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やる夫が天下布武を目指すようです 第十八話 「粛清」

第十八話 「粛清」
782 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:03:01 ID:iAFYvYbM

第十八話 「粛清」


1579年(天正7年)のある日のこと、やる夫の元に一通の手紙が送られてきた。
それは徳川家の嫡男信康の元に嫁いでいた娘の五徳からであった。

~安土城~

     ____
   /      \
  /  ─    ─\ ふむ……やらない夫?
/    (●)  (●) \
|       (__人__)    |  この手紙をどう思うお?
./     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /
織田信長(通称:やる夫)


     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \  おお、五徳様からの手紙か。
   |    ( ⌒)(⌒
   |      (__人__)  どれどれ…………
.   |        ノ
    |      ∩ ノ ⊃
  /     ./ _ノ
  (.  \ / ./_ノ │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /
一雲斎針阿弥((通称:やらない夫)

783 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:03:38 ID:iAFYvYbM


               / ̄ ̄\
             / ノ  \ \  
             |  (●)(●) |  ……って、ちょっと待て
.             | u.(__人__) .|     ……コレ本当なのか?
        r、      |   ` ⌒´  .|
      ,.く\\r、   ヽ      ノ   だとしたら、徳川家の岡崎派が武田と手を結び謀反を企んでるって事だろ?
      \\\ヽ}   ヽ     /     ……文面的に考えて。
       rヽ `   ヽ  /   ァ'´ヽ    
        └'`{  .   \.|   /   i
            ヽ、._   ヽ、_,r'   .|
            `ヽ、   /'  |
               `'ー'´


この頃、徳川家は当主である家康を中心とした浜松派と、
何かと裏方的な性格の強い、嫡男の信康を中心とした岡崎派とでの対立が深刻化していたのである。

武田との最前線を家康と担当する岡崎派の方がどうしても評価がされやすく、
逆に補給等で後方支援をしても評価がされにくい浜松派は、日々不満を鬱積させていたのであった。

784 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:04:14 ID:iAFYvYbM


     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)  ……正直、解らんお。
/    (─)  (─ /;;/
|       (__人__) l;;,´|    ただ、徳川家臣団が2派閥に分かれて反目しあっているのは確かだお。
./      ∩ ノ)━・'/
(  \ / _ノ´.|  |
.\  "  /__|  |
  \ /___ /


         ____
       /      \
      / ─    ─ \  ……だから、家康殿に弁明の使者を寄越させようと思うお。
    /   (●)  (●)  \
    |      (__人__)     |  元々、信康殿と五徳の中が良くないのは知っているから、
     \    ` ⌒´    ,/    これがただの嘘なら、五徳を叱れば言いだけの話だお。
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ    
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |   ……だけど、万が一本当の事なら、放っておくわけにはいかんお。
   /    / r─--⊃、  |    
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |

785 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:04:39 ID:iAFYvYbM


       ./ ̄ ̄\
       / ヽ、_   .\
     . ( (● ) .   |  まぁ、本来なら他家の話だから、オレたちが首をつっこむ話じゃないんだろうが……
     . (人__)     |
     r‐-、    .   |   五徳様はやる夫の娘なわけだし、
     (三))   .   |    もしも岡崎城が武田方に寝返ったら、俺たちにも類は及ぶわけだからなぁ……
     > ノ       / 
    /  / ヽ、 .   /      ……何かの間違いであってくれるといいが。
    /  / ⌒ヾ   .〈   
    (___ゝ、  \/. )
      . |\    ,.1
      . |  \_/...|


こうして、数日後、家康の使者として酒井忠次が安土を訪れたのである。

786 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:05:00 ID:iAFYvYbM

        _,,,,,,,,
     , - ' ゙    `` ‐ 、_,,,,,
   ,r'          /=ミ
  /           彡ll',''´    お久しぶりでございます。
. /             彡lll
 f''"゙  、  . '   ゙゙゙"`   'i;;;f ヽ    やる夫様におかれましてはご機嫌麗しゅう……
 l ;-。= .}     =。-、    |:;l .;:!  
 }  ̄ ;       ̄     1{ bl     
 !、  .,〟.,,,,、      ノ  、ソ    
 'i   ' `゛  `        i;;;    
 ヽ _,.=ニニニ=__,、     ' l;;'
  i   `¬―'´     ノ  |
''''''''7i,         ,/  /`〉`゙T''''''''''
  l  `ー---― '"    / /.|  |
酒井忠次(徳川家の重臣)


       ____
     /⌒  ⌒\ 
    /( ●)  (●)\ 忠次、よく来てくれたお!
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\
  |     |r┬-|     |  しばらく顔見てないけど、家康殿は息災かお?
  \      `ー'´     /

787 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:05:24 ID:iAFYvYbM

        _,,,,,,,,
     , - ' ゙    `` ‐ 、_,,,,,
   ,r'          /=ミ
  /           彡ll',''´
. /             彡lll
 f''"゙  、  . '   ゙゙゙"`   'i;;;f ヽ   
 l ;-。= .}     =。-、    |:;l .;:!   はっ、やる夫様のおかげを持ちまして、
 }  ̄ ;       ̄     1{ bl     武田との戦も順調に進んでおりますれば……
 !、  .,〟.,,,,、      ノ  、ソ    
 'i   ' `゛  `        i;;;    
 ヽ _,.=ニニニ=__,、     ' l;;'
  i   `¬―'´     ノ  |
''''''''7i,         ,/  /`〉`゙T''''''''''
  l  `ー---― '"    / /.|  |


       ____
     /⌒  ⌒\  その武田も絡んだ話だお。
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\  もう聞いてるとは思うけど、五徳がやる夫に手紙を寄越したお。
  |    。`,⌒゚:j´     |
  \γ⌒/■)'    _ /  ……それが、信康殿が踊り子を弓で射殺しただの、
   ( ^ノ ̄       ヽ    次女の口を裂いただの、果ては築山殿が大陸出身の医者と
                    不義をしてるだのと荒唐無稽な話ばかりなんだけど……

788 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:05:56 ID:iAFYvYbM

         ____
       /      \  
      / ─    ─ \  その中に信康殿と築山殿(家康の正室)が
    /   (●)  (●)  \  武田と内通し謀反を企てている事も書いてあったお。
    |      (__人__)     |
     \    ` ⌒´    ,/    五徳の戯言なら、それでいいんだけど、
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ      一応、見過ごす事は出来ん話だお。
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |   
   /    / r─--⊃、  |       ……そこで忠次、お前に来て貰ったんだお。
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |   


      ____
    /_ノ   ヽ_\  手紙は12ヶ条になってたから、
   /( ●) ( ●)\   一つずつ聞いていくお。
 / ::::::⌒(__人__)⌒::::\  
 |        ̄      |  忠次、準備はいいかお?
 \               /

789 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:06:21 ID:iAFYvYbM

        _,,,,,,,,
     , - ' ゙    `` ‐ 、_,,,,,
   ,r'          /=ミ
  /           彡ll',''´
. /             彡lll
 f''"゙  、  . '   ゙゙゙"`   'i;;;f ヽ     …………ははっ。
 l ;-。= .}     =。-、 u  |:;l .;:!  
 }  ̄ ;       ̄     1{ bl    
 !、  .,〟.,,,,、      ノ  、ソ    
 'i   ' `゛  `   u    i;;;    
 ヽ _,.=ニニニ=__,、     ' l;;'
  i   `¬―'´  u  ノ  |
''''''''7i,         ,/  /`〉`゙T''''''''''
  l  `ー---― '"    / /.|  |


しかし、忠次はやる夫の聞いた12ヶ条のうち、10ヶ条まで弁明できなかったのだった。

790 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:06:39 ID:iAFYvYbM

         ___
      /)/ノ ' ヽ、\  ……忠次。
     / .イ '(●)  .(●)\
  .  /,'才.ミ).  (__人__)   \  武田との内通の話もそうだけど、
  .  | ≧シ'   ´ ⌒`     |    家康殿の意を受けた重臣であるお前が、徳川の跡取りである信康殿の
  . \ ヽ           /     口裂きだのといった こんな荒唐無稽の話まで否定しないとはどういう事だお?
                      


        _,,,,,,,,
     , - ' ゙    `` ‐ 、_,,,,,
   ,r'          /=ミ
  /           彡ll',''´
. /             彡lll
 f''"゙  、  . '   ゙゙゙"`   'i;;;f ヽ     …………
 l ;-。= .}     =。-、 u  |:;l .;:!  
 }  ̄ ;       ̄     1{ bl    
 !、  .,〟.,,,,、      ノ  、ソ    
 'i   ' `゛  `   u    i;;;    
 ヽ _,.=ニニニ=__,、     ' l;;'
  i   `¬―'´  u  ノ  |
''''''''7i,         ,/  /`〉`゙T''''''''''
  l  `ー---― '"    / /.|  |

791 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:07:10 ID:iAFYvYbM

     ____
   /      \
  /   _ノ ヽ、_.\   
/    (●)  (●) \  ……お前等、さてはやる夫をダシにして
|       (__人__)    |   岡崎派を粛清する口実にするつもりかお?
/     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /


        _,,,,,,,,
     , - ' ゙    `` ‐ 、_,,,,,
   ,r'          /=ミ
  /           彡ll',''´
. /             彡lll
 f''"゙  、  . '   ゙゙゙"`   'i;;;f ヽ     い、い、いえ、
 l ;-。= .}     =。-、 u  |:;l .;:!   
 }  ̄ ;       ̄     1{ bl      け、けっして、その様な意図では…… 
 !、  .,〟.,,,,、      ノ  、ソ    
 'i   ' `゛  `   u    i;;;    
 ヽ _,.=ニニニ=__,、     ' l;;'
  i   `¬―'´  u  ノ  |
''''''''7i,         ,/  /`〉`゙T''''''''''
  l  `ー---― '"    / /.|  |

792 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:07:32 ID:iAFYvYbM


       ____
     /ー  ー\   ……まぁ、いいお。
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\  家康殿には世話にもなってるし、やる夫が悪役になってやるから好きにするといいお。
  |    mj |ー'´     |
  \  〈__ノ       /  ……ただし、やるからには、しっかりとやりきる事だお。
    ノ  ノ      


        _,,,,,,,,
     , - ' ゙    `` ‐ 、_,,,,,
   ,r'          /=ミ
  /           彡ll',''´
. /             彡lll
 f''"゙  、  . '   ゙゙゙"`   'i;;;f ヽ     はっ、ははっ!
 l ;-。= .}     =。-、 u  |:;l .;:!   
 }  ̄ ;       ̄     1{ bl   
 !、  .,〟.,,,,、      ノ  、ソ    
 'i   ' `゛  `   u    i;;;    
 ヽ _,.=ニニニ=__,、     ' l;;'
  i   `¬―'´  u  ノ  |
''''''''7i,         ,/  /`〉`゙T''''''''''
  l  `ー---― '"    / /.|  |

793 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:08:00 ID:iAFYvYbM


        . __
       ./::::::. \
       /::::::ヽ;;:   \  ……
     . (:::::(::::冫    |
     . (:人;;;) .    | (……徳川のお家騒動にやる夫を利用しようとした訳か……
     r‐-;::::::. .     |
     (三)):::::.. .   |   ……しかも、その解決のために自分の妻子すら簡単に切り捨てるとは……
     >::::ノ:::::::::.    /
    /::: / ヽ;:::::::::   /       徳川家康……やる夫とは違った意味で恐ろしい男だろ……)
    /::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈
    (;;;;__ゝ:;;:::::\/:::::)
      . |\::::::::::::;;:1
      . |:::::\;;/:::|

794 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:08:27 ID:iAFYvYbM

             _____        
           /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\   
          /;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;'i,   
          /;;;;;;;::::::::::/:::/:::/:::/ ̄^ミ'i,;;;;'i,    わ、私と信康は武田と内通なんかしてないわよ!!
         |;;;;;/::::::://:::/:::/:::/    ミi::::|;| 
   / ̄\ |;;;;|::::::/ノ::ノ::ノ::ノ  / u|::::|;|
  ,┤    ト|;;;;|:::::::| (○)   (○) /:::/;;| 
 |  \_/ ヽ;|:::::::| *\___/*ノ:ノ;;;;;| 
 |   __( ̄ |:::::::| __ \/ _ ノ;;;;;;;;;;;| 
 ヽ___) ノ;;;'i,::::::'i,;;;;;;;;;;; ̄  ̄ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
          'i,:::::'i,               
           \:::\             
         築山殿(瀬名・家康の正室)

こうして、信康は切腹、築山殿は死罪となった。
それと同時に岡崎派の信康と結託していたと見られる数名の家臣たちも切腹となった。

795 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:08:51 ID:iAFYvYbM


       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\  ……信康も瀬名もなるべく死なせたくはなかったけど……
    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::   ...::::ヽ
     l::::::::::::::::::::::  \,, ,,/  ...::::|   でも、これで信康を中心とした岡崎派を一掃して、家中をとりまとめる事ができたよ……
     |::::::::::::::::: (●)  / ̄ ̄ヽ.::|     
   ./|::::::::::::::::::. \_/  v c,.jヽ='"  これも、こちらの意図を汲んでくれたやる夫殿のおかげだね……
 /゙^⌒ヽ、, へ、  /    ノー'ぅ' J
/       i   '⌒ヽ   /----''゙ヽ__
             ヽ / ///  ヽ
              iノ '⌒''"゙⌒^`  〉
    徳川家康(三河の大名・やる夫の同盟者)

実際に、信康と築山殿が武田と内通していたかどうかは今もって不明である。
事件自体も、信康の器量を恐れたやる夫が仕組んだという説もあるくらいで、はっきりとした事は解っていない。
だが、この事件を境に派閥間で反目しあっていた岡崎と浜松の対立が表面上だけでも解消した事は確かである。

796 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:09:17 ID:iAFYvYbM


同年5月、安土の町で事件が起きた。


         ____
       /      \
      / ─    ─ \  そのような大規模な法論なら、
    /   (●)  (●)  \   判定人や奉行もやる夫側で用意して、このやる夫が取り仕切るお。
    |      (__人__)     |  
     \    ` ⌒´    ,/    ……ただし、このような争いにまで発展させて秩序を乱した以上は、
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ      負けた側には、それ相応の罰を下すから、覚悟して挑むように。
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |


事の発端は浄土宗の長老が辻説法をしているところに、法華宗の者2名が議論をふっかけたことだった。
これが紆余曲折を経て、浄土宗対法華宗の一大法論をとり行う事となったのだ。
それをやる夫が耳にして、とりまとめを申し出たのである。

797 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:09:43 ID:iAFYvYbM


         ___
       /     \
      /   \ , , /\   この勝負、浄土宗勝ちだお!
    /    (●)  (●) \
     |       (__人__)   |  ……約束どおり、負けた側には
      \      |r┬-|  ,/   相応の罰を受けてもらうお!!
     , -‐ (_).ヽ`ー'´   ィヽ
      l_j_j_j と)         i
       ̄`ヽ        | l


結果は、浄土宗の勝利となり、浄土宗の僧達には褒美が与えられる一方、
負けた法華宗の者たちは、この法論に金品目的で加担した妙国寺普伝や、
法論の発端になった辻議論を吹っかけた2名が斬首になった上に、
今後は他宗派を非難しない等の起請文を書かせられるなど、大変厳しい罰を受ける羽目になってのであった。

これが世に云う「安土宗論」の顛末である。

798 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:10:12 ID:iAFYvYbM

        __
      /    \
    /        .\ ……
   /           \
   |:::::::::         :::::|
   \:::::::      :::::::::/      ∩
  ,. -‐'´:::::::    ::::`⌒ ̄ ̄, ̄ ̄〆´ )
  ノ :::::::::::::::      :::::::.,__゛___、r  ソ

これは、日頃から辻議論でトラブルばかり起こしていた法華宗を諌める為に、やる夫が仕組んだ罠だったとも云われている。

799 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:10:36 ID:iAFYvYbM


1580年(天正8年)1月17日、播磨の三木城を秀吉がついに開場させた。
三木城内には食料がほとんど残っておらず、本丸一つにまで追いつめられた別所長治が秀吉に降伏を申し出たのだ。
その条件は、自分と弟の友之と叔父の吉親の切腹と引き換えに城兵の命を助けて欲しいというものであった。


           /\           
      ___/::::::::ヽ-‐ー‐- 、._,ィ
      ';::::::::::::::::::::::::;、;:へ、ヘ:::::::::フ   ……この期に及んで城兵までは殺す必要もないだろう……
       ';:::::::::::∠レ´、   ,-‐ 、';:::::',  
       ';:::::::/    ヽ/    ヽr‐-、    ……長治に条件を飲むよう伝えろ。
       /'"7  -   l  -   l  i   
       ',  ヽ、 ___ノ ヽ、 __ノ  ノ  
        `‐-'´ヽ   Eヨ  _,-´-=ニ
             >ー-‐''´
          羽柴秀吉(やる夫の重臣)

秀吉はこの条件を承諾、こうして2年余り秀吉を苦しめた三木城は、城主・長治等の切腹という形で決着したのである。

800 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:11:01 ID:iAFYvYbM


           / ̄ ̄ ̄\
          /  ⌒  ⌒ ヽ    ,,,
         /  :::::<⑪><⑪>|  /⌒_)
         |    (__人__) } ノ  ノ  一族を皆殺しにされた恨み……晴らさでおくべきか……
     __. }、.    ` ⌒´ 、`   /
   (⌒               |_,,,ノ
    ""''''''ヽ_         |
         |           |
         |         |
         i      ̄\ ./
         \_     |/
          _ノ \___)
         (    _/
          |_ノ''
     長好連(後の長連龍)

能登では、七尾城で一族をことごとく殺された長好連が復讐と七尾城回復の機会を狙っていた。
しばらくは、越中の神保氏張に匿われていたが、天正6年より能登で活動し始め、やる夫にもしきりに救援依頼を送っていた。

だが、やる夫の軍も多方面での作戦で忙殺されており、思うような救援は得られないまま、
能登勢との一進一退を繰り返しつつも徐々に能登の地を回復していったのである。

801 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:11:25 ID:iAFYvYbM


     | :|
     | :|        ___
     | :|      /::::::::::::::::\
     | :|       /::::::⌒ 三 ⌒ヽ    ,,,
     | :|     /::::::::( ○)(○) |  /⌒_)
   .=ニニニ=  |::::::::::::::::(__人__) } ノ::::::ノ   突撃ー!♪
     |xl__  }、::::::::::::::::`::⌒´::::、`:::::::/
    (⌒:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |_,,,ノ
     |_.l"''''''ヽ_:::::::::::::::::::::::::::::::::|
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          \_::::::::::::::::|/
           _ノ::::\___)
          (:::::::::::::_/
           |::::::ノ''

そして天正8年3月、ようやく柴田勝家の北陸軍が北加賀まで軍を進めた。
それに呼応して好連は能登の各所を攻撃、謙信の死によって上杉の来援見込みが断たれた能登勢は
たちまちに打ち破られ、7月には勝家の北陸軍に七尾城を渡して降参したのである。


       ___
     /   ヽ、_ \   恨みの一念とはいえ、たいしたもんだお。
    /(● ) (● ) \
  /:::⌒(__人__)⌒::::: \  ……能登はお前の働きで勝ち取ったようなものだお。
  |  l^l^lnー'´       |
  \ヽ   L        /
     ゝ  ノ
   /   /

能登制圧の立役者である好連は、やる夫よりその戦功を賞され、鹿島半群と福光城を与えられた。
こうして、能登は長好連のコケの一念の大活躍に支えられて制圧されたのであった。

802 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:12:07 ID:iAFYvYbM


4月9日、本願寺顕如がやる夫と和睦し、遂に大阪城を退去した。

      ...-,,-,,,-,,,,,、
    /:::::::シ''"´`´`゙ヽ
   /::::::::::::  ,,.ノ  ヽ、ヽ    もうあかんわ……
  .i::::,、:    = ・=,  =・=
  |,、i i^,i、  uU ^) ・_・)Uuヽ   教団さえ存続してくれるなら、好きにしてや……
  i| | | ,| |  ┃トェェェェイ┃.l 
  ,、i i^| |、| . ┃ヽニニソ┃l
  i r^ ^ `i     ━━┛ /i
  ヽ    i     __ ノ /
 ''´i   、/       ノ i´''-
   i   i `ー----一'  i
   本願寺顕如(本願寺宗主)

事実上の顕如の降伏であった。

この講和は、昨年からやる夫が天皇に働きかけて実現したものである。
この際にやる夫から本願寺に提案された和睦の条件は

・教団の維持を認め、その末寺まで地位を保証する。
・その代わり、大阪の地を7月20日までにやる夫に引き渡す。
・やる夫に従順に従い、講和に違約が無い時には、南加賀の2郡を本願寺に返還する。

というモノであった。

803 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:12:40 ID:iAFYvYbM

4年にも及び包囲され、城内の兵糧も欠しくなりつつあり、状況の打開の兆しも見えない事から顕如はここに和睦を決意する。
しかし、息子の教如がこの和睦に真っ向から反対した。

      _____
    /:::::::::::::::::::::::::::\
   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
  |:::::::          i    やる夫が約束を守るなんて信じられん……
  |::::::::    \   /|
  |:::::     -・=-, (-・=     腑抜けた親父なんてほっといて、末寺にやる夫と戦うよう激を飛ばすんや!!
  | (6       ノ・ ・)  ヽ  
  |       ー-ニ-イ` |
  ∧          `ー' ´   |
/\\ヽ          ノ 
    \ \ヽ.  ` ー- ' /|\     ノ7_,,, 、
    (⌒、"⌒ソ⌒ヽ- イノ  `、  ( ィ⌒ -'"",う
    ~''(_)(_)(_)(_)ソ-ィ     ヽノ   ,イ^
  _ヽ /`、_, ィ/   ヽ       ヽ─/
/,ィ'"/     /    `、     ) /
         /   i
   本願寺教如(顕如の嫡男)

これに本願寺の主力である雑賀衆も賛同。
こうして教如を中心とした強硬派が篭城を続ける事となったのであった。

顕如は教如たちを説得できないままに、約束どおり大阪を去り、紀伊鷺森に移ったのである。

805 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:13:01 ID:iAFYvYbM


やる夫は大阪への街道封鎖を解き、本願寺や一向一揆と戦っている諸将たちに停戦命令を出した。
しかし、その一方で北陸の柴田勝家には、加賀の門徒宗とのさらなる戦を指示している。


           ____
         /      \  教如が大阪に立て篭もる限り、こちらも遠慮する必要はないお。
        / ─    ─ \
      /   (●)  (●)  \ ……顕如と教如の対立で本願寺も混乱してるから、今が加賀制圧のチャンスだお。
      |      (__人__)     |
      \     ` ⌒´   ,/
      /     ー‐    \


だが、それは本願寺側も同じで、教如も和睦成立後に加賀も含めた末寺に交戦指示を飛ばしていた。

やる夫はこの事を講和違反として、結局、加賀2郡は返還しなかったのである。
この加賀での一向門徒との戦いは、中央の動きと関係なくこの年の11月頃まで続くのであった。

806 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:13:31 ID:iAFYvYbM


大阪明け渡しの期日である7月になっても教如は立て篭もっていた。
そのためやる夫は、大和の筒井順慶等に兵の動員を命じながら、再度教如と交渉のを進めたのである。
その結果、明け渡し期日は8月10日まで延期され、あらためて先の条件で教如との間にも和議が成立したのである。

そして8月2日、教如と雑賀衆はようやく石山の地を退去した。


~安土城~

     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)  ……やっと、本願寺も片付いたお。
/    (─)  (─ /;;/
|       (__人__) l;;,´|    ……本来なら、顕如や教如の素っ首叩き落してやりたかったけど……
./      ∩ ノ)━・'/      これ以上は損害が拡大するだけだから、教団の政治力と軍事力をあらかた奪った事で良しとするお……
(  \ / _ノ´.|  |      
.\  "  /__|  |      ……何にせよ、これで戦国大名としての本願寺は終わりだお。
  \ /___ /        これからは一向一揆なんかに民が扇動される事も……

807 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:14:16 ID:iAFYvYbM

    __
   /ノ ヽ\
 /.(○)(○)\  た、大変だ!
 |. u. (__人__) |
. |        |   本願寺が炎に包まれたらしいぞ!
  |        |
.  ヽ      ノ
   ヽ     /
   /    ヽ
   |     |
    |    .   |



        ノ L____
       ⌒ \ / \
      / (○) (○)\  ど、どういう事だお!?
     /    (__人__)   \
      |       |::::::|     |  建物の受け渡しは信盛に任せていた筈なのに何をやっているんだお!!
     \       l;;;;;;l    /l!| !
     /     `ー'    \ |i
   /          ヽ !l ヽi
   (   丶- 、       しE |そ  ドンッ!!
    `ー、_ノ       ∑ l、E ノ <
               レY^V^ヽl

808 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:14:43 ID:iAFYvYbM

          / ̄ ̄\
        / _ノ  ヽ、.\  ……そ、それが……
          |  (●)(●) .|
        !  (__人__)  |     ……寺社を受け取りに行った佐久間様の部隊の失火らしい……
          , っ  `⌒´ u |
       / ミ)      /       たいまつの火を誤って寺に燃え移らせちまったんだとか……
      ./ ノゝ     /
      i レ'´      ヽ
      | |/|     | |



       ____
     /     \   くっ……そういったモノを含めて油断なく事を運ぶのが、佐久間の仕事だったというのに……
   /_ノ  ヽ、_   \
  /(●)三(●))   .\  ……今回の失態ばかりは許すことはできんお!
  |   (__人__)      |
  \ ヽ|r┬-| /   /
  /   `ー'´      \

809 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:15:15 ID:iAFYvYbM


    __
   /ノ ヽ\
 /.(○)(○)\  ……やる夫……
 |. u. (__人__) |
. |        |  (……恐れていた事態が現実になっちまっただろ……)
  |        |
.  ヽ      ノ
   ヽ     /
   /    ヽ
   |     |
    |    .   |

810 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:15:33 ID:iAFYvYbM


                  ______
    _                | 本願寺炎上中|
   `))               | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄        ジ
       ( )            ∧              ジ ャ
      ( )         <⌒>     (⌒ ⌒)    ャ |
 ウーウー.( .人         /⌒\  \( ,,  ⌒)// | ン
    人/  ヽ  ______]皿皿[-∧( ⌒ ,,  ,, )  ン
   ( ( )( )  )三三三∧_/\_|,,|「|,,,! (  ,,   )   !!!
  __| ̄田 ̄田 / ̄ ̄Π . ∩  |'|「|'''|「(    )
 /__,|==/\=ハ, ̄ ̄|「|ガシャーン |「| | *   +
/_| ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄ | | 田 |「|?田 田 |「|[[ *
|ll.|ロ ロ,/| l⌒l.l⌒l.| |    |「|        |「|ミミミミミミ ++*:
   λワー  ∧     λワー   λワー
  λワー   | |  λワー    λワー

こうして、本願寺の伽羅は全焼した。
一説には、本願寺を退去する際に、教如たちが仕掛けた最後の抵抗とも当時から云われている。

811 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:15:57 ID:iAFYvYbM

この後、教如は雑賀に落ち延び、顕如に会って詫びを入れている。


   /:::::::::::::::::::::::::::\
   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
  |:::::::          i   親父からは絶縁され……雑賀からも追い出され……
  |::::::::    ー'  '─ |
  |:::::     ( ○), (○)    なんでワシがこんな目に……
  | (6    "" ノ・ ・)ヽ"ヽ  
  |       ー-ニ-イ` |
  ∧          `ー' ´  |
/\\ヽ          ノ

しかし、顕如は教如を義絶し、教如は行く当てもなくなり岐阜や越中の山間を彷徨して、
一時は武田勝頼を頼ろうともしていたという。
この親子が和解するのは、2年後の話である。

何はともあれ、やる夫は遂に石山本願寺を屈服させる事に成功し、足かけ11年にも及んだ石山本願寺との合戦は幕を降ろしたのであった。

812 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:16:33 ID:iAFYvYbM


15日、やる夫は大阪に入り、無残に焼け落ちた本願寺後を検分した。

        .____
     ;/   ノ( \;
    ;/  _ノ 三ヽ、_ \;  …………!
  ;/ノ(( 。 )三( ゚ )∪\;
 ;.| ⌒  (__人__) ノ(  |.;
 ..;\ u. . |++++|  ⌒ /;

そこで、あらためて怒りをたぎらせたやる夫は、その場で19ヶ条からなる佐久間親子への折檻状をしたためたのである。
その内容は、本願寺攻めの怠惰から始まり、三方原の敗走や朝倉攻めの折の口答え、家臣の所領の横領や息子の信栄の放蕩振りなど、
佐久間親子に対する年来の怒りが滲み出たものであった。

813 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:16:53 ID:iAFYvYbM


~石山・やる夫の本陣~


       ____
     /   ノ( \  ……以上だお!
   /  _ノ  ヽ、_ \
  / ノ( ●━━●   \  信盛!!申し開きはあるかお!!
  |  ⌒ (__人__) ノ(  |
  \     ` ⌒´   ⌒/


   ∩____∩   
   | ノ ノ   \ヽ   ……やる夫様……
   /  ●   ● |   
   ミ   ( _●_) ミ    ……何もありませんクマ……
  -(___.)─(__)─  
  佐久間信盛(やる夫の重臣・大阪方面軍司令官)

814 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:17:19 ID:iAFYvYbM


      ___
    /     \  ……信盛、言い訳しない神妙な態度は良い心がけだお。
   /  _ノ '' 'ー \
 /  (●)  (●)  \  だが、それだけでは到底許す事はできんお!!
 |      (__人__)    |
 \      ` ⌒´   /  


     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;) ……しかし、お前が長年やる夫に仕えてくれたのも事実だお。
/    (─)  (─ /;;/
|       (__人__) l;;,´|    信盛、何時ぞやの犬千代のように、命がけで功を立てて自分の失敗を挽回する気概はあるかお?
./      ∩ ノ)━・'/
(  \ / _ノ´.|  |      もしも、その気が有るというのなら、やる夫にも酌量の余地がないでもないお……
.\  "  /__|  |       
  \ /___ /        ……信盛……どうだお?

815 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:17:37 ID:iAFYvYbM


   ∩___∩
   |  ノ     ヽ   ……やる夫様……佐久間にはもう無理クマよ……
  /  ー   ー |
  |    ( _●_)  ミ   ……佐久間の能力じゃこれが限界クマ……
 彡、   |∪|  、`\
/ __  ヽノ /´>  )   ……もう、佐久間は他の連中のようにはお役に立てんクマ……
(___)   / (_/
 |       /


     ____
   /      \   ……そうか……解ったお。
  /   _ノ ヽ、_.\
/    (ー)  (ー) \  ……佐久間信盛、並びに信栄の親子を高野山に追放処分にするお。
|       (__人__)    |
/     ∩ノ ⊃  /   …………信盛……長い間ご苦労だったお。
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

816 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:18:10 ID:iAFYvYbM


   ∩____∩
   | ノ ノ   \ヽ  ……やる夫様……お達者でクマ……
   /  ●   ● |
   ミ   ( _●_) ミ   ……やる夫様の天下布武の成就、佐久間もお祈りしてるクマ……
  -(___.)─(__)─


      __
    .,/,-、  \
  / ノ:/ ノfヽ.. \ ……
  | /:/ /...| |  |
  l レ ./..ノ .,''´} i  (……佐久間様……)
  l   ' ´ .〃 / |
  ヽ.     . 〈 .ノ
    \.,_  ._ノ /
     /  /  ヽ
    ./  /   |
    i ./  .  |

こうして、佐久間親子は織田家を追放されたのであった。

817 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:18:44 ID:iAFYvYbM


      ∩∩ ;
      ;|ノ||`      ┬-∥
   __,/●●| __    | | ∥
   | ; |`(_●)/ ミ   . Y ∥
   | .彡|∪||、 , .|     |  ∥  く、クマ~……
  /:~ ̄ ̄ ̄ ̄:/.|    |  ∥
  ,|:::::.   .......::/>>    /  ∥
 /.:::::  .. ...::::::|'(/\_/  ∥
../:.:::    .. :.:::/.:/     /∥\
/.:::.   ....:::..:::/.:/
' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ _/
|_| ̄ ̄ ̄ ̄|_|

この後、信盛は高野山からも追い出され、後難を恐れた一族からも見捨てられて、
1年後に大和十津川で寂しく没したのである。享年は不明。

818 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:19:07 ID:iAFYvYbM


     ____
   /      \
  /   _ノ ヽ、_.\
/    (ー)  (ー) \  信盛……まさか、ここまで惨めな最期を遂げるなんて……
|       (__人__)    |
/     ∩ノ ⊃  /   ……今さら遅いかもしれないけど、せめて息子は許してやるお。
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

その後、息子の信栄は、半年後にやる夫からの赦免が降りて信忠に仕えるのであった。

820 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:19:40 ID:iAFYvYbM


しかし、やる夫の家臣の追放劇はコレだけでは済まなかった。

まずは、尾張の国人である丹羽氏勝、次に美濃三人衆の一人である安藤守就親子、
最後に織田家の筆頭家老である林秀貞が追放された。


  |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,,,,,_゙i_゙i
  |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/ ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;゙i:;:;〉,_
  |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/:;:;/´ ̄ ̄`''''`´\i
  |:;:;:;:;:;:;:;:;:/;:;:;,r';:    、-‐-r,  <三,.
  |:;:;:;:;:;:/;:;:;/三ィ:   ,r'`゛"~゛: : .:"゙i、  な、なぜ今更……?
  |;:;:;:/:;:/:::::三゙ィ ,r' .:..、‐,r'。ィ,:: (,,r'。ィ
  |/:;:/ ,r'ミミミ:|      ミ_=,r''  `''~!、   やる夫様は許してくださった筈ではなかったのでおじゃ……!?
 〈__/ ミ ミミミ:リ           ..、  )゙i
 ミ_ ;;ッ ̄`ッ:::リl.  し      、 ´'-‐¨"'i }
  彳(, ( ,r'、(,::リ|: :.    :::: : . ,r'  _,,、ェェ.、
   ゙'从\`‐`ミ_リ u  ''  ,r'イaェェ_l_l_l_li
   シミ_゛゛‐-,r'ツ!::::: : :   | (‐ー‐r,, ノ
     ミ_`゛\:::::::::::::::: :: : ::゙i \..,,_)、l
      ''-;;;;`''r.:::::: :: :  :: :!、 `''‐-‐''!
       .,r'::゙i`゙i゙i..,,,゛''‐-: :   :. '‐- i
       、-ー,r' \\`゛'''r..,,,_,,.. ‐`
     /  /:::::::::::::::\\     ,'|゙i
    、,r'  /::::::::::::::::::::::::::ィ...ン、   ,r' (,
     林秀貞(織田家筆頭家老)

それぞれ、氏勝が4ヶ月前の工事現場での不始末、守就が過去の武田との内通の疑い、
秀貞にいたっては22年前の信勝の事件がその処分の理由である。

氏勝に関しては、危うくやる夫が死ぬかもしれなかった致命的なミスであり、処分は妥当なものと思われたが、
安藤・林に関しては、額面通りの罪状が追放理由だと思う者はおらず、家臣一同が眉をひそめたのであった。

821 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:20:19 ID:iAFYvYbM


~安土城~


     |┃            / ̄ ̄\
 ガラッ. |┃          /   _ノ  \
     |┃  ノ//       |   ( ●)(●)  やる夫……邪魔するだろ。
     |┃三        . |    (__人__)
     |┃            |     ` ⌒´ノ
     |┃          .  |         }
     |┃三        .  ヽ        }
     |┃三           ヽ     ノ
     |┃三           .>    <
     |┃三           |     |
     |┃三            |     |


       / ̄ ̄ ̄ \
      /  ─    ─\   やらない夫……深刻な顔してどうしたんだお?
    /    (●)  (●) \
    |       (__人__)   |   ……また梅毒にでも当たったのかお?
    \      ` ⌒´   /
      / ヽノ   ⌒\__
     / |      \___)⌒\
     ` ̄\ \     -''' ⌒(___)
         \         /\ \__
           ` ―─―─´   ヽ___)

822 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:20:36 ID:iAFYvYbM


    / ⌒ヽ     }  |  |  オレは一度も梅毒なんて当たった事はねぇ!            
   /  へ  \   }__/ /             / ̄ ̄\
 / / |      ノ   ノ           / ●)) ((●\’, ・
( _ ノ    |      \´       _    (   (_人_)’∴ ),  ’  ソウデスカ
       |       \_,, -‐ ''"   ̄ ゙̄''―---└'´ ̄`ヽ   て
       .|                  ______ ノ    (
       ヽ           _,, -‐ ''"  ノ       ヽ   r'" ̄
         \       , '´        し/.. >>@ | J
          \     (           /      |
            \    \         し-  '

823 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:21:03 ID:iAFYvYbM


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \  
 |    ( ●)(●)  ……それに用件は解ってるだろ?
. |     (__人__)   ……時期的に考えて。
  |     ` ⌒´ノ   
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \


     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)
/    (─)  (─ /;;/   …………林と安藤の事かお?
|       (__人__) l;;,´
/      ∩ ノ)━・'/
(  \ / _ノ´.|  |
.\  "  /__|  |
  \ /___

824 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:21:32 ID:iAFYvYbM


   / ̄ ̄\    ……そうだ。
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)   あの二人が処分された理由がハッキリしないから、
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ   今、家中は戦々恐々としてるだろ。
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ    ビシッ
   /    く__,-ュ__   て
   |    ___ 三)  (
    |    |       ̄   ´


     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \   特に、信勝様の事や昔の謀反の話を持ってこられたら、
   |    ( ●)(●
   |      (__人__)   柴田様や成政をはじめとして、家中の脛に傷を持った連中が
.   |        ノ
    |      ∩ ノ ⊃    慌てふためくのは目に見えてるだろ。
  /     ./ _ノ
  (.  \ / ./_ノ │  
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /

825 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:21:59 ID:iAFYvYbM


     ____
   /      \  ふむ……やらない夫、
  /  ─    ─\
/    (●)  (●) \  本当に今回のやる夫の意図が解らんかお?
|       (__人__)    |
./     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \   ……大方なら察しはつくがな……
 |    ( ー)(ー)
. |     (__人__)   ……ようは、働きは悪いのに態度ばっかりでかくて、
  |     ` ⌒´ノ         そのくせ領土ばっかりたくさん持ってる重役のリストラ……
.  |       nl^l^l   
.  ヽ      |   ノ
   ヽ    ヽ く    
   /     ヽ \

826 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:22:24 ID:iAFYvYbM


      / ̄ ̄\ ( ;;;;(
    / ._ノ  ヽ、\) ;;;;)  
    |  (●)(●)/;;/  ……加えて、安藤は稲葉山城乗っ取り、林様は信勝様擁立と
    |  (__人__)l;;,´|     前科を見て解るとおり、とても一筋縄ではいかん連中だ。
    | ./´ニト━・' .l
    | .l _ニソ    }      ……奴等の領土の有る尾張に美濃は信忠様の管轄……
     /ヽ、_ノ    /
    __/  /    ノ__        どうせなら、そんな危険な連中も排除して、あらためて領土編成を……ってトコじゃないのか?
  / /  /       `ヽ.
  /´  ./       ,.  ヽ.
  ト、_,/.       |、  ヽ
   |         |/  /


           ____
         /      \  ……ちゃんと解ってるじゃないかお。
        /  ─    ─\
      /    (●)  (●) \  まさにその通りだお。
      |     (__人__)   |  
       \     ` ⌒´   ,/    ……やる夫も、ちゃんと功績も有って、能力も有る家臣は処分なんかする訳ないお。
      ノ      ー‐   \

827 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:23:05 ID:iAFYvYbM


   / ̄ ̄\
 / ノ  \ \
 |  (●)(●) |   ……なぁ、本当にソレだけなのか?
. |  (__人__)  |
  |   ` ⌒´  ノ    もしかしたら、お前が発表した追放理由……林様のアレは、実は本心なんじゃないのか?
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \


        ____
      /      \  
     /  ヽ、   _ノ\  !!!
   /   (● )  (●) \
   |       (__人__)    |  
   \      ` ⌒´   /

828 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:23:29 ID:iAFYvYbM


       ____
    //   \\  ……………
   /( ●)  (●) \
 /::::::⌒  、_!  ⌒::::: \  ……ふっ……やっぱり、やらない夫は誤魔かせんかお……
 |     'ー三-'     |
 \              / 


   / ̄ ̄\
  / _ノ  ヽ、_ \
. | ( ●)(● ) |  ……やる夫…・・・お前……
. |  (__人__)  │
  |   `⌒ ´   |
.  |           |
.  ヽ       /
   ヽ      /
   >     <
   |      |

829 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:23:56 ID:iAFYvYbM


           _-─―─- 、._
         ,-"´     ゝ   \  村木城攻めの時にやる夫を見放して帰ってしまった事……
        /              ヽ
         /       ::::/::::::::\::ヽ  稲生の戦いの時に裏切って信勝方に回った事……
       |       / ヽ `::::´ /`ヽ
        l       ( ーノ::::::::::ヽー.;l  ……そして何より……信勝をそそのかして、結果やる夫に殺させた事……
       ` 、        (__人_)  .;/
         `ー,、_         /    その口惜しさは片時も忘れた事はなかったお……
         /  `''ー─‐─''"´\

830 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:24:21 ID:iAFYvYbM


           ____
         /:::     \   ……でも、やる夫は22年も待ったお。
       /::::::::::     \
      /::::::::::         \   常に織田家の筆頭家老として扱い、第一の家臣として優遇して……
     |:::::::::::::::         |
    /⌒:::::::::      ⌒ヽ/    秀貞がやる夫をの怒りを帳消しにしてくれるだけの功を立ててくれることを……
  ;/::::::::::::            \;
  ;/::::::::::::::          \ ヽ;   信勝が最後に秀貞を信じた事が間違いではなかったと証明してくれることを……

831 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:24:43 ID:iAFYvYbM


         / ̄ ̄ ̄ \   ……やらない夫……もう何も言うなお。
      /   :::::\:::/\
     /    。<一>:::::<ー>。  秀貞の処分はやる夫の私怨だお。
     |    .:::。゚~(__人__)~゚j
     \、   ゜ ` ⌒´,;/゜   これが天下の大名としてあるまじき行動であることも十分に解っているお……


       ____
     /:::     \
   /::::::::::     \   それでも……それでも……自分でもどうしようもないんだお……
  /::::::::::         \
  |:::::::::::::::         |
  \::::::::::::::       /ヽ
   /:::::::::        くゝ  )
  ;|::::::::::::          / ;
  ;|::::::::::::::       イ ;

832 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:25:16 ID:iAFYvYbM


       ./ ̄ ̄\
       / ヽ、_   .\
     . ( (ー ) .   |
     . (人__)     |  ……
     r‐-、    .U  |
     (三))   .   |   (……そこまで解っていても、恨みを捨てきれなかったか……
     > ノ       /   ……いや、やる夫のの気性の激しさを知りながら、同じ前科が有る柴田様のように
    /  / ヽ、 .   /    懸命に功を上げて挽回しようともせず、安穏と家老面していた林様にも大いに問題が有る……)
    /  / ⌒ヾ   .〈
    (___ゝ、  \/. )
      . |\    ,.1
      . |  \_/...|


      / ̄ ̄\ ( ;;;;(
    / ._ノ  ヽ、\) ;;;;) 
    |  (ー)(ー)/;;/
    | U(__人__)l;;,´|     (それに林様は最初からやる夫に付けられていた家老だ……
    | ./´ニト━・' .l      元々が信勝様付きだった柴田様とは「敵対」という行為自体は同じでも、
    | .l _ニソ    }       その行動が持つ重みはまったく違う。
     /ヽ、_ノ    /        加えて信勝様を扇動した張本人となれば……恨みを捨てろという方が酷か……)
    __/  /    ノ__     
  / /  /       `ヽ.   
  /´  ./       ,.  ヽ.    
  ト、_,/.       |、  ヽ     
   |         |/  /

833 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:25:58 ID:iAFYvYbM

     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \  ( ;;;;(
   |    ( ─)(─  ) ;;;;)
   |      (__人__) /;;/  ……やる夫……
.   |        ノ l;;,´
    |     ∩ ノ)━・'
  /    / _ノ´
  (.  \ / ./   │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /


やらない夫は、それ以上は何も言えなかった。
文字通り苦楽を共にしてきたやらない夫には、やる夫の苦しみが理解できてしまったからである。
……しかし、自分ほどやる夫を理解しない者は解ってくれるだろうか?
それを思うと、やらない夫の心には不安が暗く圧し掛かってくるのであった。

834 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:26:24 ID:iAFYvYbM


.|;:;:_:;:__:;_:;_:;:l:;_;:_:_:;:_;:_:;|
|_____|_____|
|=|  三シノ ヾ三. ::::::.|=!
|=| (ー), 、(ー)、::|=|    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヾ|  ,,ノ(、_, )ヽ、,,  シノ < ……結局、麻呂は許して貰えてなかったんでおじゃるな……
 | u ,;‐=‐ヽ   .:::::|    \_______
 \  `ニニ´  .:::/
 /`ー‐--‐‐―´´\

織田家追放後、秀貞は京に居住し「南部但馬」と改名したが間もなく同年10月15日に死去したといわれる。
しかし、林家の直系に当たる者の話では、広島の浅野家の下に身を寄せ、余生を過ごしたともされている。

835 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:26:50 ID:iAFYvYbM


9月21日、やる夫に降伏していた鳥取城城主・山名豊国が、突然出奔して秀吉を頼って来たのである。


     /V\
    /◎;;;,;,,,,ヽ
 _ ム::::(l|l゚Д゚)|  ……オレじゃもう無理だわ。
ヽツ.(ノ::::::::::.:::::.:..|)
  ヾソ:::::::::::::::::.:ノ
   ` ー U'"U'
山名豊国(因幡守護)

やる夫に降伏後も、鳥取城内には親毛利派が多く、森下道与と中村春続が中心となり
半ばクーデターに近い形で豊国を追い出してしまったのであった。

こうして鳥取城は再び毛利の勢力圏となった。
しかし、城主の居なくなった鳥取城は統制がとれなくなってしまう。
そのため、彼等は毛利の吉川元春に申し入れ、城主として相応しい人物の派遣を要請した。

836 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:27:13 ID:iAFYvYbM


      _,..--------..._
     ;(         );
     | `` ------- '´´.| 
     |⊂⊃  ⊂⊃  |   ……もう、家には戻れない覚悟で来たぜ。
((__))  ,|、__     _,...--'7    
 ||  / `--`-v--'´--''´~\  
 ``=|,,,,,;;       ;;;;;;;;; ;;; >
   └'´|;;;;  O   ;;;;;;;;;;;|`'||
     |;;;;  O   ;;;;;;;;;;;;| ||
     | ;;;;  ∧   ;;;;;;;;;;;;;|((~))
   吉川経家(鳥取城代理城主)

これに応じた元春は、吉川氏の支流である吉川経家を、天正9年の3月18日に鳥取城に向かわせるのである。
一方、この報せを聞いた秀吉は焦る事なく、冷静に鳥取攻めの準備に入るのであった。

837 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:27:39 ID:iAFYvYbM


  .!::::ヽ,. -─‐ ァ─、─-.、/:::::l
  ヽ:::::ヽ, -‐' ,;; ;;, `ー、;:;ノ:::::/
    l;;-';;-‐''" :: :: `ー-i゙‐-'!
   /`!:::  瓶 ::割り ::::::::i゙ヽ
   ! li;;;,,___ノヽ___;;;i |;, |   やっと終わった……
   l ( '〔 ● ,〕 〔, ● 〕' );.|
   i 'ヾ  ̄ ̄:: ::  ̄ ̄ /;; |    ……これでは簗田では無理だった筈じゃわい。
    ー';ヾ、_,'(´'';; ;;' `);_ノ;; r'
    |  /ヽ__`'ー'´__,ィヽ ノ
    ヽ ヾ、;レ-ニニ-レ// /
     ヽヾ、,、 _ ,、'/ /
      ヽ '、゙ニ=ニ' ゙ /
       ヽ、__ ___ノ
   柴田勝家(やる夫の重臣・北陸方面軍司令官)

11月17日、中央の本願寺の大阪退去以来、北陸で快進撃を続けていた柴田勝家が
加賀一向一揆の首魁たちを討ち取った。これによって、4年越しの加賀平定戦が完了したのである。

翌年、2月には佐々成政が未征服ながら越中を、8月には前田利家が能登を賜るなど、
勝家率いる北陸軍は、引き続き能登・越中へと軍を進める任を受けたのであった

838 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:28:15 ID:iAFYvYbM


1581年(天正9年)1月、やる夫は「馬廻は爆竹を用意し、頭巾・装束を結構にしつらえ、
思い思いの出立ちにて15日に出仕すべし」との命を出し、
前年の鬱屈したモノを振り払うかのように左義長を大規模に祝うことを決めた。


                   n
                   l^l.| | /)
                   | U レ'//)
      ___      ノ    /
    / ⌒  ⌒\  rニ     |
   / (⌒)  (⌒)\  ヽ   /  今年は派手に正月を祝うお!!
 /   ///(__人__)///\ / `   /
 |       `Y⌒y'´    |   /
 \.       ゙ー ′  ,/  /
  /⌒ヽ   ー‐   ィ  /
  / rー'ゝ        /
 /,ノヾ ,>         イ
 | ヽ〆          |

左義長とは元来新年に行われる火祭行事を指し、三毬杖・三木張・三毬打・爆竹とも書き、
地域によってはサギチョウ、トンド、サエノカミと呼ばれ、
旧正月を中心に14日夜か15日朝、正月の飾り物などを広域に集めて焼く行事である。

839 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:28:39 ID:iAFYvYbM


~安土城~


         />'´ ̄      `ヾ\
      / /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
       / 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   ‘,
     /イ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト、   l
      //ハ l</,,⌒  ,,⌒リ| l │ i|ヘ.  l  ……と、いうことで、やる夫と万千代は天女に扮してみました。
     //ハlレ!小l( ●) (●)从 |、i|∧ ヘ l  
     i ハハ レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノハ ヽ  l    ウィッシュ☆
*    〃′|| '. *ヽ、_/ }     j // lヘヽ ! +
    |l l i|/  ,ハ⊂  \∩ノ ⊃  l ヘ  、
  * |l /  /./r ヽヽ::::⊂ / _ノ :::::ヽl ヘ ヘ


   / ̄ ̄\
  / _ノ  ヽ、_ \
. | ( ○)(○ ) | ……何故、女装?
. |///(__人__)//│
  |   `⌒ ´   |   ……しかも、気のせいか頭身と顔のサイズまで変わってないか?
.  |           |
.  ヽ       /
   ヽ      /
   >     <
   |      |
    |      |

840 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:29:05 ID:iAFYvYbM


                , -‐ r ─― 、
              /   /      \
           // ,=vシ== 、 ヽヽ ヽ
             // //  米  ヽ ヽ ! l l  針阿弥、細かいコトは気にしちゃ駄目にょろ。
         〃{ i{ {‐-、   ィ尢ハl i| |
           {仆 f ィ=ミ     ィ≠ミ  | |   針阿弥も、何に扮するか考えなきゃ駄目にょろよ?
           |ハムヘr;_j ,  jr;_リl  |)l|!
           l `∧  r‐‐v   li  l l |l
.            ,'  i ゝ、 ヽ ノ  ィ'l   l l !
          /  ,'  l _}>‐匕!_ /  ,'l l |
         /rt/   ィf< _ _ `/  /_j | l
        ノ |l/   ,' llニニ二ニ/  /  >、|
       /  /   /. ├ ¬ー/  / // ヽ
.     /   /   /  |   ,/  /´,/    ヽ
   , イ    /  ∧  | fA./  //レ''´    \
  〃≠-、,.イ/  ∧ \,|  /  /  ハ.      \
 〈     { /  /  \__,jイ/  /  /  !`ヽ、   ≠、ヽ
  ヽ   V  /  {  ̄i{}7  /  イ  i   >'´   /
   \  / //`个tト-イ/  / _/   i l/    /
      丹羽長秀(やる夫の重臣)


      __     ━┓
    / ~\   ┏┛
  / ノ  (●)\ ・
. | (./)   ⌒)\    ……?
. |   (__ノ ̄   \
  \////         |  ……えっと……どちら様?
    \       /
.      \  ⊂ヽ∩
      /´    (,_ \.
       /       \. \
      ./   /       |. \ソ

841 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:29:35 ID:iAFYvYbM


      _,,.-‐''  ̄ ̄ '- 、
    ,/:::::/::,ィ´^^ヾ\:::::ヽ       /\
    /::::::://l::/  米 ∨`i:::::ヽ    /  /
   l:::::::::l/::llリ     v  l:::lレ    \/   あっはっはっは!相変わらず下手糞な冗談だにょろ!
   |:::::::::l::::l j!-=''´  `ー- lノ      ___
   |:::::::::∨:l  _     ,=、b      |    |  ……私が五郎左以外の誰だって言うんだにょろ?
   |:::::::::r┤lo´ ̄ヾ  " ,,,,l        ̄ ̄ ̄
   |:::::::::ヽ.l ヽ'''''' rー'´ Ⅴ ノ     /\     
   |::::::::::::|::ヽト、_ ヽ_ ノ ´l     \  \
   l:::/:::l:::|:::r=、::\ _∨:::::\     \/
   /::j!:::::l:::|:l(  \::\´`|:::::::::::ヽ
  /:::ii::::::ll:::|| .l   \ /!l´ ̄ ̄ニァ
. /:::〃:::::ll:::::l| l   /  ヾl」l」V´:::ヽ
 l::::ij::::::::::l:l:::::|_lヽ、   / ノ::::jヽ:::|
 |:::l l:::::j:::|::l::::|::::ヾ  >-´、 /:::i::::| |::|
 |::| .l::::ii:::|::l::::l::::_r' ̄(_uuノ´ヽ::l:::ノ レ'
 レ' ∨|::|⊥-ト'" : : : : : : | | l lヽレ'


          _______
        /          \
      __/             \ ……お前等、どんな薬を使ってんのか知らんが、変わりすぎだろ……
    /.            、    |
    |.         ,(⌒(○)ヽ    |  ……つうか、頭身まで変わるのなんて有りなのか?
    l  lヽ      )>       /
   /    ヽ\   `(__,(○) / /     ……物理的に考えて。
   |      \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  \
   |     |ヽ、二⌒)、          \ (言えない……一瞬でもこの二人が可愛いと思ったなんて……とても言えないだろ……)

842 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:30:04 ID:iAFYvYbM


そして15日、安土にて左義長が催された。

                />'´ ̄      `ヾ\
              // /      \  、   ‐-Y⌒ヽ
                 // 〃ハ    ヽヽ ヽ \=┤   ‘,
              /イ l |l l  、   ||  l|  ゙, ノト、   l
           //ハ l |l||ト、 ||  l| i |  | ヘ.  l  意外とみんなの受けもいいお!
             ///ハl ll十┼|li \|┼--リ l l ∧ ヘ  l
          〃/ i ハハ 圷 ㍉    ィ〒ミ| ⊥/ / ハ ヽ  l
.          ″′|| '. * r==z′  (●)*ノ| lソ// lヘヽ!
          |l l i|/  ,ハ⊂⊃、_,、_,⊂⊃|!§/  l ヘ   、
          |l |l /  /./§> 、ゝ._) ィ´人§ヽ    l ヘ  ヘ
          |l |/_./ / ノ, ィく 「´   「>、 _\\_ '. ∧ .ヘ
          |l |仁二二]/\ §   ξ /::/ >‐{ V ハ  ヘ
          八 [_二二二] :::::|∝ ξ /::::::/[二二二]  ∨ ハ ヘ
          /∧ヽ[二二二}::::/ £ /:::::::/ [二二二.] }ヾ∧ l|
       //  Vヘ ̄)ソ:::/  /::::::::::::::| γ └‐=ミ / /ヽ| l|

843 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:30:25 ID:iAFYvYbM

                          ,イ    │
                       //      |:!
                         //,. -/r‐- 、| !
                      /,/ ./ |  _」 ト、
                ,、rr、  /.\`/  |二...-┘ ヽ
               ノノ/ノ  i   ,.>、;/ー- 、    l   やる夫様のお洒落兜もかぶって見るにょろよ!
             /ノ/ノ/  ! ∠.._;'____\   |
          __/  _,r ',ア  {,!イ _ 、`  ,ィrぅァ、 \.、ヽ.
         / ヾ{   ´__ ノ //ハィ゙Jか    {z''jリ |イ \ ヽ、
       /{   `ー弌)   `/..:|.:ヘ ヒツ   ー'´ .|.:.:.:|:::`''-;ゝ
        {_ ヽ、. : :..:.://~`ヽ,: :;|.:::人  -‐ー '′,.イl|.:.:.::|::::::::ヘ
        /ゞ、_三//.: .   ゙´| ::::ト;;;;>,.、 _,. イ;;::i:::!.:.:.::|::::::::::.ヽ
      /   . :/ ̄ ̄ ヽ   │::::|`弋^\_/j ̄ :.:.::l::::::::::::: \
     ,r′  . ::/: . _ __:_:丿    | :::::| //\z三ソ==、 |:.:.:.:::lー、:::::::::::.丶
     {  .  ::ノ‐''"´乂; : : .   .|..:::::| { {__廾气く_  }} |:.:.:.:::{. }::::::::::ヾ::.ヽ
     `""~´    /.:.:.:\:.  .:;|.::::.:.! ノー‐''^ 、 \弍__|;.:.:.:::|メ、:::::::::::::::::、::ヽ
             ,'.:.:.:.:.;::::::`ー‐''{.:.::.:.:i      ヽ `ヾ、:|; .:.:::{  ヽ、:::::::::::'、::`、
             ,'.:.:.:.:.;:::::::/:::::::::|:.:.:.:.:.i;     . : : .}  . :.::|;.:.:.:::'!、   ヽ、::::::゙、::`、
            ,゙ .:.:.:.;:::::::'::::::::::::ハ.:.:、:.:.i;:....  : :.:.:八;. : : ;人 :.:.:::Vヾfr´   〉::::::、:: ヘ
          , .:.:.:.:;::::;:.:.::::::::::{:::ヽ:.:.:.:.ヘ`  . ':    ゙i升::j\:.:.:\|  .:/:::::::::`:

やる夫自らが扮する天女をはじめ、皆が思い思いの格好で参加し左義長を大いに盛り上げたのである。

844 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:30:48 ID:iAFYvYbM


     / ̄ ̄\
   /   == =
   |      ○-○  ……みんな結構気合入れてるから、
.   |    ___(_::::::)___
    |    \___ へ__/   この中途半端な仮装が、かえって恥ずかしい気がするだろ……
.    | u    ∩ ノ ⊃
  /     ./ _ノ
  (.  \ / ./_ノ │


この後、この左義長は近江商人の隆盛によって、商売繁盛を祈願する祭りへと発展していくのだが、
この時にやる夫が女装して祭りを行った事が、近江八幡では男衆が女装して祭りを行なうという風習として継承されていくのであった。

845 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:31:28 ID:iAFYvYbM


2月、やる夫は安土での左義長に続き、京都の内裏東の馬場にて大々的なデモンストレーションを行なう。
いわゆる、「御馬揃え」である。


                  ____
                /⌒  ⌒\
              /( ●)  (●)\
             /::::::⌒(__人__)⌒:::::\  朝廷も巻き込んでの一大行事で、やる夫の武威を天下に示すお!
               |     |r┬-|       |
             \    /;:|`ー' 、   ノ:;|   今までやる夫に付いて来てくれたみんなの晴れ舞台だお!
              > {;:;::乂_,,ッ、、_/.:;:;}
             /   ゞ彡彡ニミミッ;;/
            (  _б 彡〃.:.:.:.:.:.:.:゙ヾミ、
             ゞ   ''"/ : :.,;"´゙,;.:.:.ヾゝ
             ∥  ゙i .:ト'',.´;,   ',;:.:"〈
            ヾ   ::  〈● :゙;, ,;"::;●夂
            八  `ヾ,|`: : : ;, ,;:.::::`";l 乂
            / /,!;;;ゝ,リ|; : : :; ;::.:.:;::i)! : .彡
           ,/ヽ//: :,ヾ〉,;.;、:'':::.:.;::;!:::| : . |
         // : : //イ::,.:..; :.{、; ゙;:゙;;.:"';}:::!、_!
       /: / : : //'゙::;'.:.::; :,::`i.;゙:.,,:''::`/::::::.:ヾ
        /: : / =、/,.!::: ; :,' :' : :.:.:ヾ;∞;ソ::::::::.:,:.}!

これにはやる夫の一門だけではなく、主だった家臣団が参加し、絶頂とも言える織田軍団の武威を示したのであった

しかし、そんな晴れやかな日に事件は起きたのである。

846 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:32:08 ID:iAFYvYbM


~馬揃え中の京都~


パッカパッカ……
                       _ .. >: : :ソ`ー― 、}ノ  
                    ,ィ≦:_:./:/ ;イi: : :j : : : :\  
    |ヽ、,.,、,、,、、 ,.            /:/:/:/ {:| : ∧ : ヽヽハ   か~わ○ち~ひ○しが~♪
    ヽ彡彡 ミミ//、/ミ      |/ /.:| :{/\ト: :」/Vハ:', } }  
     Y彳,イルリヘ_レ’z`ミ     /,イ: :| ハz== ヽ{ =弍 | |:| |     どうく~つには~いる~♪
     /{リルy7”   `゙ミ ミ     _,. |: ∧ {  ー'ー'  ・}:jハ{:.    
    / iリ'     . ミ ミ      Ⅵ/: i> 、    _, リ}│{     
    ● :i: ●  / l  ミr-       |: :|/:.,ィ=厂{≧': /:∨   
     〉 :/:   `´/'7/ル ミkヽ      |: :|ヘ {¨7´ /: /\:{
   /_,:/:_   // /,∧jト  k     ,rヘ: |∧ |/, イ :/  ⌒}  
  ,/=:i:==ュ`V// .      k     人.ヽ{⌒{7>.Ⅳ∧ /¨>
  / `¨ ¨ ¨  _}レ'/´  ;:    \  .ヘ `∧ , 小、__} / : ーァ' ,ノ    
  |O  O  /ム〈    ;     ヽ \ Y_./ / {  ∨:/´ ィ く
  l、_=ニ=- ノ,. ヘ`゚ー .          ヽナ`====-ー'' ̄V
  `^ー--‐''´   i、            
              森長可(やる夫の家臣)

848 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:32:50 ID:iAFYvYbM


                  _
                   〃⌒ヾヽ
                  ノノ
     _一ニ_ー-、_,--ハ一ー-..
.      ̄ ̄   ..> :.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
     / :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: \
    /:.:.:./:.:./ :.:.:;':.:.:,'|:.:/:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ   おっ!?……あの見覚えのある顔は……
.   /:.:/.:′:.:.l:.:.:-一'イ |: !:.:.:.ヘー-!、:.:.:.',: '.
  // /:.:.:.:.:.|:.:.:.イ:.:./ |:.ト .:.| ヽ:.:l.:.:.::.:.:i:.:|
     |:.:.:.:.:.:|:.:./ ! /_,|:| |:.:|、_\l:.:.:|:.:.!:.!
      |:.:.:イ:.:.:i:.{ fM ̄! `! ',:.| fT¨了X:.|:.:.|:}
      |:./ !:.:.ハ∧t 辷j   ヾ{  辷j 〉:.ト;.|j
     V  ':.:|V :|     ,    ・ ハ:|ハ|
.        `|:.!:.:.\   〉     /:.:.|^: |
         |:ハ:.:.:.|:.>‐┬‐┬<:.|:.:.:/:.:.:|
            |:.:l:.:.:.|r一'´ー‐彡ー|:. /:.:.:.:.|


    ヽVl ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄!V/
     | |            | |
     | |            | |
     |_|______|_|
     |_______.|
     |  _   _   |
      _| / __`  ´__ \ |  …………
.    | l  <_‘ノ  ヽ’_> | |
      V  ー'´ ・ ・ `'ー  V
.     ',   /___ヽ  ,'
.     \./´ .|_|_||_| `ヽ"
.         ヽ      /
          ヽ.-‐‐-./
           ヽ;;;;;;/
             ヽ/
       毛利長秀の馬丁

849 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:33:15 ID:iAFYvYbM


: : : : : :/ : : : : : : : ヽ: : : ヽ: \ー-≧x
: : : : : :/ : : : : : : : : : : }: : : : ヘ: : :\
: : : : :/ : /: : : :__:/: :ト、: : : : |ヽ__: :ヽ  あ、ああ~~~!!
: : : :/ : /: : : : : : :/i\i_,∨: : :|: :', \ ヘ
: : :/ : :{ : : : : :/:/ :|: :/  } : : j: : ヘ  ヽ}  あ、あいつは忘れもしない!
:.∨ : /|: : : : /:/  Ⅳ  │: :/: : : |
∨: :/ :| : : :/:/≦三三, | :/ ヽ: : |      私の南蛮焼き巻き菓子を食べて、それがバレたから出奔した大悪党!!
{: :/⌒| : : {:/{│  {  j/ |ヽ| : :j
:Ⅴヽーヘ : :∧ヘ| 、_j、__ ∨ } ://^ー― 、
>-、\ハ: {: ヘ ∨   /  /  j/^Y    `ヽ
: : : : :¨¨ Ⅴー:ヽ}、_ ノ /   {           }
: : : : : : : : : : : : :\_j/     \       .′
_;_;_: :イ´ ̄`ヽ : :ヽ、        `ー┐    |
          \ : ',        }    |

850 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:33:38 ID:iAFYvYbM

       /\
       | 人 |
       | 間 |  
        | 無 |        (⌒)
  ____| 骨 |_____  (こ○こ)   ,-、
  \_______/   (___)    てOう
        |i! |        _      ‘ー’   (⌒)
.        ,|i! |      //⌒   /     (こ○こ)
         |i! |      〈.::.{  __, ベ.ー-<   ‘ーヘ_ノ
        |i! |      ,ゝ'´.::.::.::.::.::|.::.::.::.::`丶、
        |i! |     / :.::.::.::.::.::.::.::j.::.::.::.:: く ̄      
        |i! |ヽ    ,'.:/.::.:: /|.::.::ハ .::.::.:ヽ ハ
        |i! |∨\  {/.::.::/:./\|::/ /\.::.::|.::V }     お~の~れぇ~!
         |i! |/ / ∨イ.::/≡≡l/  ≡= ハ.:.|ヽ「∨
          |i! |  {     |.:ハ:::::: 、_,、_, ::・{:.Ⅳ ∨       ここで会ったが百年目よ~!!
         |i! |  \.  |ヘ.::.:l、 _(_ ノ_ イ.::|  /
        |i! | /.::.\ ヽ::|   ∨{  / |.:/ .xく
         |i! | :/.::./\ ヾ\ 「] /| ノ'/.::.::l
        |i! | .::./.::.::.: _}   |lヽV/ l|r'´.::.::l.::.|
          |i! | -く :.::.::. 〈 j   >ω<.| :.::.:: l.::.|
         |i! | く¨ヽ.::j≧ヘ  /  ∧ }| :.::.:: l.::.| タタタッ
          |i! | :.∧/∨l|  Ⅵ_/  レく :/l.:|l:ノ
.        |i! | l.::ヽ_,,斗‐'´/ 了丁 //  リ

851 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:33:58 ID:iAFYvYbM


          _______
      .、ー''.゛゛       ̄゛ ''.‐-、,、-‐'''''l  _,,ノ
   ,、‐゛    ,、-.、.,-、 _____________     .l''''ン´
._ノ   _,、‐゛;;;;;;;;`;;;;;;´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l.  j .l.|.  ゛''‐、,
;;;/  ,、‐゛;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ'''''''''l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l  / j|.|  ヘ .、_.''.、     ちょ!!
ソ.   '.,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;j゛    .l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ト、 / j.!l ヽ へ.`ヽ、' ,
     '.,;;;;;;;;;;;;;;/    .i ト、;;;;;;;;;;;;;;;j メj .j .!l  '.,.  ヘ  `'    と、殿!?
      ',;;;;;;;;;/j    .| l:/\;;;;;;;;/ /j V リ   ', ,、 ハ
      '.,;;;;/ j     | l' , \/ /.メ、',./.|    ',:i`、ハ      な、な、な、何をする気……
       `ソ .j     .| ./ ハ、  /.  `' |    ',| '、i
       /  j.     | .|././ ) ./   ┃ .l j',   |.  '!
ト ',   ノ  .j     | レ.|{  { /.     l j. ヽ  |
j.ヽ ',.     .j     .|.  |', V.  ー― ',/.  ヽ |
  ヽ.'     j      |  バ' ノ   _  '.,.   ', j
   ヽ     j      |.  ハ.    ,'  j  .,'   !'
.    l.ト   j      ト、.  ヘ   ,'.  j ./
    リ ゛''.lj      | ヘ.  ヘ.  ,'.  i‐゛
   リ  ,‐j.      |ハ ヘ   ヘ''.ー-
.   リ゛゛''-、j      |,'`'-`''''''''''`- 、
  /    ノ      j.        `、
    各務元正(森家の重臣)

853 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:34:17 ID:iAFYvYbM


 | ̄|  _| ̄|_匸匸l ___j ̄j__ く´\ __| ̄|__   ___| ̄|   _
 |  | |_  __|   |__  __  \\_,>|_   ___|  |___  |/   |  ____
 |  |  __|  |       / / 〉 /      |  |┌──┐ /  /| |  |____|
 |  | {´ o  `ヽ、.     / / / /       |  | 二二二 <_,/|  |  | |/ヽ,
 |_| `ー-'´`ヽ/   く__/ 〈__,/        |_| └──┘   |_|  ヽ_/ 
                              /::\-:─::‐:'┴:‐-.、_
                        -:‐:'":: ̄/:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ
      / ̄/    ./ ̄/./// / /..;.........:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\::......\ 
    / /      l  l ~/./  :.:://:.:.:.:/:.:.:.:.:.:/|:.:.:.:|:.:.:.:.|`ヽ:.:.:::ト、.:.:.:.:.:\:.:.::ハ
   //       l  l  .~  |:/ /:.:.:.:/:.:.:.:.:./ |:.::/∨:.:.|  \:| \.:.:.:..:ヘ::i.::}
    ̄        .l /    /:.:.:.:.j:.:.:.:.:./-、_|:/  ∨::|   _,ノニゝ∨:.:.::j:.|:.:.:.:.:|
             l /     |:.:.:.:.:|:.:.:.::/ `ヽニ二ユ:;ヽ:|:ヾ二ニシ'  ∨:./:.:|:.:.:.:.|
        __     レ      |:.:/|::|:.:.:/ `7''てアヽ.:i゛"j:: /'てア"Y´ |:∨:.:.:|、:.:.:|
     //,,,,          |/::,|:.|:/:j  ´二二"_,;{""{::_゛二二゛ ・ |::.:.:.:.::| }:.:.:|
_  //ヘ~ .| .; ・ rT'''┬i     :{ |:.::.:.:|     {´_;{___}::_`};       |:::.:.:.:.:|ノ
ー-`ァ ,"ー-┤,,,,,l,,_ ,,| |二| |     |:.:.:.:{ ヽ  ,r-r┬┬┬┬,r、  / |::.:.:.:.:.|:..:.|
  / / ~フ''´ i;;;;;;;;;;;;l,,l┴‐┴     :|:.:.::.{、 〉 i{::::: ̄ ̄ ̄ ̄:::::}i 〈 |:.:.:.:.:|:..:|
ニ~ _二ニt- _ |;;r;;・;;;l ,r---.┤     |.:.:| \  ヽ-‐'"二二`ー-"  /|:..::.:|:.:.|
/ / ・∵,:| i゙r |;;;;;;;;;;/' -,-, .,,l      |:.:|  `ヽ、__{   {:   }__,/  |:.:.:.|:.:|
/∵・,r-、. ヽ┤;:;/ ,,, `'' l'7       ∨  /        ::::i  \:.:.:.:|ノ
 ・ -`ゝ ヽ/^;;・/l  __,,,,,ン           /  /        ::::|_/  
:, ;・/ /-- ,r'";/ ∧└-┤          /   /         ::|
 ,r‐'''゛,r''";;;;;/,,人 .ヽ-;┘        /   / |        ::::| 
'",r,''";;;;;;;;/,   `'''" \       /‐'''''-/  i     \ ::::/ 
/;;;;;;;;;;/`' 、 ヽ、    ./ヽ     ノ    ト、 \     |::/
;;;;;;;;;;/   .ヽ ヽ    l  !V.   く /~゙i  l''"`  |\_//
;;;;;;;;/     .゙,  ゙,   | .,' l    > /'ー'"    \_/
;;;;;;;l      |  .|   | ノ  ヘ  / /      
;;;;;;|/丶、   |_|___K ,、r''"|//

854 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:34:46 ID:iAFYvYbM


         ___l\__       /ヽ/ヽ/丶
   ........-―...::::::::::::::::r::、::::::::::::::: ̄┌  、l´ ̄ ̄ ̄ヽ´/
  ::´:::::::/:::::::::::::::/::/l::l::lヽ::、:::::::::::::l  」三三三ミミ/
    /::::::::::::::::::::l::/ l l::l \ヽ::ノ\:l く    l.:\ ヽ
   /:::::::/:::::::\l/ l  ll   メ\ .ヽl l    `  /   どぁあああ!!
  ,::l:::://:::::::::,::::l l`>  l ´ \ l丶::l_l       l
(_`l/ l/::l:::::/l::::l ヽ          \::l       l     またやりやがったぁぁぁぁ!!
l三三三 l:::::l::::l::l   _...  -―┐ xxl/l      l
ト――_..´l::::l::::l/   l ∧∧∧/ l    l      /       しかも今度は横開きかよ!!!
.l  ´  ∧l:::::、   l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l  r-l     /
. l     l`:::::::> 、_l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l 人 l    /::ヘ
 l     l::,::::://、ヽヽl;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l/:::::l 、  /:::::::::ヘ
  \  //:::://   ヽヽ∧∧∧/l/:::::l l \ ∧:::::::::::ヘ
   `‐//::::l/_    ハ \\/ l/:::::l l  l  ハ:::::::::::λ
    //l::::/  `ト-ハ ヘ >-´ ll:::::l/  lヽ ハ::::::::::::::
   //::::/    l;:;:ハ -丶ノ/ l l l::::l\  l:;:;/ヽ、ヽ::::
    l::::/    l;:/ l   /  l ∧::::l_...\ ヘ:;:;_ヽ
    l/     l/ /:;l  /     ヘl \ ヘ l:;:;:;:;l
    l        「:;l /           >:;:;―-,

856 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:35:05 ID:iAFYvYbM


       /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.‐-.、__
     /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.j::.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:. : : : : \:. : : :\
      / : : : : :/: : : :.:.:.:.:.:.ノ:.:::./ |::::.:.:.:: :| : : : :| : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.ヘー-、::\
      |.:.:.:.:.:.:/.:.:.:ノ:.:.:::.:.:.:.:/.:.::/  |:::.:.:.:.:.:|`ヽ:.:.:|、:::.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::ハ、  ̄
    |.:.:.:.:.:/:.:.:::/.:.::::.:.:..:;メ、::/  |:::.:.:.:.:.:j  }:.:|´|::::.:.|:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
     |.:.:.:.:/.:.::::/:.::::.:.:..://:.:/\  |::::.:.:.:./  /|::| |::::.:.|:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.: :.|
     |.:.:./:.::::;イ.:.::::.:..://:/__ ヽ|::.:.:.:/ ∠__|:j__ |::.:.:l:.::|::::ト、:::::::.:.:.:|
    |.:/.::/.:|.::::.:.::/ヤテ;ア〒オ |:::.:./  'オテ:;マ:7 ハ::.:|.:.:|::::| `ヽ、::::.|
    //.:.:.::|.::::.::/:::|i {o:k::j::|  j;/   {okノ::j ハ:.V:.::7::::|    \l
    ´j.:.:.:.:.::{|:.:.:/:.:|:;j 、V:z:;;ソ,       V:z;;7,λ::::::.:./|::::|
    |.:.:.:.:.:.:.|::/|:.::::|:i   ̄       、  ̄ ・{::|::::.:/ |::7       正義の勝利!!
    |.:.:.:.:.:.:.:ゝヘ:.::::`\         ,  ,    ノ::j:/i  |:7
    |.:.:.:.:::.:.:.i:.::.:ヘ.:.:.:::::\   `ー'´ ̄   ,.イ::::::::::::.|  リ         さっ、馬揃えの続きに戻るよ!
     |i.:.:.:::.:.:.:|.:.:.:.:.:.\:.:.:.:::\‐- _,-‐、τ´:::/|::::::::::::.|
     j:|:.:.::::.:.:.:|:.:.i:::.:γ⌒ヽ、:.:.:.:.:/  }ー-ィ、 |:::::::::.:.|
     |j:.:.:.::::::.::|.:.|:::./ `ー-、_ `ヽλ、 ,/    i| |:::::::.:.:l
     |.:.:.:.::::::.:..|:.:!:/〃ニニ〈` ー-'ヽ 〈    i| |::i:.:.:.ノ
     |.:.:.:.:::::::::::|.:.:j〃´ニニ〈ヽ、_,ノ )ヘ、 リ リ|:.:./
     |:.:.:.::::::::::::|:::| γ⌒丶ヽ   ) イ.ヽ、j;/  j:/

857 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:35:33 ID:iAFYvYbM


           _ ーーー
        ,>'´,: : ,: : : : : : : : :~> 、-'7     __
   _, -'_>'ヾ,,;;'~,/ ., : : : : : : ,: : : :.,: : /~`''''二-_<~
-''~:::,/ ::::::::::::〉'~: / : : : : : :/. . /M '' :': : : : : :~><
::,/:::::::::::::''/: :/.: : : : : ::/: : .イ: /|.i ,    '' ''大ー .`_.、
.゙!,:::::::::::::::,.': :/: : : : : ::/' : /./:/:;:;l | :|: : : . . .   `.、  `ヽ
, '、::::::::,',ン'/ : : : :::/:;/: /:;.//;:;:;:;|.:;:| |i : : : : .|: . .   V   …………
Vレ〉.::::/ヘ;/: : : ;/:;:;:;/イ:;:;/';:;:;::;;:;:;|;:;:;| .|::|: : : : : |: ハ、 .|
 ./ .'、::::,/: : .,イ:;:;:;:;':;:;:;:;:;':;:;:;:;:;::;;:;:;,/::;:;:| .|;:;|: : : : .|: : : |.V: :|  (も、もう駄目だ……織田の晴れ舞台で他家の家臣を惨殺……
../ : :::`'/: 、イ ''':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|/:;:;:| : : : |: : : :| |: :|
/: : ::::::;|:/.ソ' ,,  '''''''''''''''''''''''''':;:;:;:;:;:;:/;:;:;:.|: : : /: : : .|  |: |    ……さすがに今回のは洒落にならん……
: : ::::::/,|'^`.-,、''.         ` ::;:;:;:;:;:;:;:;.|: : /./ : : |  |,'
: .:::::/|: ::::::::|::,乂    ,,,,,,_       ''':;:;:;./|: //;|: : /   '      ……可成様……この格務、お家を守りきれませんでした……)
.::::,//|:.: ::::::|.i/ \.  'ー- .,,_` 丶,   , ./ |/イ;;;|: :/
::::// |:.: ::::::|:i    ` ,、    ~`~    ン'ノ,'- ~.|:./
::/  .|: : : :::||_,,,,/乙i  `ミ, ,,,,,,,., ,- イ~ i:~:.|   |/
'   .|: : : ::::|、;;;;;;;;;;|~   (\ // ,::::: :i i: i   .'
 ,/.|: : : : :|、.、;;;;;;;| ̄⌒\|;;;;x.'/./::::: :| | :|
/  |: : : : .|、ヽ 、;;;|    /;;;;;;;,゙|/::::: : :| |:.|


当然、この事は、馬丁を斬られ恥をかかされた毛利長秀とその叔父の川尻秀隆から
即座にやる夫に報告されたのである。

858 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:36:06 ID:iAFYvYbM


     ____
   /      \
  /   _ノ ヽ、_.\  ……やらない夫……勝蔵と秀隆をココに呼ぶお。
/    (ー)  (ー) \
|       (__人__)    |
/     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /


   / ̄ ̄\
 / ノ  \ \   ……承知しただろ。
 |  (●)(●) |
. |  (__人__)  |   (あの表情……さすがに今回は処罰する気か……)
  |   ` ⌒´  ノ
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、

859 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:36:34 ID:iAFYvYbM

~馬揃え終了後・やる夫の屋敷~

         ,,==ニ=、、
        //      ヾ
           l|      ,、 `
      ,.-.‐┼.──‐´: ├─.-.-、._
    /::.::./::.::.::.::.::.:l::.::.::l:.::.::. ̄ヽ ̄ ̄`
   /:.::.::.//:.::.::.::.::.::./l::.::.::l.::.::.:::.::ヽ::.ヽ
  /:.::.::./:/.:.::.::.::/.:/.::ll.::.::∧l:.::.::.::l.:.ヽ:.::ヽ
  l.::.::/.::l.::.:.:/77‐ /l.::./ lA、_::.:l:.::.:ミヽ:ヽ  やる夫、どしたの?
  |:.:://:l.::.::.:〃/  l |.:/  l|ヽ:.::.l.::.::.::l ヾ、
.  l:.l/:.:l.::.::./ /   ´l.:/   ll l.::.l.::.N:.:l      急に呼び出したりして?
   l.::,r┤:./l 三三  l/  三ヨヘ人/ ヾl
  │ヽ l:/::.l        ,   ・l:N:.:/  `
    l:l:.::.レ:.:丶_"   ー'ー  "_人l:./
   ll:.::.::.l::.::.l:.>┬-,、..-‐:T:l:.::.ハ/
   l.::.::.:ヽ.::.Y Y  '┤、::.:l.l:.::.l
    l.::.::./l:.::ヽ 「 ̄`l  >l:.::.:l
   /.::./ミミミ、:.l  l  l  彡|:.:/


   ,r‐、,,、.--‐‐‐-.、
   ゝ/:::;、ィ-、;::;ィ、:::ヽニヽ
    !:::::〉ィニヽ ,ィtヽ:! ヾ ……
.    |:::::l.  ━` l━ ll   
   /;ヘ:|└ ′ ' 〉 ‐'l)
  ノ:::l_. l   ,ィニニ) .|
  〃:::::::l l,   l ,,.., ,' /
  /::::::ハ `ゝ,,二´,,l
川尻秀隆(やる夫の馬廻)

860 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:36:56 ID:iAFYvYbM

           ____
         /      \
        / ─    ─ \  ……勝蔵、今日、長秀の馬丁を斬ったそうだお?
      /   (●)  (●)  \
      |      (__人__)     |  ……どうして斬ったのか、説明するお。
      \     ` ⌒´   ,/
      /     ー‐    \


                   ,r:'´: ̄:;二:ュ、
                /:γ´ ̄  `}:.:}
                |;/,.、    j:;/
        _,.-‐:─;===‐:‐-|:.:`:ー::-‐'::'ー::-.、__
       '´ ̄>:'´ .......:.:.:.:.:.::|:.:.:.:.:.:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ、
        / : : : : : : :/: : :.::|:.i:.:.:.::::|:.:i: : : : : : : : .....ヘ  ああ……アレのことか。
       /:.:,ィ': : :/: :.:/:.:.:.:.:/|::|:.:.:.::::|:.:|、:.:.:ヽ:; :.`ヽ、::.:ハ
     /::/ /:.:.:::i.:.:..:i::\:/ |::|:.:.::::::|::| ヽ:;/::.:.:.::.:.:\::}  アイツは酷いんだよ!
      |/  /:.:.:::::|.:.:.::|:.:.::/\ |::|∨:.:::|:| /\::.:ハ::.i:::.:.:ヘ!
       j:.:.:.::::λ:.:.:|::;/___`|:| ∨:.:|:!´____ヽ:.|:.:ト、::.:ハ   前に私のトコで働いてたんだけど、
       |:.:.::::/::|::.:.:|;ハマテ弐ァ` ヽ、:| 'テ弐マ7ハ|::|、:V::.:|
          |:.::/|:::|:.:.:.:|::ハ、Vz::;|    ` |z::;リ,' ハ:::.:|ノ::|ヘ:|    隙を見て、私の南蛮焼き巻き菓子をくすねて食べてたんだよ!!
        |:/ ヽ:|ヽ、:|::::j " ̄     '    ̄゛・{:::ヽ:|:::.:|
        ´     |:`:::::ヽ、    、_、_,    ,.ィ:|:::.:|:`:.::|      で、それがバレたらさっさと逐電して行方知れずだったんだけど、
            |.:.::::|::i::::;>‐r:;-‐r::;<::::::|:|:::.:|:i:::.:|
            |:|.::::|::|イ   {:"  `:}  \:|:!:::.:|:|::.:.|    /´〉  今日、やっと念願かなって成敗する事が出来たって訳なのだよ!!
             |:.|.::::|:|、    |,.-‐-、|    ,|:::.:.:|::|::.:|   ノ /
             j;ハ::::|:|.、\  |    |  / |:.:.::ハ:|::.:|(`Y ,/^ヘ、
             { |:.::|j::{\\.|   |,//}:|:.:.:| ,}::.:.| .〉 "{ / ,ハ

862 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:37:17 ID:iAFYvYbM

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \  ……
 |    ( ー)(ー)
. |     (__人__) (相変わらず、無茶苦茶だろ……)
  |     ` ⌒´ノ
.  | u     nl^l^l
.  ヽ      |   ノ
   ヽ    ヽ く
   /     ヽ \


   ,r‐、,,、.--‐‐‐-.、
   ゝ/:::;、ィ-、;::;ィ、:::ヽニヽ
    !:::::〉ィニヽ ,ィtヽ:! ヾ ……やる夫さま、その者は今は長秀の家臣でした。
.    |:::::l.  ━` l━ ll   
   /;ヘ:|└ ′ ' 〉 ‐'l)    その者に旧悪が有るのなら、まずは長秀を通すのが筋でございましょう。
  ノ:::l_. l   ,ィニニ) .|
  〃:::::::l l,   l ,,.., ,' /      しかも、馬揃えの晴れ舞台を血で汚すなど……どうか厳正なるご判断を。
  /::::::ハ `ゝ,,二´,,l

863 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:37:48 ID:iAFYvYbM

        ____
      /      \   うん。
     / ヽ、   _ノ \
   /   (●)  (●)   \  ……勝蔵!!
   |      (__人__)     |
   \     ` ⌒´     /ヽ
    /              \
    (  ヽγ⌒)        ヘ   \
 ̄ ̄ ̄\__/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



               __
               /⌒ヽヽ
       ___   ,、__   |/
  ‐=ニ_ : : : : `Y: :`: : : : : : ` ヽ、
   , イ: : : : : : : :l: : : : l: : : : : : : : : \
 /;:/: : : : : : : |: l : : |、: l: : : : : : : : :ヽ    ん?
/// , : : : : :l_:_/|: l : : l l_:_|_: : : :ヽ: : : : l
  / /: : : :/ 'l:./`|: l: : { ´l: |、`ヽ: : l: : : : !     なぁに?
 ,' /| : : /: :/|{  l/l: : | ヽl \: : :l : : : l
 |/ |: : /: :ハr┯┯ l : |  ┯┯yl : |: :\l
.   |: :lイ ;'ハ b::|  ヾl  b::! l l: l`l:`メゝ
   ヽ| レ |: :l  ̄      ̄・ l l/ー': :l
       l.:|: :ゝ、._  ー'ー'  _,.ィ': : l:: : :|
       |.:|: : : :__二7T ¨´lヽ、| : :l: : : |
       |.:|: : :||    l´___7 |: : |、: :│
       |:,ゝ、:ヽ   │  / /: :/ !:: :|

864 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:38:13 ID:iAFYvYbM


 *o ゚ |+|   。*゚  +゚ } o  |*  o。!    |!
 o○+ | ∨    | {r|! *l:     + |!*l::j o ○。
・+     ,-i| o.+  ___  。*゚}‐ 、゚ + |
゚ |i   | {r|! *l:  /_ノ ' ヽ_\   ノヾ}  |
o。!    |! * .゚ /(≡)::::::(≡)\  レ ノ  ゚|    えらいお!!
  。*゚  l ・ / /// (__人__) ///\o  ゚。・ ゚
 *o゚ |   |     |r┬-|      |   *|      よく正義を貫いたお!!
。 | ・   o ゚ l\     ` ー'´    /*゚・+゚ ||
 |o   |・゚ ,.‐- .ハ       イ | * ゚   |       さすが与三の子供だお!!!
* ゚  l| /    、` ニ ´ ノ  ノ   o.+ | ・
 |l + ゚o i     ` -、{! /_   \  ○・ |o゚
 o○ |  | ヽ.     ヾ´    ̄  `ヽ  *。
・| + ゚ o }  }                ヽ O。
 O。 |  | リ、  ..:::        ..   l 。
 o+ |!*。| / `ー::::       , ヘ:::::..  | *
 |・   | ゚・ |/   /  :::... ..   /:::/ | ::..... { |
    |_|\∧∧∧MMMM∧∧∧/|_|
    >
  /\  ──┐| | \     ヽ|  |ヽ  ム ヒ | |
  /  \    /      /  | ̄| ̄ 月 ヒ | |
      \ _ノ    _/   / | ノ \ ノ L_い o o

865 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:38:32 ID:iAFYvYbM


     __
..:...::./:..:..:..::\.::..:..:..::::..:..::.:..:...::..::..:..:..::::...:.....
.::./.:..:.._ノ::::..:..\.:..:...::.:..:..::::....:::..:..::::..:.:..:....
:..|:::....  ( ○)(○).::..:..:..:..::::..:..::.:..:...::...::::..:.:..:....
.: |:::.... u (__人__).::..:..:..:………..:.::..:.:..:....
::. |::u:.   (.::..:..:..::::..:...:..::::::::..:..::.:...:..::::..:..::.::..:....
.::. |:::.....u  ` ⌒´ノ.::..:...:..::::..:..::.:...:..::::..:...:....
::..:.ヽ:::.....     }.::..:..:..:..::::..:..::..::::..:..::.:..:...::..:....
.::..:...ヽ::.....   ノ         \
::..:..:..:/::..   く  \        \
.::..:..: |::...   \  \        \
::..:..:..:|:::.....  |ヽ、二⌒)、           \


   ,r‐、,,、.--‐‐‐-.、
   ゝ/:::;、ィ-、;::;ィ、:::ヽニヽ
    !:::::〉ィニヽ ,ィtヽ:! ヾ ……
.    |:::::l.u ━` l━ ll   
   /;ヘ:|└ ′ ' 〉 ‐'l)
  ノ:::l_. l  u ,ィニニ) .|
  〃:::::::l l,   l ,,.., ,' /
  /::::::ハ `ゝ,,二´,,l

866 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:38:51 ID:iAFYvYbM

        _
       〃⌒ヽ
       {{ 
        ヾ、___/ヽ___
         /::.::.::.::.::.::.::.::.::|::.::.::.::.:> 
      /::.::./::.::.::.::.::イ::.::.|::.ヽ::. \ 
       |::.::/::.::.r::ナメ |::.::∧ヽ}::.:r、:\
       |::. レ'::.::.〃  |::./ ∨|::.:リ\:|   えへへ……照れるなぁ……
      |::.::.|::.;イ≡≡|/ ≡≡l:.::|  
.       〉::.:K}::ヽ'''" 、__, "" ゚{::ト、|       そんなに褒めないでよ♪
       |::.:/::.|:.::.:ヽ し' ,.イ::l  
       /::/::.::j::>‐-、ヽ7フノ/::/  
.     /::/::.:://   \:/::/  
    /::/::.::// l     厂
     |::.{::. // ∨    ヽ
     |::.|::.レ'   L_,.r┬┘
     |::.|:/     |:::::::::|


            ___
          / ⌒  ⌒\   __
        / (⌒)  (⌒) \〈〈〈 ヽ  場所を選ばずに正義を貫くその姿勢!!
      /   ///(__人__)/// 〈⊃  }
      |    .   `Y⌒y'´    |   |  その若さで体現するなんて、並みの器じゃないお!
     \       ゙ー ′   ,/   !
     /⌒ヽ   ー‐    ィ    l    さすがはやる夫の見込んだ勝蔵だお!
     / rー'ゝ           /
    /,ノヾ ,>         /
     | ヽ〆         |

867 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:39:08 ID:iAFYvYbM

       ____
     /ノ   ヽ、_\  
   /( ○)}liil{(○)\
  /    (__人__)   \   ……それに引き換え……秀隆!!
  |   ヽ |!!il|!|!l| /   |
  \    |ェェェェ|     /


   ,r‐、,,、.--‐‐‐-.、
   ゝ/:::;、ィ-、;::;ィ、:::ヽニヽ
    !:::::〉ィニヽ ,ィtヽ:! ヾ ……はい?
.    |:::::l.u ━` l━ ll   
   /;ヘ:|└ ′ ' 〉 ‐'l)    わ、私ですか!?
  ノ:::l_. l  u ,ィニニ) .|
  〃:::::::l l,   l ,,.., ,' /
  /::::::ハ `ゝ,,二´,,l

874 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:45:07 ID:iAFYvYbM

        .____
     ;/   ノ( \;   お前、長秀をけしかけるような事を言ったそうだお?
    ;/  _ノ 三ヽ、_ \;  ……もしも、長秀がお前の言葉を真に受けて、勝蔵に石の一つでも投げようモノなら、
  ;/ノ(( 。 )三( ゚ )∪\;    お前の一族も含めて、草の根分けてでも探し出して討ち果たすから、そう心得るお!!!
 ;.| ⌒  (__人__) ノ(  |.;
 ..;\ u. . |++++|  ⌒ /;


   ,r‐、,,、.--‐‐‐-.、
   ゝ/:::;、ィ-、;::;ィ、:::ヽニヽ
    !:::::〉ィニヽ ,ィtヽ:! ヾ  はっ、ははっ!!
.    |:::::l.u ━` l━ ll   
   /;ヘ:|└ ′ ' 〉 ‐'l)     も、申し訳ございませぬ!!!
  ノ:::l_. l  u ,ィニニ) .|
  〃:::::::l l,   l ,,.., ,' /   (……アレ?……ナンデ俺ガ怒ラレテルンダ……?)
  /::::::ハ `ゝ,,二´,,l

875 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:45:32 ID:iAFYvYbM


        / ̄ ̄\
      /       \  ……
      |::::::        |
     . |:::::::::::     | (川尻殿……お気の毒過ぎるだろ……)
       |::::::::::::::    |          ....,:::´, .
     .  |::::::::::::::    }          ....:::,,  ..
     .  ヽ::::::::::::::    }         ,):::::::ノ .
        ヽ::::::::::  ノ        (:::::ソ: .
        /:::::::::::: く         ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: \ -―,――ノ::ノ――
         |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´

こうして、馬揃えは無事?終了した。
このやる夫の圧倒的な武威は、京都のみならず地方にまで響き渡ったのであった。

876 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:45:59 ID:iAFYvYbM


6月25日、秀吉が鳥取城へと姫路を出陣した。
その総勢は2万余という、羽柴軍のほぼ全軍であった。


                   i\
                    l::::::\
                l::::::::::::ゝ-‐‐''''''''‐‐-、_
                l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙'‐、. r;
          r-------'::::::::::::::;ィ::;r、:::::::r、:::::::r、::::::゙´L__
           \::::::::::::::::::;/レ' レ' ヽ;;/ \/ ';::::::::::r‐'゙    ……去年からこの準備を仕込んでたんだもんね。
            \::::::::::/_,,----、     ,,----、';::::::::i
             ,‐'゙''、/´       ゙、 /     ゙'、:::;;;i_         徹底的に干上がらせるぞ!!
      r''‐,  ,,..,, f r'、i        i,'       ゙',,-i ゙r'''''i ,ィ´゙',
   r‐‐,. ト、_,).ヘ  ii i l   <●>  ll  <●>  l l (__ノl ゝ、,イ .,r‐、
    i、  i, i  Li 'i''゙ '、 ゝi        ,ハ        // / l ゙U゙ ィ_/i. /
    f‐'゙ `    l )) ヽ_,,'、-、____,,-t-‘-’t、_.  _,,/_,,/ l      `i´   ))
(( r''''´ ,   ___ ', _,,,,,,,_  \,    '、____,ノ ` ̄ノ:;ニr--、_ ノ      ´``',
  ノ )‐'     `゙'´   ))) _,>i‐-、______,,,.-ィ<、 レ.(_,,,_  ゙   ゙',  `゙'i、 ゙ァ
 ゝ‐'゙'、   {    / ̄  /:::::::::ゝ`'''i::::i'´:;ノ:::::::::゙'‐,   ヽ,    ノ    / `"
  ((  ゝ、_ィゝ--,ィ´   r'゙::::::::::::::::::`゙''l::::l'´:::::::::::::::::::::ヽ,(( `ゝi''´゙'ーt-´ ノノ

鳥取城に到着した秀吉は、蟻の這い出る隙間も無くこれを包囲、兵糧攻めで干殺しにする作戦に出た。
秀吉は、この鳥取城攻めの為にあらかじめ因幡・伯キの作物を刈り、周囲の米を買い占めさせていたのだった。
故に、秀吉は城中の兵糧が乏しい事を知っていたのである。

877 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:46:19 ID:iAFYvYbM


~安土~


     ____
   /      \   猿の兵糧攻めは見事だお。
  /  ─    ─\
/    (●)  (●) \  ……まぁ、その分、米の買占めの為に随分金は使った様だけど。
|       (__人__)    |
./     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /


       (⊃ ̄ ̄\
     (⊃   _ノ  \
    (⊃   ( ●)(●)   ……その兵糧の事で、秀吉から補給要請がきてるぞ。
     |     (__人__)
     |     ` ⌒´ノ      包囲軍の方も兵糧が足りなくなってきたそうだ。
       |         } \
     /ヽ       }  \
   /   ヽ、____ノ     )
  /        .   | _/
 |         / ̄ ̄(_)
  \   \ /| JJJ (
   \  /   /⊂_)

878 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:46:40 ID:iAFYvYbM

     ____
   /      \  ……まぁ、2万の大軍で包囲してるんだから、兵糧の消費も半端じゃねぇわな。
  /─    ─  \
/ (ー)  (ー)   \  それに、買占めを行ったって事は敵も兵糧が手に入らないだろうけど、
|    (__人__)  U   |   その周りの味方の城でも入手しにくくなってるって事だお……
\   ⊂ ヽ∩     <   
  |  |  '、_ \ /  )
  |  |__\  “  /
  \ ___\_/


          ____
        /      \  ……解ったお。
       / ─   ─   \
      /( ●)  ( ●)    \  隣国の光秀と藤考にでも命じて兵糧を届けさせるお。
      |  (__人__)       |
       \ ` ⌒´       /  ……ときに、兵糧の補給といえば、城方の方はどうなってるんだお?
        /  ー‐      ヽ
       /            `   そろそろ、毛利の補給を兼ねた後巻きが来る頃だと思うんだけど……

879 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:47:36 ID:iAFYvYbM


      / ̄ ̄\ ( ;;;;(
    / ._ノ  ヽ、\) ;;;;)  それがな、毛利も一枚岩じゃないらしく、今回の鳥取城も救援するか見捨てるか揉めてるそうだ。
    |  (●)(●)/;;/
    |  (__人__)l;;,´|     それに加えて、小早川隆景と当主の輝元の軍は、美作で宇喜多に掛かりきりな上、
    | ./´ニト━・' .l        どうも、毛利では主家が家臣に兵糧を用意する習慣がないらしく、
    | .l _ニソ    }         兵糧を鳥取城に運び込む気配すらないようだ。
     /ヽ、_ノ    /      
    __/  /    ノ__       そのおかげで、鳥取城の連中と吉川経家の間は、かなりギクシャクしてるそうな。
  / /  /       `ヽ.   
  /´  ./       ,.  ヽ.    ……経家自身は、秀吉の来軍時期も兵糧が必要になる事も、だいぶ前から読んでいて、
  ト、_,/.       |、  ヽ     ずっと毛利に申請してたそうだっていうのにな……敵ながら不憫な話だろ。
   |         |/  /     


    / ̄ ̄ ̄\   ふむ……経家は優秀でも、主家が足を引っ張っている、か……確かに不憫な話だお。
  /        \
 /    ─   ─ ヽ  ……ところで、やらない夫?
 |    (ー)  (ー) |
 \  ∩(__人/777/
  /  (丶_//// \

880 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:47:55 ID:iAFYvYbM

     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \  ( ;;;;(
   |    ( ─)(─  ) ;;;;)  ん?どうした?
   |      (__人__) /;;/
.   |        ノ l;;,´
    |     ∩ ノ)━・'
  /    / _ノ´
  (.  \ / ./   │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /


        ____
       /    \   
.    /          \  厳重に包囲されてる筈の鳥取城の中の様子とか、
.  /    ―   ー  \   毛利の内情とか、どうやって調べてるんだお?
  |    (ー)  (ー)  |
.  \ U  (__人__)  /  ……やる夫の乱派でもそこまでは調べて来れんかったお?
.   ノ    ` ⌒´   \
 /´             ヽ

881 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:48:47 ID:iAFYvYbM


      / ̄ ̄\ ( ;;;;(
    / ._ノ  ヽ、\) ;;;;)
    |  (⌒)(⌒)/;;/ 
    |  (__人__)l;;,´|
    | ./´ニト━・' .l   ふふふ……ま、それは蛇の道は蛇ってやつだろ。
    | .l _ニソ    }
     /ヽ、_ノ    /     ……オレが唯一お前の役に立ってやれる分野なんだから、細かい事は気にするなよ。
    __/  /    ノ__
  / /  /       `ヽ. 
  /´  ./       ,.  ヽ.
  ト、_,/.       |、  ヽ
   |         |/  /


    / ̄ ̄ ̄\
  /        \  ……う~ん……
 /    ─   ─ ヽ
 | u   (ー)  (ー) |  (……気にするなって方が無理だお……)
 \  ∩(__人/777/
  /  (丶_//// \


こうして、やる夫からの補給命令を受けた光秀と藤孝は、
船で無事に鳥取の秀吉の陣まで兵糧を届ける事に成功したのであった。

882 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:49:02 ID:iAFYvYbM


一方の鳥取城側は、吉川経家の父である経安が主家に銀子100枚を進上してやっと兵糧米が用意された有様であった。


      _,..--------..._
     ;(         );
     | `` ------- '´´.| 
     |⊂⊃  ⊂⊃ u|   ……織田方は、やる夫や秀吉が家臣の兵糧はおろか、馬の飼料まで用意してるってのに……
((__))  ,|、__     _,...--'7
 ||  / `--`-v--'´--''´~\      ……毛利の主家には勝つ気が無いのか……
 ``=|,,,,,;;       ;;;;;;;;; ;;; >
   └'´|;;;;  O   ;;;;;;;;;;;|`'||
     |;;;;  O   ;;;;;;;;;;;;| ||
     | ;;;;  ∧   ;;;;;;;;;;;;;|((~))
   吉川経家(鳥取城代理城主)

さすがの経家も、この毛利主家の態度には失望し嘆いたほどであったという。

883 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:49:23 ID:iAFYvYbM


                      |
   ,.、    ,イ`ト,          |______
  ,イi l`ト,  イ ! l .lヽ  ,'\           /
,イl .l l l ヽ,イ!. l .! .!  \i   ヽ         /
ー、! .l l | l !,ィ-'!‐l ''''' ' ヽ, ',       /    きしゃ~~~!!
  ヽ,  | jイi ' .l !      \',     /
   ヽ, | /!            ',   /_       毛利の鳥取城への補給を許すな!!
     Y     ,. - .,     .'!,/  ヽ
      !    <  ( ,)  >    i ,.イ  ',
    ,i,    i | l トーi 1 l |     !イ !   }
    ,ハ,      l ! ! .! ! ' '     /  /   ,'
   , '  ヽ、           / ,.ノ   /
,..イrェェェェiヽ、      ,. イ/'"   /
  | ̄ ̄ ̄'|   ` ''' '' ´ ,イ_   ,,./
  |     .!     , '    ̄
  hェェェェェェ!   ,  '

兎にも角にも、8月23日にようやく毛利の兵糧を積んだ軍船が鳥取海上に姿を見せた。
だが、これを黙って見過ごす秀吉ではなかった。
まだ、秀吉の陣に補給した藤孝の軍船も残っていたのである。

仙千代河口で毛利・織田の両軍の水軍が激突した。
結果、毛利方の兵糧を積んだ補給船は追い散らされ、
65艘もの船が米とともに海底に沈んだのだった。

こうして、吉川経家の奮闘とは裏腹に、鳥取城は絶望的な状況に追いこまれていったのである。

884 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:49:49 ID:iAFYvYbM

6月27日、能登の地で粛清が行われた。

能登衆は前年にやる夫に降伏して、臣従を誓っていたのだが、
実は殆どが上杉とも通じており、やる夫を裏切る準備も整えていたのだった。


    ∧,,∧  ∧,,∧
 ∧ (´`д´) (`Д´ ) ∧∧  ……どうも織田は信用できん。
( `・Д) U) ( つと ノ(ヘ・´ )
| U (  `・) (・´  ) と ノ  やっぱり従うなら上杉がいいなぁ……
 u-u (l    ) (   ノu-u
     `u-u'. `u-u'       ……とりあえず、上杉が来るまでは大人しくしておくか。

彼等にしてみれば、中央勢力のよく知らない織田軍よりも、
隣国でその性質をよく解っている上杉の方が臣従相手としては適当だと思われたのである。

885 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:50:09 ID:iAFYvYbM


     ____
   /     \
  /  ─    ─\  ……
/   ‐=・=‐ ‐=・= \
|       (__人__)    |
\     ` ⌒´   ,/


だが、勿論、そんな彼等の理屈を許すいわれはやる夫には無い。


     ,へ、        /^i
     | \〉`ヽ-―ー--< 〈\ |
     7   , -- 、, --- 、  ヽ
    /  /  \、i, ,ノ    ヽ  ヽ   裏切り者は粛清するのだ。
    |  (-=・=-  -=・=-  )  |
   /  <  / ▼ ヽ    >   、
  く彡彡 ( _/\__)  ミミミ ヽ
   `<          ミミ彳ヘ
      >         /   \
     /         7      \
     |        /
    菅谷長頼(やる夫の近習)

やる夫は近習の菅谷長頼を七尾城の城代として送り込む。
長頼は越中と能登の不穏分子の一掃を命じられており、
即座に遊佐、温井、三宅といった有力国人の粛清を断行した。

886 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:50:43 ID:iAFYvYbM


                         |`ヽ、
                         |::::ヽl
                         |:::::l |
           / ̄ ̄ ̄\    |:::::l |
             /  ⌒  ⌒ ヽ.  |:「 ̄
         /  ( ○)(○) |  /⌒_)
         |     (__人__) } ノ  ノ  仇の遊佐に突撃~~
     __. }、.    ` ⌒´ 、`   /
   (⌒   /////////W\;|_,,,ノ   
    ""''''''/////////WWWミ
       /////////WWWWWミ
      /////////WWWWWWミ
     /////////彡  ̄\Wミミ
         \_     |/
          _ノ \___)
         (    _/
          |_ノ

また、一族が討たれる中、遊佐氏総領の続光は家族と一緒に城を脱出したが、
まもなく探し出され、長連龍の手によって家族もろとも殺害された。
この長頼の粛清劇は続いて越中でも行われ、多くの国人が殺害されたのだった。

こうして、越中・能登から親上杉勢力の殆どが駆逐されることになり、
謙信の死とその後継争いで疲弊した上杉を、越後一国に追い詰めていったのである。

887 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:51:03 ID:iAFYvYbM

伊賀の中の福地が密かにやる夫に内応してきたのを好機と捉えたやる夫は、
この機に伊賀の平定を決意し、9月3日に四方の峠から伊賀に攻め入った。


  NVVVVVVV\
  \        \
  <         `ヽ、   イェ~イ!
  </ /"" \ .ノヽ. \
   //, '〆     )  \ ヽ  あらためて伊賀攻めを任せてくれるなんて、
  〃 {_{    ノ    ─ │i|
  レ!小§  (>)  (<) | イ ━    ……何のかんのと言っても親父は
   レ § ::::⌒(__人__)⌒ |ノ ┃┃
  /   ゜。   | | | || 。゜ ∩ノ ⊃      俺が可愛いんだよなwww
  (受\  ∞ `ー‐' ∞ /_ノ
.  \ “  _∞∞_ノ∞/
    \。____  /
    北畠信雄(やる夫の次男)

その総大将を2年前に勝手に伊賀に攻め入って失敗した信雄に任せたのである。
信雄率いる伊勢衆の他、近江衆に大和の筒井順慶とで、総勢42000もの大軍であった。

888 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:51:33 ID:iAFYvYbM


戦が始まると一部の伊賀衆はすぐに織田軍に降ったが、大部分の者は織田の大軍と果敢に戦った。
だが、多勢に無勢な上、伊賀衆には国人たちをまとめられる有力な者も居らず、結果次々と各個撃破されていったのだった。

織田軍の掃討作戦は伊賀のあちこちで繰り広げられ、山の中に逃れた住人、老若男女、俗人、出家の区別もなく、
逆らう者は次々と狩り出されては首を刎ねられたのである。



          ____
        /      \  ……伊賀の地は、長く有力な国人もなく、それ故に山賊や野党が多く横行するほど乱れた地だお。
       / \ , , /   \
      /( ●)  ( ●)    \  そんな気性の荒い地を短期間で制圧しようと思ったら、生半可な覚悟では務まらんお。
      |  (__人__)       |
       \ ` ⌒´       /  ……逆らうものは老若男女、僧籍の有無など関係無しに撫で斬りにするお!
        /  ー‐      ヽ
       /            `   ……どんなに残忍でも、それしかこの地を平定する術は無いんだお!


この時、追及の手が甘かった筒井順慶などは、やる夫自らが朱印状を発して叱りつけたほどだった。

10月9日、やる夫は甥の津田信澄とともに、伊賀の戦後処理の視察に赴く。
一宮を本拠地として、伊賀の方々を回り、殲滅船の成果を確認すると満足した様子で13日には伊賀を発ち安土に戻った。

889 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:51:53 ID:iAFYvYbM


         NNNNNN\
         \ゝゝゝゝゝゝ\        +
    +    < ノ"ヽヽ〆ヽ`ヽ、   +   結局、伊賀も貰っちまったぜ!
      +   /ノ"ノ⌒  ⌒\ て +     +
    +    ノレルノ /・\ ./・\\ヽ  +    やっぱり親父は親馬鹿だなwwww
  チョリ━━〃レノ§:⌒(__人__)⌒:  \`、━━ッス!!
   + + レノノ§ ┬ トェェェイ     | i  +  +
  +  +   レ.\ │ `ー'´    /ノ    +
 _|\∧∧∧∧MMMMMMMMMM∧∧∧∧∧/|__
 >               __         __ <
 > | ̄ ̄ |   | | ̄ ̄| |__| \_/ ’ |__  <
 > |__ | ̄ ̄| |__| |  \   |     __| <
 >                               <
  ̄|/∨∨∨∨WWWWWWWW∨∨∨∨∨∨∨∨ ̄

平定後の伊賀4郡は、山田郡が織田信包に、残りの3郡は信雄に与えられ、完全に織田政権下へと組み込まれたのである。

890 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:52:13 ID:iAFYvYbM


~安土城~

       / ̄ ̄ ̄ \
     /       . \   平定した伊賀の地は信雄に任せてきたけど……
    /  _ ノ   ヽ、_   \
   .|   (ー)  (ー) .  |   果てしなく不安だお……
    \    (__人__) .  /
     /    `⌒´    ヽ    ……あいつ、ちゃんとやる夫の意図を理解してるのかお?
    ヽ、二⌒)   (⌒ニノ

891 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:52:33 ID:iAFYvYbM

     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \   
   |    ( ●)(●  ふむ、そんなに心配なら、
   |      (__人__)   信雄様じゃなくて、五郎左でも順慶でも、
.   |        ノ     幾らでも任せられそうな奴は居ると思うが……あいつ等じゃ駄目なのか?
    |      ∩ ノ ⊃    
  /     ./ _ノ
  (.  \ / ./_ノ │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /


        ____
     /     \  
    /  ─    ─\  ……そうしたいのも山々だけど、
  /    (●) (●) \  こればかりはやる夫の親族じゃなきゃ駄目なんだお。
  |       (__人__)    |
  \        |\  / /| 少し気が早いけど、これは天下平定後の、政権構想を睨んだ話でもあるんだお。
  /     /⌒ノ  \/ ( )
  |      / / |       |

892 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:52:54 ID:iAFYvYbM

        / ̄ ̄\
       / ヽ、_   \
     . ( (● )    |  天下平定後……か。
     . (人__)      |
     r-ヽ         |  ……いったいどんな構想なんだ?
     (三) |        |
     > ノ       /
    /  / ヽ     /
   /  / へ>    <
   |___ヽ  \/  )
       |\   /|
       |  \_/ |

893 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:53:13 ID:iAFYvYbM

     ____
   /      \   
  /  ─    ─\  まず、勝家や光秀といった方面軍軍団長たちには
/    (●)  (●) \  天下の平定後は譜代大名として、遠国の領地を2ヶ国、だいたい50~60万石程度を治めてもらうお。
|       (__人__)    |
./     ∩ノ ⊃  /   家臣が力を持ち過ぎると、応仁の乱の前の室町幕府のような状態にも成りかねんから、
(  \ / _ノ |  |     奴等には程々の領土で我慢して居てもらうお。
.\ “  /__|  |    
  \ /___ /


    / ̄ ̄ ̄\  
  /        \  さらに、近江・美濃・尾張・伊勢・伊賀・摂津・山城といった中央地域は、
 /    ─   ─ ヽ  やる夫の親族やそれに近い馬廻たちで固める実質上のやる夫の直轄地とするお。
 |    (ー)  (ー) |
 \  ∩(__人/777/   こうする事によって、強力な中央政権を築くとともに、
  /  (丶_//// \   もしも家臣の反乱が起きても、即座に対処できる戦力を「織田家」が保有するんだお。

894 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:53:49 ID:iAFYvYbM

     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)  
/    (─)  (─ /;;/  ……今回、信雄に伊勢の北畠領の他にも伊賀の大部分を与えたのは、
|       (__人__) l;;,´|     織田政権下で一族として、大事な役割を担って貰い、兄である信忠を助けて貰うためなんだけど……
./      ∩ ノ)━・'/
(  \ / _ノ´.|  |       ……やる夫がただの親馬鹿で与えたとか思ってそうだから、すげぇ不安なんだお。
.\  "  /__|  |
  \ /___ /


   / ̄ ̄\   
 /   _ノ  \  ……しかし、柴田様はともかく、
 |    ( ー)(ー)   光秀や秀吉なんかが、最終的に2ヶ国ぐらいで満足するかねぇ?
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ    ……あいつ等は、優秀さと物欲がイコールになってる連中だろ?
.  |       nl^l^l
.  ヽ      |   ノ
   ヽ    ヽ く
   /     ヽ \

895 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:54:15 ID:iAFYvYbM

     ____
   /      \  ……そこは奴等の天下じゃないんだから、納得してもらうしかないお。
  /   _ノ ヽ、_.\
/    (●)  (●) \  ……やる夫が居るうちはどうにでもなるだろうけど、
|       (__人__)    |   光秀にしろ秀吉にしろ、あいつ等は「やる夫」に対しての忠誠心は有っても
/     ∩ノ ⊃  /     「織田家」に対する忠誠はほぼ皆無だお……
(  \ / _ノ |  |      
.\ “  /__|  |   ……そんな状態で大量の領土など与えたら、将来の禍根の元になってしまうお……
  \ /___ /      


     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \  ( ;;;;(
   |    ( ─)(─  ) ;;;;)   ……まぁ、まだ先の話ではあるからな。
   |      (__人__) /;;/
.   |        ノ l;;,´      考える時間もまだまだ有るさ。
    |     ∩ ノ)━・'
  /    / _ノ´          ……やる夫、焦りだけは禁物だろ。
  (.  \ / ./   │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /

896 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:54:46 ID:iAFYvYbM

..      ____
     / ―  -\
.  . /  (ー)  (ー)  ……解っているお。
  /     (__人__) \
  |       ` ⌒´   |  ……でも、やる夫も来年で49歳……人間50年ももうすぐだお……
.  \           /
.   ノ         \    ……親父殿は42歳で死んだし……やる夫も自分の死んだ後の事も考えておかんといかんお……
 /´            ヽ

897 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:55:09 ID:iAFYvYbM

                 .:.:.. .: .: .  : . . :
              .:.:.. :.:.:. :.:.:. :. :.:. :..  .: .: .  : . . :
           . : .:.:.. :.:.:. :.:.:. :. :.:. : .: . : .: . :.<ニ|: . . : . : . :
      _,,,,..___.        , ;, ; .:. : ;; : . :. :. . :. .: .|ニ> .:      __... - "
    "" .:.:. .:.: .: ""ー-,,,__  ______.......________.: .|l.__,,,, -‐""   __:,,-‐ ゛ .:
     "   ,, :: ....::.:. :.:. :.゙`゙''ー-、_        "      -ニ二_ :.: .:. .:.
     ,,      ノ  ::. :.: .: ,,":. ~`;:。‐-,, _  -   _  ‐ _ "'‐、
          ,,   "     ,,o  ノ.:.:..:::.:)   - =-_   - =-_ヽ   ,.
      ".    。  vi   ,,      ,,‐'"‐=‐_  - =-_  =-  -,'
          vノ "     ._,,,.,,,,-‐'"~‐=‐ _-= _=-  ̄,-'~
   "   "     " ,.,,,,-‐'"~―=―  ニ_ -=―  _,,-'″ ,,.
     "   ._,,,.,,,,-‐'"~ ―=- - =―=―     ,,‐'"~       ノiu

父の享年を超えて、己の死後にも思いを馳せるやる夫。
しかし、やらない夫にはやる夫が、見えない何かに追い立てられるように
生き急いでいるように思えたのであった……

第18話 完

898 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:55:31 ID:iAFYvYbM

CAST

織田信長・・・・・・やる夫

一雲斎針阿見・・・・・・やらない夫

織田信忠・・・・・・わる夫

北畠信雄・・・・・・ぎゃる夫

林秀貞・・・・・・麻呂

丹羽長秀・・・・・・ちゅるやさん(涼宮ハルヒ)

柴田勝家・・・・・・般若面

佐久間信盛・・・・・・クマー

羽柴秀吉・・・・・・坪内地丹(かってに改造)

森長可・・・・・・泉こなた(らきすた)

各務元正・・・・・・柊かがみ(らきすた)

長連龍・・・・・・能登

川尻秀隆・・・・・・孫堅(横山三国志)

菅谷長頼・・・・・・ラスカル

毛利長秀の馬丁・・・・・・張松(横山三国志)

徳川家康・・・・・・山下大ちゃん

築山殿・・・・・・大ちゃんの改変

酒井忠次・・・・・・落合

山名豊国・・・・・・モナー

吉川経家・・・・・・メカ沢(クロマティ高校)

本願寺顕如・・・・・・中村ノリ

本願寺教如・・・・・・中村ノリ(ヒゲ無し)

899 : ◆P3dFUnx0fI:2009/12/03(木) 21:56:20 ID:iAFYvYbM

以上で本日分の投下は終了になります。

途中、NGワードが出てしまいもたついてしまいましたが、

今宵もご観覧頂いた方、まことにありがとうございます。

次回も明日の同じ時間を予定していますので、

宜しければ、見てやってくださりませ m(__)m

.
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