐久間から報告してやるから織田家に戻ってくるクマ!
   彡、  |∪| 、`
     /  ヽノ  ヽ     お前ほどの剛の者なら、きっとやる夫様も喜ぶクマよ!
    / 人    \\   彡
  ⊂´_/  )    ヽ__`⊃   ……理由も無く前田家を出て行ったこともきっと不問にしてくれるクマ!
       / 人 (
      (_ノ (_)

588 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:31:02 ID:x24TsTC6

                   __
              ,...-‐'::"´:::::::::::::::`丶、
             /::::::::::::::::::::::;: ―-::、:::::ヽ  
             /::::::::::::::::::::::::::/     `゙ヾi      
           /:::::::::::::::::;;::::::::::l    -、 、__|  
           l:::::::::::::/;ヾ:::/  ,,.-、_ :i;!ーi   
           }:::::::::::::';r'ソ ゙'    ,.-━;;;ァ; ;:!   ……信盛殿、気持ちは嬉しいがな、
       、、__,....ノ;::::::::::::::iヾ      ` ゙フ´ : i゙    俺が前田の家を出たのは理由が無かった訳じゃない。
       /:::::::ヾ;、:::::::;:べリ.       /_  i    
        ノi::::::::::::::::::ゞ'"   .      ,._ `ヾ:::;'     養子とはいえ、嫡男の俺ではなく利家に前田の家は渡ってしまった……
      ノ;::::::::::::::::/   :   :_  i:   '゙``ー:/       ……俺にも面目がある……そのまま国には留まれんよ。
      i'i;、:;;r‐'" ̄``丶、 .ヾ::::゙:...._   '"゙:i'      
       / -ー- 、、   `ヽ、ヾ:;;;;;;;;;;;;;;'ノ    
       /´      `ヾ、 、_  ヽ/;;i..、_         
     /       `ヾ 、ぐ`ヽ,ノ:/  `ヽ、     
   /           ゙ヾ、ヽr〈 rー( `ヽ  >、    
   /  ,. '"´ ̄ `丶、.._ ヽ ヾ i ヾ  ゝr'    ヽ


   ∩____∩
   | ノ ノ   \ヽ
   /  ●   ● |   慶次……
   ミ   ( _●_) ミ    ……いっちゃうクマか?
  -(___.)─(__)─

589 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:31:31 ID:x24TsTC6

                      __
                 ,...-‐'::"´:::::::::::::::`丶、
                /::::::::::::::::::::::;: ―-::、:::::ヽ
                /::::::::::::::::::::::::::/     `゙ヾi    なに、俺は利久の親父も養わなきゃならんし、滝川の叔父貴の所ででも厄介になってくるさ。
              /:::::::::::::::::;;::::::::::l    -、 、__|
              l:::::::::::::/;ヾ:::/  ,,.-、_ :i;!ーi   ……信盛殿、最後に俺からの忠告だ。
              }:::::::::::::';r'ソ ゙'    ,.-━;;;ァ; ;:!
          、、__,....ノ;::::::::::::::iヾ      ` ゙フ´ : i゙    大殿は確かに凄い……だが、その凄まじさ故に他人の無能さに厳しすぎる一面がある。
          /:::::::ヾ;、:::::::;:べリ.       /_  i      ……自分に限界を感じたら、迷わず私財をまとめて隠居でもする事だ。
           ノi::::::::::::::::::ゞ'"   .      ,._ `ヾ:::;'       
         ノ;::::::::::::::::/   :   :_  i:   '゙``ー:/       俺はアンタのようなお人好しが、不幸な目に遭うのは見たくないんでな。
         i'i;、:;;r‐'" ̄``丶、 .ヾ::::゙:...._   '"゙:i'      
          / -ー- 、、   `ヽ、ヾ:;;;;;;;;;;;;;;'ノ 
           /´      `ヾ、 、_  ヽ/;;i..、_ 
         /       `ヾ 、ぐ`ヽ,ノ:/  `ヽ、
      /           ゙ヾ、ヽr〈 rー( `ヽ  >、
      /  ,. '"´ ̄ `丶、.._ ヽ ヾ i ヾ  ゝr'    ヽ


   ∩___∩
   |   ノ    ヽ  ……よく覚えておくクマ。
  /  ●   ● |
  |    ( _●_)  ミ   お前も達者で暮らすクマよ……
 彡、   |∪|  、`\
/ __  ヽノ /´>  )  ……また会おうクマ。
(___)   / (_/
 |       /

590 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:31:58 ID:x24TsTC6

後に、この慶次の活躍を信盛から聞いたやる夫は、その武勇が野に埋もれている事を大層残念がった。


    / ̄ ̄ ̄\
  /        \  
 /    ─   ─ ヽ そんな超人みたいな男なら、是非部下に欲しいけど……
 | U  (ー)  (ー) |   さすがにやる夫が追い出したようなものだから、
 \  ∩(__人/777/    今さら戻れとも言えんお……
  /  (丶_//// \  

が、元々、利家に前田家を渡したのは自分である事を弁えてもいたので、あえて慶次を探そうとはしなかった。

591 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:32:36 ID:x24TsTC6

~とある日の兼山の町~

   ∧,,∧   
  ミ,,゚Д゚彡<  兼山の町は森家の領地だ!ゴルァ!
            今日も先祖代々の店での塩の商いは順調だぞ!ゴルァ!


               __
               /⌒ヽヽ
       ___   ,、__   |/
  ‐=ニ_ : : : : `Y: :`: : : : : : ` ヽ、
   , イ: : : : : : : :l: : : : l: : : : : : : : : \
 /;:/: : : : : : : |: l : : |、: l: : : : : : : : :ヽ
/// , : : : : :l_:_/|: l : : l l_:_|_: : : :ヽ: : : : l   
  / /: : : :/ 'l:./`|: l: : { ´l: |、`ヽ: : l: : : : !
 ,' /| : : /: :/|{  l/l: : | ヽl \: : :l : : : l   もしもし?ここいらで塩を商ってる問屋のギコ屋ってココかな?
 |/ |: : /: :ハr┯┯ l : |  ┯┯yl : |: :\l
.   |: :lイ ;'ハ b::|  ヾl  b::! l l: l`l:`メゝ
   ヽ| レ |: :l  ̄      ̄・ l l/ー': :l
       l.:|: :ゝ、._  ー'ー'  _,.ィ': : l:: : :|
       |.:|: : : :__二7T ¨´lヽ、| : :l: : : |
       |.:|: : :||    l´___7 |: : |、: :│
       |:,ゝ、:ヽ   │  / /: :/ !:: :| スタスタッ
       |:l\ヽ: l   |  /  l: ://.|:: :|
      森長可(やる夫の家臣)

592 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:33:03 ID:x24TsTC6

   ∧,,∧   
  ミ,,゚Д゚彡< こ、これは長可さま!塩が入用ですか?
          それでしたら喜んでご用意を……


         ,,==ニ=、、
        //      ヾ
           l|      ,、 `
      ,.-.‐┼.──‐´: ├─.-.-、._
    /::.::./::.::.::.::.::.:l::.::.::l:.::.::. ̄ヽ ̄ ̄`
   /:.::.::.//:.::.::.::.::.::./l::.::.::l.::.::.:::.::ヽ::.ヽ
  /:.::.::./:/.:.::.::.::/.:/.::ll.::.::∧l:.::.::.::l.:.ヽ:.::ヽ
  l.::.::/.::l.::.:.:/77‐ /l.::./ lA、_::.:l:.::.:ミヽ:ヽ
  |:.:://:l.::.::.:〃/  l |.:/  l|ヽ:.::.l.::.::.::l ヾ、  あ~、違う違う。
.  l:.l/:.:l.::.::./ /   ´l.:/   ll l.::.l.::.N:.:l
   l.::,r┤:./l 三三  l/  三ヨヘ人/ ヾl     今、領内の区画整備やってるんだけど、
  │ヽ l:/::.l        ,   ・l:N:.:/  `     ギコ屋はこの区画から立ち退いて貰おうかと思って。
    l:l:.::.レ:.:丶_"   ー'ー  "_人l:./
   ll:.::.::.l::.::.l:.>┬-,、..-‐:T:l:.::.ハ/
   l.::.::.:ヽ.::.Y Y  '┤、::.:l.l:.::.l
    l.::.::./l:.::ヽ 「 ̄`l  >l:.::.:l

593 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:33:31 ID:x24TsTC6

   ∧,,∧   
 ミ;,,゚Д゚彡< ……はっ?立ち……退き……?


              /::.::.::/:// .::.::.::.::.::.:./ ! .::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|::.::.::.::.::.::.::.::.
      \   ゝ‐<::./::./ .::.::.::.::\/  | .::.::.::.::.::.:: /::.::.:|::.::.::.::.::.::.::.:::
      \ 〃 / _  ヽ:/::.::.::.::.::.:/\  |::.::.::.::.::.:: /::.::.:: |::.::.::.::.::.ヽ::.::
      {{ / / __ ヽ ',.::/::./   `ー |::.::.::.::.:: / |::.::.:/|_::.::.::.::.:l::.::
.   ──  |  ! /r ) } |イ斤テ左≡ォz /::.::.::.::/ 斗七 !::.::.::.::.::.::.|::.::  そっ!
.         ∧ ヽヽ _/ /::! レヘ :::::::::/ /::.::. /    j /  | .::.::.::.::.:: |::.::
.     , -―ヘ  `ー   /.::.| rー'゚:::::::/ /::.:/   テ左≠=ヵ::.::.::.::.::. |::.::  ここは河港が近いんだし、尾張から輸送されてくる
____/   {     /.::.::.| ゞ辷zン //    う。::::::7 /イ .::. |::.::.::.|::.::   魚を売ったほうが魚も新鮮で効率的でしょ?
彡_/     ヽ    イ ::.::. |             /ヘ:::::::/  |.::.::.:|::.::.:∧::.
〃   V    ヽ    ヽ.::.: |              ヾ辷:ン /:l::.::./!::.:/     別に塩は腐らないんだから、河港から離れた場所でも問題無し!
 l    {      ∨  }__.::.|\     <!         ・ /::.l::|::./│/
 ヽ   ヽ     {      ̄ ̄ ̄`ヽ _         イ::.: l::|:/ j/
、 \   \    }           ) / ̄ ̄ ̄l7::.:|::.::.j::l′ /

594 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:33:56 ID:x24TsTC6


   ∧,,∧   
 ミ;,,゚Д゚彡<  いや……でも、この土地・建物は先祖伝来の……


       /: : : :/ : : : : : : i: : : : : :ヽ : : : : ー 、 : : \
        /: : : / : : : : : : : ,イ : : : : : : :l: : : : : : : \- 、:\
.       /: : : / : /: : : : : : / |: : : : : :| : |、: : : : : : : : \ \
     .' : : :/ : /: : : : : : /  v : : : : l : |斗-: : ヽ: : : : ヘ
     |: : :/ : /| : : :― x   ∨: : :∧ | ∨: : :ハ: : : : :ハ
     |: :/ : /: | : : : : / `  |: : :/ j/- ∨: : :l: : : : : :|
     r┴、/:ヽ| : : : /     |: :/  示旡アV : :|: :|ヽ: : |  その心配なら大丈夫!
     |  | : :│: : /|.     | /   ト::爿/ ハ: :|: :| ',: :|
     'vーく ,x┤: / :|三≧x j/   込;リ { : | ∧ |  ∨   代わりの土地と建物は既に用意してあるから!
    /   ヽ. | /: :│ ,/      '    .:・} : |/ i/
     |  /⌒}:Ⅵ : :ヘ:.:.:.    ー'ーr'   /: : |         ……というわけで、なるべく速く移ってね♪
     {    /´}_ム: : :≧r 、 .. _ ー ' .. </: : : |
     ヽ    / }ヘ: : \\   厂}ヽ._/ | : : : |
.      \   __/  \: : \\x-┴く ヽ| : : :.′
      /   /ヽ     \ : ヽ \   |  |: : :/

595 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:34:21 ID:x24TsTC6


   ∧,,∧   
 ミ;,,゚Д゚彡< は、はぁ……そう……ですか……


         ,,==ニ=、、
        //      ヾ
           l|      ,、 `
      ,.-.‐┼.──‐´: ├─.-.-、._
    /::.::./::.::.::.::.::.:l::.::.::l:.::.::. ̄ヽ ̄ ̄`
   /:.::.::.//:.::.::.::.::.::./l::.::.::l.::.::.:::.::ヽ::.ヽ
  /:.::.::./:/.:.::.::.::/.:/.::ll.::.::∧l:.::.::.::l.:.ヽ:.::ヽ 
  l.::.::/.::l.::.:.:/77‐ /l.::./ lA、_::.:l:.::.:ミヽ:ヽ
  |:.:://:l.::.::.:〃/  l |.:/  l|ヽ:.::.l.::.::.::l ヾ、
.  l:.l/:.:l.::.::./ /   ´l.:/   ll l.::.l.::.N:.:l     んじゃ、よろしく~♪
   l.::,r┤:./l 三三  l/  三ヨヘ人/ ヾl
  │ヽ l:/::.l        ,   ・l:N:.:/  `
    l:l:.::.レ:.:丶_"   ー'ー  "_人l:./
   ll:.::.::.l::.::.l:.>┬-,、..-‐:T:l:.::.ハ/
   l.::.::.:ヽ.::.Y Y  '┤、::.:l.l:.::.l
    l.::.::./l:.::ヽ 「 ̄`l  >l:.::.:l

596 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:34:44 ID:x24TsTC6


   ∧,,∧   
  ミ,,゚Д゚彡< ……はぁ……どうしようもねぇか……
           逆らったら槍の錆にされそうだし……


       ,r:-::‐:::-:.、
        |:/" ̄`ヽ::}
    __,.:-┴::─ィ'ヽj/:‐:-.、
  ,.ィ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ::.::.:.:.:`ヽ、
 ,/:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.::i:.:.:.:.:.::|:.:.:.ヽ、:::.:.\   
../:.:.:.:.:.:.,'.:.:.:.:::i::.:|;/|:.:.:.:|:.:|i:.:.:.:ヘ:::.:.::ヘ
.j.......:.:.:/:.:.:.::;-i‐- |:.:.:.:|:.:||‐-:.:ハ:::.:.:ハ  あ~、そうそう……
l: : : :.:/:.:.:.:.:.:/|:.:|. |:.:.::リj/| ∨:.:.:|::::∧:|
{:.:.:.::/:.:./::.:/__j;/_ |:.:/ __!__|:V:..}:.:}
∨:〃::/:.:./オ≡≡ j;/ ≡≡|:.∨::/
. ∨:.:/:.::/:|          ’|::.:|;/
  |::/.:.:/::.:|、゛   ー'ー'   ィ|::.:|

597 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:35:16 ID:x24TsTC6

   ∧,,∧   
 ミ;,,゚Д゚彡<おわぁ!!


                  ,.ィ──--.、
                /γ´ ̄ ̄`}:}
                |/     j:ノ
      _,.-‐─::─::‐-..、_/:`ヽ-─┴--..、__
     '´ ̄>:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::|.:.:.:.:.::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::`ヽ、
      / : : : : : : :/ : : :|:.i:.:.:.::::|.:.: : : : : : : .:.:.:.:ヘ
     /:.:,ィ' : :/: :.::/.:.:.:.:/|:.:|:.:.:::::|、:.:ヽ.: : : : :i:.:.:.:.::ヘ
   /::/ /:.:.:.:|.:.:..:|::.:,ィ'⌒|::|:ヽ:.::| ヽ⌒ヽ:.:.::.:|::ヘ:::.:.:.}
    |/  /:.:.:.:.:|.:.:.::|:.:.:/  |::|∨:::|   \:.ヽ:.::|:.:ヘi:::.:|
     j:.:.:.:.:.λ:.::|::;/____.|:| ∨::| ____∨:|::|:::.:ヘ:..:|   言い忘れたけど、
     |:.:.:.::/::|::.:;|;ハ ≡≡ `  ヽ| ≡≡ ∨:.:|、:::.:.ヘl、   ついでだから移った先での塩の専売権もあげるから。
       |:.:./ヽ:|:.:.::|:::}            ・|ヽ:|ノ:::`ヽl
      |:/  ヽ、:|:::j     ゝ‐'ー'l      ,|::::::i:::.:.:i:|    しっかり儲けて、たっぷりお金を納めてね♪
      ´    |.:::::::ヽ、   ´ー-‐'    イ:|::::::|::::.:.:|j     
       l´|  |.:.::::|::i:::`>‐- -‐<´::::|::|.::::|:|:::.:.:|
       | .|  |i.::::|::|ィ´  {::,j   {::::〉 \|:::::|::|::.:.:.|
     ,-ヘ' .(´|、 ||.::::|:|     |-‐‐-、./   |:::.:|:::|:::.:.:|
    r'ヽ`> .〉 }j::|.::::||.     |    /     ,|:.:.:|ヘ:|:::. :|
    `ゝ'´ '´ ,ィ' {::|.:::|\.   |   /   /,.|:.:.:j ハ:::..:|


   ∧,,∧   
 ミ;,,゚Д゚彡< せ、専売権!!塩が手に入りにくい内陸寄りでの!?
          ……よ、喜んで移らせていただきます!!

598 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:35:45 ID:x24TsTC6


                  , - 、
                   〃⌒ヾ、        .f^r-‐っ
       ,、           {{   ,ヘ _―-=‐ノ  ./
    __r‐ヽヽ        ゝ‐ ' ′ ヽ  ̄`丶、. /
    ゝ_r_‐  \     /    l.   |   \ ヽ'、
        ̄\ \.  / /.  | i  l !メ. l  丶' ヽ
          \ \ l / !. ィ ハ/ ト、! V、.  ! ',   よぉ~し、次は魚屋だぁ~!
           \ \l  ! /レ  V / __ .ハ トヽl
             \ /\ !ィ彡    ̄・l l ∧/    もう、領内経営が出来ない子なんて、かかみんに言わせないぞ~!
             /./  ノ.\   r'^フ ノ |´ |
            ゝ、. /  ',\.___ゝ', イ l. /
              ヽ      ', ', ヽ.  ! | /


   ∧,,∧   
  ミ,,゚Д゚彡<  ……ま、結果オーライだ、ゴルァ。


こうして、兼山の町の整備は進み、
特に内陸寄りに移った塩問屋は、隣国の信濃から買い手がつくほど盛況したのであった。
ちなみに、兼山の町の魚・塩問屋は、明治の時代までこの長可のお墨付きで専売を粘り続けたという。

601 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:36:51 ID:x24TsTC6


2月2日、毛利水軍の出現により本願寺攻めの見通しがつかないやる夫に朗報が届く。
本願寺の主力部隊、紀伊雑賀の内の三からみの者と根来寺の杉の坊がやる夫に降って来たのだった。

         ___
       /     \
      /   \ , , /\  
    /    (●)  (●) \  まず、これを機に本願寺の手足でもある
     |       (__人__)   |   雑賀孫一を中心とした雑賀衆を叩くお!
      \      |r┬-|  ,/
     , -‐ (_).ヽ`ー'´   ィヽ    ちゅうことで、出陣!!
      l_j_j_j と)         i
       ̄`ヽ        | l

これを機に、やる夫は本願寺より先に雑賀攻めを決心。
9日に安土を出陣、京都を経由して16日には香庄に着陣した。
軍勢は9カ国からなる総勢100000余であったという。

602 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:37:26 ID:x24TsTC6


やる夫は軍勢を二手に分けて、山と海から雑賀孫一の籠もる雑賀城を目指した。
しかし、雑賀衆の鉄砲を中心とした抵抗は激しく、防衛線を突破して雑賀城を取り囲むものの
そこから攻めあぐねてしまう。


      ___
    /     \  くっ……勝てない相手ではないけど、戦いが長引くのはマズいお……
   /  _ノ '' 'ー \
 /  (●)  (●)  \  口惜しいけど、講和に応じざるおえんお……
 |      (__人__)    |
 \      ` ⌒´   /

3月15日、雑賀側の降伏という形で終戦した。
だが、その後も雑賀側が戦力を保持している事からも、事実上は対等な和睦であった。
すっきりとしない形ながらも、こうして雑賀攻めは終了したのである。

604 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:37:53 ID:x24TsTC6

やる夫と上杉氏は長年親交を続け、その親交は永禄7年(1564年)からであった。
お互い、武田氏を牽制すための同盟相手として重宝したためである。


              ,,, -'''"""""""''-- ,__
            /    /,, __     `ヽ、
           /  ///      ..   ... ヽ
          / ,、i i  / /// /      'ヽ 
         / i,,/ ``、ヽl i i  /  ノ ノ ノ /  ヽ
         /( i'   ..::::::``ii, , //ノノ/,; ',,,  ノノ   l  
          iヽ/  ..::: :::     ) )    彡 彡'  |    ほう……
         ;ミ!   :: ..: ::   /ノ    彡 _,, '  .ノ
        ;ミi(((ii,、 : : :::: /.      彡 _,, ' .ノ     京で見た織田の小僧が……
__,,, --------;ミlヽi_\((  O .:      彡  ノノ.ノ
::::::::::::::::::::::::::::::`| ''\u`、ミi、' i、_,,,,, -'''))) ヽン / ノ        でかくなったな……
_________::::::::::::::::::|    ̄~/ ミ `、ーu-';_,;;;;''' ),ノ) ノ、
    |:::::::::::::::::| .......:: / '~ :::ヽ ̄~~~  /__ノー'---、__
  .  !:::::::::::::: l| .: , ./、  、 :.     ..:;;/、  `::    ヽ
     i:::/ ̄'i | ::.ヽ ヽ ー'''' :     .::;i~ :: ::. ::
:..    ヽ :  ,i |  .~''- ,,,,___    ,;/`::..   :::__,, ----=
:::::::...   ヽ : i ::| .:"'' ..,,,     /i`:::::: .::::::./
\::::::...   \| :::|   :::     ,, -''"::: \ :::::::/
;;;;;;\:::::......  \:: `''- ,,_,, -''" .:_;;--''" \/;;;;,/   ::::::
;;;;;;;;;;;;\::::::...   ヽ、 :::::::::::: , -''"     ,::ヽ、/   :::::::
;:;;;;;;;;;;;;;;;;`'- ;,,__    `---<'~.........:::::::;;;'''ノ;;;;;;;;;;)::  :::::::::::
     上杉謙信(越後の大名)

しかし、やる夫の加賀侵攻に着手し始めた頃から両者の関係は悪化。
信玄というライバルが消え、身内の反乱を収め領国越後が安定し、
なおかつ自身も狙っていた加賀と能登の地をやる夫に占領されそうになったためである。

やる夫の統一事業は北陸にまで伸び、謙信の勢力拡大は西に広がるという状況から、
両軍の激突は避けられない時間の問題であった。

605 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:38:25 ID:x24TsTC6


7月、謙信は七尾城攻めのために越中に出陣。
この危機に七尾城の長綱連は安土に救援要請を送る。


    / ̄ ̄ ̄\
  /        \  
 /    ─   ─ ヽ 能登が上杉の手に落ちれば、
 |    (●)  (●) |  そこを足掛かりに加賀にも侵攻して来る筈だお……
 \  ∩(__人/777/
  /  (丶_//// \  そうなれば、勝家たちの軍だけでは支えきれんお……

やる夫は、七尾城が落ち能登が上杉側に占領されれば、、加賀の平定戦も危ういと判断。
滝川・羽柴・丹羽といった面々に美濃と若狭の兵も付けて、援軍として勝家の加賀へ送った。
この増強された北陸軍は、8月8日に出陣し、まずは加賀の一揆の籠もる砦を攻めるも早々に足並みが乱れてしまう。

606 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:38:50 ID:x24TsTC6


       _ ―― _   /|
    _∧/       ―/ | _
  <                ̄/
  /     /∨\/\∧/\ /
 |  ∧/ _    _  ∨
  |_ | #/   \/   \/
 /  ∨  | <○> |<○> |
 | 6 |  \ _ /\ _ /|
 \_/ ヽ     _ _    |  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ∠_-\   |+++++|  / < 他人に頼るんじゃない!
        \   ̄  ̄ /    \________
    羽柴秀吉(やる夫の重臣)

秀吉が総大将の勝家と仲違いし、勝手に引き上げてしまったのである。
原因は、一向門徒の勢力の強い加賀・能登で、門徒たちが上杉方になっていたため、
情報がまったく入らない手探り状態での進軍を巡っての衝突だともいわれるが、定かではない。

607 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:39:11 ID:x24TsTC6


9月15日、七尾城で異変が起きる。
家老の遊佐続光等が親織田派の長氏一族を殺害したのである。
そうして、七尾城はその日の内に上杉方へと明け渡されてしまったのであった。

七尾城を占領した謙信は、南方の末森城も落とし織田軍との決戦の為に加賀を南下。


  .!::::ヽ,. -─‐ ァ─、─-.、/:::::l
  ヽ:::::ヽ, -‐' ,;; ;;, `ー、;:;ノ:::::/
    l;;-';;-‐''" :: :: `ー-i゙‐-'!
   /`!:::  瓶 : :割り ::::::::i゙ヽ   ぬぅ…… 
   ! li;;;,,___ノヽ___;;;i |;, |  
   l ( '〔 ● ,〕 〔, ● 〕' );.|    こう敵の動きが見えぬのでは進みようが無いわい……
   i 'ヾ  ̄ ̄:: ::  ̄ ̄ /;; | 
    ー';ヾ、_,'(´'';; ;;' `);_ノ;; r'      残念じゃが、撤退する他あるまい……。
    | U/ヽ__`'ー'´__,ィヽノ 
    ヽ ヾ、;レ-ニニ-レ// /
     ヽヾ、,、 _ ,、'/ /
      ヽ '、゙ニ=ニ' ゙ /
       ヽ、__ ___ノ

一方、勝家は手探り状態での進軍の不利を悟り、退却を決定した。

608 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:39:35 ID:x24TsTC6

しかし、手取川を渡っている最中に上杉軍に補足をされた上に、
手取川自体が大雨のために増水していた事から、大勢の被害を出してしまう。


              ,,, -'''"""""""''-- ,__
            /    /,, __     `ヽ、
           /  ///      ..   ... ヽ
          / ,、i i  / /// /      'ヽ   ふん。
         / i,,/ ``、ヽl i i  /  ノ ノ ノ /  ヽ
         /( i'   ..::::::``ii, , //ノノ/,; ',,,  ノノ   l   噂のやる夫も大したことが無いな。
          iヽ/  ..::: :::     ) )    彡 彡'  |
         ;ミ!   :: ..: ::   /ノ    彡 _,, '  .ノ    この調子なら、京まで予定より早く進軍できそうだ。
        ;ミi(((ii,、 : : :::: /.      彡 _,, ' .ノ
__,,, --------;ミlヽi_\((  O .:      彡  ノノ.ノ
::::::::::::::::::::::::::::::`| ''\u`、ミi、' i、_,,,,, -'''))) ヽン / ノ
_________::::::::::::::::::|    ̄~/ ミ `、ーu-';_,;;;;''' ),ノ) ノ、
    |:::::::::::::::::| .......:: / '~ :::ヽ ̄~~~  /__ノー'---、__
  .  !:::::::::::::: l| .: , ./、  、 :.     ..:;;/、  `::    ヽ
     i:::/ ̄'i | ::.ヽ ヽ ー'''' :     .::;i~ :: ::. ::
:..    ヽ :  ,i |  .~''- ,,,,___    ,;/`::..   :::__,, ----=
:::::::...   ヽ : i ::| .:"'' ..,,,     /i`:::::: .::::::./
\::::::...   \| :::|   :::     ,, -''"::: \ :::::::/
;;;;;;\:::::......  \:: `''- ,,_,, -''" .:_;;--''" \/;;;;,/   ::::::
;;;;;;;;;;;;\::::::...   ヽ、 :::::::::::: , -''"     ,::ヽ、/   :::::::

謙信はこの軍をやる夫が直接指揮していたと勘違いをしたようで、
「案外に手弱の様体、この分に候わば、向後天下まで仕合わせ、心やすく候」
と書状にしたためている。

勝家の動きを全て把握した上で、地元の一向門徒抱かかえ、
勝家側に一切情報を与えなかった情報を制した謙信の勝利であった。

609 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:39:59 ID:x24TsTC6


━━━mm━━━━━━━━━━━
 ||| lll |  |  ..-──- 、
     |  | /. : : : : : : : : :\    ||
     |  |.: : : : : : : : : : : : ヽ  |||
     | ,!:: :: : :,-…-…-ミ: : :' ,      このまま、やる夫の下で終わってなどたまるか!!
     | {: :: : :i  ,;ノ; ´:`ゞ、i: : : }
     | {: : : : |  ェェ;;;;;;ェェ..|: : :}
     | {: : : :::|   , 、  .|: :; :!
  |||  |  ヾ: : ::i .r‐-ニ-┐|: :ノ
     \ ゞイ!  ヽ 二゙ノイゞ'
      \         \
||| ガラッ  )       ト、 ヽ
   |||   /        ( |  | |||
━━━━━━━━━━━mm━━━
   松永久秀(佐久間信盛の与力)

時は少し遡り8月17日、佐久間の与力として天王寺城に詰めていた松永久秀は
上杉勢の南下に呼応して、親子で天王寺城を脱出。
大和信貴山城に立て篭もり、再度謀反を起こしたのである。

610 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:40:24 ID:x24TsTC6


     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)  やれやれ……
/    (─)  (─ /;;/
|       (__人__) l;;,´|    あのジイさんも懲りないお人だお。
./      ∩ ノ)━・'/
(  \ / _ノ´.|  |      もうジイさん一人で足掻いても、どうにかなる状況じゃないのに……
.\  "  /__|  |
  \ /___ /

やる夫は久秀へ松井有閑を使者に送り、久秀の言い分を聞き宥めようとした。
しかし、久秀はそれを一蹴し対立姿勢を鮮明にしたのであった。

611 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:40:53 ID:x24TsTC6


だが、久秀の期待していた上杉軍は雪で進軍が困難になる事を恐れ、手取川から南下の動きを見せずに帰国。
それを確認したやる夫は久秀の人質を京都六条可原で斬ると、信忠を総大将とした軍を大和に派遣、
この段に及び、やる夫は本気で久秀を討伐する決意を固めたのである。

10月1日、久秀の与党が立て篭もる片岡城を攻め落とし、3日には久秀の籠もる信貴山城を取り囲んだ。

       ____
     /_) (_\   
   / 【●】| |【●】 \   ……父上も、できるなら殺したくはあるまい……
  /    ._| |_,     \  
  |     \/      |  ……無駄かもしれんが、一応使者を送ってみるか……
  \     -==-      /

やる夫から作戦を一任されていた信忠が平蜘蛛の釜の提出を条件に助命を申し出た。

612 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:41:17 ID:x24TsTC6


~信貴山城~


  (,,゚Д゚) <……と、信忠さまは申されております。


      .,..-──- 、
     r '´. : : : : : : : : : :ヽ
    /.: : : : : : : : : : : : : :: ヽ
    ,!::: : : : : ,-…-…-ミ:: : :',
   {:: : : : : :i  ,;ノ;´:`ゞ、i: : :.:}   ……くっくっくっ……
   {:: : : : : :|  ェェ;;;;;;;ェェ|: : : }
    { : : : : ::|    ,.、 .| : : :;!∫   この久秀の命は茶釜一つ程度の価値か……
    ヾ: :: : :i   r‐-ニ┐| : riii=     舐められたものよのぉ……
     ゞイ!   ヽ 二゙ノ イ「 ノ 
    ⌒ー ̄ ̄´ r⌒ !  〉
    (         (` ー'

613 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:41:38 ID:x24TsTC6


      ,..-──- 、
      /. : : : : : : : : : : :\
    /.: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ  
   ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',
   {:: : : : :i -'  ゙ー i: : : : :}   
   {:: : : : | ェェ  ェェ |: : : : :}    
   .{ : : : :|   ,.、   |:: : : :;!   使者殿、やる夫殿に伝えられよ。
    ヾ: : : i r‐-ニ-┐ | : : :ノ    ……茶釜が欲しくば地獄まで取りに来い、と。
     .ゞイ! ヽ 二゙ノ イゞ‐′
     __ィrlニ` ー一'´二 |二=、    ……この茶釜には火薬がぎっしり詰まっておる。
   〃ヽ、_=--,-|_ :::::::: !:::|  ! ヽヽ  ……ほれ、速く行かんとお主も死ぬぞ?
   / |::| .|::,i":::::::``)l/|| .|:::::: !|
   ヽ_|__L,-| lア丁 ̄了`ー=ニ' |'/


  (;,,゚Д゚) < ヒッ!し、失礼つかまつる!!

614 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:42:00 ID:x24TsTC6


        ,..-──- 、
     /. : : : : : : : : : \
    /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ  やれやれ……上杉も毛利も本願寺も当てにはならずか……
   ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',
   {: : : : :i '⌒'  '⌒' i: : : : :}  ……局面を読み違えるとは、ワシも耄碌したかの。
    { : : : : | ェェ  ェェ |: : : : :}   
   { : : : ::|   ,.、   |:: : : :;!
    ヾ: :: :| r--ニ-┐ |: : ::/   ま、どのみち潮時じゃて……
     ゞ-イi、ヽ二´.ノ /┬〈
    /  ヽ`' ―- ´/  \

615 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:42:21 ID:x24TsTC6


_,亥_,亥_,亥_,亥_亥_亥亥亥亥亥亥_亥_亥__亥___亥___亥__亥
亥_,亥_亥_亥´ __       ____    `亥__亥___亥__亥
_亥_亥_亥´ / ̄ ̄ ̄`ヽ   ∠ィ ̄ ̄ ̄\  `亥__亥__亥__亥
亥_亥_亥´    _」_             _」__       `亥_亥_亥__亥   ランラン・ル~~~!!!
_亥_亥´    ,ィニ代ムニx、    _,ィニ代ムニx,     亥_亥_亥__亥
_亥_亥   /    |    `    i´    |    `ヽ  亥_亥_亥__亥
_亥_亥                 |                亥_亥_亥__亥
_亥_亥               ,rーく            亥_亥_亥__亥
亥_亥_衣            / ,イ ト、\          亥_亥_亥__亥
亥___亥___衣     ト、__,≧====≦、___,イ   亥_亥_亥__亥
___亥___亥__衣   |Y^TニTニTニTニTニTニT寸   亥_亥_亥__亥
亥___亥___㍉,_,ム   l Kニ!            lニ|   x亥__亥_亥__亥
_亥_亥_㍉,j   ',Kニ!  ,ィ二Y二二ヽ  lニl ,x亥__亥_亥_亥
㍉__亥__亥__ト、  ',kニl / >----<ム   lニl ,x亥_亥___亥_亥'
 `㍉,___亥___亥| ム  VlニlニlニlニlニlニlニlニlV /  亥__亥_亥´
    `㍉,___㍉__|  ',  \二二二二二二二/ /  |,㌢ ,㌢´
      `㍉㌫|  ヽ  `ー‐------一'"  /    |㌫㌢
.           |     \              /   |
         |     \         /      ト、
        /|       ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´      トム

この直後に、久秀は釜もろとも火薬で自爆という戦国の怪人らしい最期を遂げたのであった。
また、息子の久通は一緒に死んだとも、落ち延びる途中で雑兵に撃たれたとも云われる。

余談だが、松永親子が最期を遂げた10月10日は、奇しくも10年前に彼等が東大寺大仏殿を焼いた日でもあり、
春日明神が因果応報を親子に与えたのだと、当時の人々は畏れ慄いたという。

616 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:42:50 ID:x24TsTC6


~安土・やる夫の仮宅~


     ____
   /      \
  /  ─    ─\    
/    (ー)  (ー) \  手取川で敗走したと聞いた時は、一瞬ヒヤっとしたけど、
|       (__人__)    |   上杉も雪には勝てなかったようで、撤兵してくれて何よりだお。
./     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |    ……ま、ここで軍を返すあたりが、雪国を領地に持つ上杉の限界だお。
.\ “  /__|  |
  \ /___ /


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \   上杉軍の攻撃自体では、思ったよりも被害が出なかったようだしな。
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)   むしろ、秀吉の軍令違反の方がよほど問題だろ。
  |     ` ⌒´ノ
.  |         } 
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
   .>    <
   |     |

617 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:43:20 ID:x24TsTC6


    / ̄ ̄ ̄\   ……奴が抜けた後に敗走もしてるし、本来なら厳罰ものだお。
  /        \
 /    ─   ─ ヽ  しかし、正直、こんな事で猿を失う訳にもいかんから、
 |    (●)  (●) |    まぁ、今回は蟄居謹慎ぐらいで留めて置くお。
 \  ∩(__人/777/   
  /  (丶_//// \


     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)  ……あの、小心者にはイイ薬だお。
/    (─)  (─ /;;/
|       (__人__) l;;,´|    精々、蟄居中に必死に詫びでも入れてくるといいお。
./      ∩ ノ)━・'/
(  \ / _ノ´.|  |   
.\  "  /__|  |
  \ /___ /

618 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:43:47 ID:x24TsTC6


     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \  にしても、上杉かぁ……
   |    ( ●)(●
   |      (__人__)  この時期に、また厄介な奴が敵対してきたもんだ。
.   |        ノ
    |      ∩ ノ ⊃   まぁ、松永久秀の謀反が、あれ以上拡大せずに鎮圧できたのは僥倖だったが……
  /     ./ _ノ
  (.  \ / ./_ノ │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /


       ___
     /   ヽ、_ \   ……あのジイさんも、随分生き急いだもんだお。
    /(● ) (● ) \
  /:::⌒(__人__)⌒::::: \   今思えば、やる夫はあのジイさんの生き様に
  |  l^l^lnー'´       |    やる夫自身を見ていたのかもしれんお……
  \ヽ   L        /   
     ゝ  ノ          ……ま、何にしてもジイさんらしい最期だったお。
   /   /

619 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:44:08 ID:x24TsTC6


       ____
    //   \\  さてさて……やる夫にはどんな最期が待っているのやら。
   /( ●)  (●) \
 /::::::⌒  、_!  ⌒::::: \   ……やる夫もジイさんと同じで、普通には死ねそうに無いお。
 |     'ー三-'     |
 \              /


     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \  ( ;;;;(
   |    ( ─)(─  ) ;;;;)  やる夫……
   |      (__人__) /;;/
.   |        ノ l;;,´
    |     ∩ ノ)━・'
  /    / _ノ´
  (.  \ / ./   │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /

620 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:44:38 ID:x24TsTC6

                                    ,、、
                          _∠^ヽ、    _/;:;:;:;ヽ-、
        _,、_                  _,/:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ="´:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ、_
      _,-<;;;;;¨`~\._       ,-、.,ィ":;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ、
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こうして、一人の敵が消え、新たな敵が目の前に現れた。
だが、やはりやる夫の胸中は喜びとは程遠く、物思いにふけりながらも夜は静かに更けていくのであった。

第16話 完

621 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:45:03 ID:x24TsTC6

CAST

織田信長・・・・・・やる夫

一雲斎針阿見・・・・・・やらない夫

織田信忠・・・・・・わる夫

丹羽長秀・・・・・・ちゅるやさん(涼宮ハルヒ)

柴田勝家・・・・・・般若面

佐久間信盛・・・・・・クマー

明智光秀・・・・・・ダディ

羽柴秀吉・・・・・・坪内地丹(かってに改造)

おね・・・・・・名取羽美(かってに改造)

森長可・・・・・・泉こなた(らきすた)

塙直政・・・・・・ようかんマン

前田利益・・・・・・スティー○ン・セ○ール

松永久秀・・・・・・ヌケドナルド

本願寺顕如・・・・・・中村ノリ

本願寺雑兵 その1・・・・・・南鮮石

本願寺雑兵 その2・・・・・・北鮮石

上杉謙信・・・・・・サウザー(北斗の拳)

623 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/01(火) 21:46:40 ID:x24TsTC6

というところで、今回の投下分は終了になります。

ご観覧いただき、誠にありがとうございます。

次回も明日の同じ時間を予定していますので、

また読んでいただければ、幸せこの上ないですw

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